「競馬の血統学」

「競馬の血統学」

競馬における配合思想とその栄枯盛衰の歴史です。養豚においても血統の育種は業界の発展に欠かせません。かくいう僕も豚の統計遺伝BLUPが大学院での専門でした。

その知識を持って競馬の歴史を眺めると、
“血の凝縮による進化とその限界。それを打ち破る異系雑種との配合”そういったドラマが理論的に理解できました。近親交配には配慮しつつも母系と父系の育種が分離独立している現代家畜育種の、潜在的なリスクも考えやすくなります。ここ10年くらいでもっと表に出てくるんじゃないかな。

こうして思いもよらない角度からの本が、自分の業界を知る突破口になることが多いのも読書の醍醐味(^^)去年読んだ「有袋類学」もそうでした。

知識の近親交配を重ねて弱った脳みそに、目覚めの一滴はいかがですか?


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