見出し画像

第1号のサクラネコ、ポンタくんの話

今日は少し私の話を聞いてください。

動物好きの私は、2007年頃からこの地区に現れる子猫の保護活動を個人で始めました。家猫に入れたり、里親さんをみつけたり、その数は10匹以上。家猫の数も増え、毎年毎年続く保護活動に不安が広がってきました。

2016年のある日、私は猫の保護活動家の助けもあり、人になれていない若い雄猫をドキドキしながら捕獲器で捕まえました。去勢手術後、地域に放しました。これは猫のTNR地域猫活動といいます。その猫がポンタくん、第1号のサクラネコとなりました。

私がポンタと名づけたその猫は、去勢手術後穏やかな性格となり人にもなれてきました。
Aさんの家では「ニャンタ」といわれ、Bさんの家では勝手口でいつもいりこ、ちりめんをもらって可愛がられていました。
Bさんは、10年以上子どものように愛でていた柴犬が病気で天国に旅立ちました。その後のさびしさをこの猫で癒やされていたようです。
ポンタくんは一時期歯周病が悪化して抜歯の手術を受けましたが、その後は病気になることもなく元気に自由に過ごしていました。

2022年2月、ポンタくんは頭のきずが大きく化膿しました。大きくただれた傷を見たAさんが病院に連れて行き治療してくれました。その後Aさんの家で養生していましたが、治療の甲斐もなく3月に旅立ったそうです。

私がそのことを知ったのは2ヶ月後です。来なくなって心配していたBさんにもそのことを伝えることができました。
ポンタくんが最後は幸せにAさんから看取られ天国に行ったことを知り、ほっとされた様子でした。

享年9歳、私はポンタくんを通して見守ってくれた方の無償の愛を感じます。そして、ポンタくんの愛ある物語は本当に幸せな気持ちになります。
ありがとう。

「みこわの会」では、現在無理のない範囲で地域を巡り、猫情報の聞き取りをしています。その時にLINEグループの案内もしております。
グループ名は「ポンタくん」
「地域猫を通して人と人がよりよくつながっていく」という願いを込めて!
この活動が地域の人々の心と心を通わせ豊かなネットワークができていくことを祈ってます!