9/28 日記 酸欠少女さユり

酸欠少女さユりが亡くなったらしい。
追っかけやファンというほどでもなかったが、10代の頃から曲を知っていて時折聴いていた。
似ている声や歌い方のアーティストも思いつかない独特な人だったからだろうか、我ながら意外なほどショックが大きい。なんだか生きている世界ががらっと変わってしまったようにすら感じた。
というか、今日初めて知ったのだが同い年だったんだな…。

訃報を見て色々調べていた間は頭の中でずっとstreetギターverのちよこれいとが流れていた。あんな稀有な歌声が28歳の若さで逝ってしまったのか。その音源を最後に聴いたのはいつだったか思い出せないほどだ。でも鮮明に頭の中で流れている。それほど傑出した独特さだった。好きだったな…。

今年に入って、喉を痛めて歌手活動を自粛していたらしい。限界スレスレの安定感というか、それが味の人だったけどやっぱり無茶だったんだろうか。

結婚も今年にしていたらしい。あまりにも短い結婚生活だ。正直、良くない想像が頭に浮かんでくる。言われてみれば精神が安定していそうか、不安定そうかで言えば不安定そうだ。
神田沙也加が痴情のもつれで自死を選んだ事も記憶に新しい。まあなんにせよ我らがどうこう言えることではないのだが。本人の選択と、その結果の人生だったのだから。

今回の声明を夫が大々的に出したのは事務所からの指示だったのかもしれないな。俺のようにあらぬ勘ぐりをしてくる顧客を牽制する為だったんじゃなかろうか。まあ、なにもかも真実は分からない。

なんにせよ残念だ。そんなに聴いてなかったのに、結構コアの部分で愛していたようだ。ぽっかりと胸に喪失感がある。

学生時代に密かに憧れていたが卒業後会う事はなかったカリスマ同級生の訃報を突然聞いたらこんな感じなんじゃなかろうか。
向こうは知る由もないし、交流があったわけでもないが、自分の世界を確かに構成していた人を亡くした。なんかそういう感情なのかもしれない。

もうあの歌声で歌われる新たな曲はないのだ。タイアップで聴くこともなくなる。

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