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描き方を思い切り変えてみた(外枠から描く手法で能率が上がった話)

絵描き好きのみなさんこんばんは。
突然ですが人物を描くのにどこから描きますか?好きな部位から、髪の毛、瞳から、いろいろありますね。
近くから、背景からという方もいるかも。
自分はよく瞳から描いていました。
好きな部位から。
さてここで2つの画像を見比べて欲しいんです。
何かが違います。
何でしょう?

細部を見てみると…


左に比べ右は
線がはみ出したり繋がってなかったり
(抜けていたり)
ちょっと統一感に欠けている感じがします。
もう一度見てみましょう

以前の描き方
最近の描き方

なんか最近の描き方の方が
統一感というか安定感が出ている感じしません?
存在感も増してるような…

実はこれ描き方を変えてます。
描く順番を変えてると言い換えてもいいです。
偶然この描き方に出会って、

劇的に能率が上がったんです

しかもクオリティも上がった気がします。
それは「外枠から描く」

外枠から描く→後から中身を描く

外枠から描く。たったこれだけ。

これ皆さんにもぜひやってもらいたいんですが

マジで能率上がります。


クオリティも下げずに。むしろ質も上がります。

これについてなぜ能率が上がったか、メリットとデメリットから紐解いていこうと思います。


メリット

①時短になる
②線がきれいに繋がる
③構図バランスを捉えやすい
④見栄えが良くなる


まずメリットから
①時短になる
クオリティを下げずに手数を減らせる。
例えば人物が重なるような構図。


感覚としては「2人描く」となりますよね。
1人ずつ描くので。
でもまとめて外枠から描けば、
何人いようがひとかたまりとして捉えられるので、気分的には1人分描く労力に近くなるんです。
これは対象をシルエットとして捉えるからだと思います。

2人重なっても外枠から描けば
まとめて描きやすい


これは手を描くのにも活かせます。
指も一本づつ捉えずにシルエットで捉えるとバランスが破綻しづらくなるんですね

ちなみに指を重ねると手の表情がつけやすいです


②線がきれいに繋がる

線が安定化します。
太さの不揃い、ブレ、はみ出し、繋がらない
などを防ぐことができるようです。

③構図バランスを考えやすい

多人数や複雑な構図の絵を描いていて、せっかく描いたのに全体の構図のバランスが良くなく
「あー描き直したい」となることありませんか?
そこもこの外枠法で防ぎやすいんですよね。
シルエットで捉えるので人物配置も含めて構図のバランスを考えやすくなるんです。

まずおおまかに人物をシルエットで捉えて
後から中身と背景を付け足していく


④見栄えが良くなる



一時期ミュシャのような絵に憧れて、絵の外枠を太めの線で囲うことをやっていました
しかし線を改めてなぞるので太さがまちまちになり、はみ出したりしやすかった。
デジタルなら消せるが、
アナログだとこれは修正不可、命取りでした。
逆転の発想で外枠から描くとどうなのか試してみた結果、先のメリットに気付けたんです。
外枠から描くという手順を決めることで迷いも少なくなります。
外枠→中身→色付け
この順番ですね。

外枠から描く
中身を描く
色付け


完成


服のシワは色の濃淡で。
立体感を表現できます。



さて次はデメリット。
あんまりないかなと思いますが、
注意点としてはいくつかあります


デメリット

①アニメ系イラスト、マンガに適する
②慣れが必要
③下書きを描く必要がある


①アニメ系イラスト、マンガに適する

逆に言えばそれ以外には難しそう
輪郭線を必要としない写実的な絵や厚塗り系の絵
はたまた風景画や水彩系の淡いタッチの絵には
使いづらいのかなと思います。
例えば霧がかった表現とか↓

霧がかった表現


②慣れが必要
遠近感がわかりづらくなるため慣れが必要です。これは先の説明で書いたとおり
シルエットで捉えるため。カゲで捉えるので
遠近感がわかりづらくなるんですよね。

たまにどこまで外枠法で描けばいいか悩むことも



③下書きを描く必要がある
これ重要で。しっかり下書きをしないと
外枠法では立ち行かなくなります
シルエットで捉えるので遠近感がなくなって
「あれここ手だっけ?ここは髪先?」
と混乱しやすいからです。
以前はあまり下書きせず感覚に頼って描いてましたが、下書きをしっかり描くようになりました。

このくらいの下書きは最低でも必要みたい

逆に言えば下書きしっかりすれば
あとはサクサク作業が進みます
正直慣れです。

以上がデメリットというより
外枠法を使う上での注意点です。
これさえ気をつければ圧倒的にメリット多いですこれからマンガでも使っていこうかなと思っています。
まとまった時間が取りづらいのでこの外枠法は
非常に助かるんですよね。


さてここまで長々と語りました。
限られた時間でどうやったら描けるか?
思い悩んだ末、
そしてたくさんの上手い方を見て学んだ結果
この方法に思い当たりました。
これからも絵を描くことは学び続けると思います
SNSやYouTube、書籍など
最近はたくさんのHow toが見られますよね
ほんといい時代になったなと思います。

皆さんもお絵描きライフ楽しんでいきましょう!
今回はコアな内容となりましたが
読んでいただきありがとうございました
それではまた🌱

KYAN-DOG



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