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黝き夢
なすやなさぬのただそれのみよ
花と生きしも、いひけたれども
売れざる花なば、野に咲きやいいさ
咲くや咲かなのただそれのみよ
咲きぬる花のあるがままにし
ただごとならず、なぞも生きぬれ
普遍と風の流るるごとに、時にこそ従順であらましや
こやこそが老いを養ふとふものなり
然らば棚引きゆ三昧の煙も、郷愁のごと
風に吹きぬれ、
見や清閑なり、空へと融くらむ
花吹雪く世に点く鴉の雅なり
闇直中にある方の、いと幸ひなるかなあはれなり
口遊びらるや、光知るべき方なりなむや、と
または瞳も、星の瞬きにして
作 夫
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