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LIV MOON ”Spring Moon”@横浜に参加して

春のSymphonic Metal強化週間。
昨日のKAMIJOに続き、本日はLIV MOONのライブに参加してきたので、簡単に感想を述べておこうと思う。

昨年、傑作アルバム「OUR STORIES」を発表し、10年目にして急激に活発な活動を見せているLIV MOONだが、今年に入ってからもその活動のペースを緩めることなく、3月にEPを発表し、なんと6月には新作アルバムが発表される。
昨年AKANE LIVも自分で言っていたが、本当「どうしたLIV MOON!?」であるが、実にありがたい話である。

今回のライブは、新作EPの発売を受けたリリースライブという位置付けだと思うが、元々決まっていたこの新横浜ライブの他に、2日前に西川口での追加公演も行っている。
個人的には昨年吉祥寺でのライブ以来となるLIV MOON。
元々秋、冬ライブも参加のつもりだったが、秋はまさかの浜田麻里ライブとバッティング、冬は仕事で死にそうになっていたので泣く泣く断念したところで、そこそこ期間が空いてしまったので非常に楽しみにしていた。

場所は新横浜NEW SIDE BEACH!!
メタル界隈ではこの会場は定番だが、追にLIV MOONも上陸だ。
ここ何がいいって、ステージもそこそこ高いため見やすく、クッションカーペットなので、足には少し優しい会場なので好きだったりする。
ちなみにこの日は同敷地の横浜アリーナで羊文学がライブを行っており、
羊文学の列だと勘違いして、NEW SEID BEACHの列に並んでしまっていた人がチラホラ見られた。

AKANE LIVによるプロジェクトだが、もう最近は完全にメンバーは固定化で、MASAKI、KENTARO、前田遊野、星野沙織というラインナップはいつも通り。
定刻17:00を回り、会場に「Free Your Soul」が流れる中、メンバーが登場し、ライブスタート。
セトリは以下の通り。

Black Poison
Never…
Daybreak
ICARUS
Black Ruby
霧の葬送曲
El Dorado
SEIZE THE DAYS(新曲)
Nessun Dorma(新曲)
溺れる人魚
Addiction

(Encore)
Dvorak: Symphony No.9 "From the New World" 4th movement
アマラントスの翼
You Live in Me

いつもLIV MOONのライブのセトリを見て、「あれ?意外と曲数やってないな」と思うが、短いライブかと言われると別にそうでもない不思議。

このメンバーでライブを重ねてきているため、以前よりも更に一体感がある充実のパフォーマンスでになっていると感じた。
昨年のライブの時に、LIV MOON客層は中々拳を上げたがらない、声を上げたがらないなぁという印象を持っていたが、AKANEやMASAKIが結構煽っていたため、前より大分拳や声が上がっている印象。
それこそ昨日のKAMIJOの会場で当たり前のように見た、折りたたみを見せる客もいて、客側の熱量も大きかったと思う。(AKANE嬢もMCで、みんなが汗をかいていて嬉しい!と言っていた。)
今回披露されたSEIZE THE DAYSやAddictionのように、シアトリカルな曲調とは違ったキラーチューンは、やっぱり会場全体で盛り上がっていきたいところ。

新曲については、SEIZE THE DAYSは、KENTARO作曲でAddictionにタイプが似ているキラーで、今後のライブで光そうな一曲。単純に好き
Nessun Dormaは、オペラのトゥーランドットのメタルアレンジ曲で、星野沙織主体で作成した曲だそうだが、まんまトゥーランドットではなく、冒頭はハムレットも引用しているのだとか。
いきなりAKANEが笑い出したりしたので、お?っと思ったが、ここら辺は様々な声色を使うようにそういう構成にしたとのこと。
The End of BeginingやMARIONETTE感を狙ってということなんだろうが、トゥーランドットが明るめの曲なので、意外とこれまでのLIV MOONにないベクトルになっているかも。
ちなみにMCで、発表されていない新作アルバムの作曲体制も判明。
KENTAROが先述のSEIZE THE DAYSとThis World...を、MASAKIがFLOWINGを、星野沙織がNessun Dorma、Requiem、Halloween Partyを作曲しているとのこと。

個人的には、ICARUSが聴けたのは歓喜。
ミニアルバム「R.E.D」の中では他の曲に比べると壮大さやトリッキーさはそんないものの、キャッチーなミドルチューンは、今回のセトリの中でもいいアクセントだったように思う。
それと一番最後に披露されたYou Live In Meは、音源だとそこまでピンと来なかったのだが、結構ガッツリとしたパワーバラードで、印象が大分変わった。徐々に盛り上がりながら最後ハイトーンにたどり着く構成は鳥肌がたった。(ちなみにハイトーンで左耳がおかしくなって、今も治りきらずにこれを書いているw)


今宵も実力派による高品質のシンフォニックメタルを堪能することができて、大変有意義な夜だった。
今年のLIV MOONにも注目していきたいが、目下彼らは、アルバム発売直前に、PURE ROCK JAPAN LIVE 2024に出演する。
この出演は、LIV MOONの知名度向上という面では試金石になるのではないかと思ったり。特に一緒に出演する摩天楼オペラのファン層あたりには、意外と刺さるんじゃないかと期待している。
当日はKENTAROが不在でIKUOがサポートとのことだが、素晴らしいパフォーマンスを期待したいところである。

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