芒の夜

さやかにそよぐ眼前の
芒野原の夜は更ける
連綿と続く畑は限りなく
提灯のみが畦道を照らす
文明の影は此処に及ばず
顕になるのは此の常世
しめやかに身を寄せる夜の
忘れられない或る日の追憶

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