PURE ROCK JAPAN LIVE 2024@川崎に参加して
ここ数日、急激に気温が上がってきて、梅雨はどこへ行ったのかという感じの6月中旬の15日。
メタルフェスである「PURE ROCK JAPAN LIVE 2024」に参加してきたので、簡単に感想を綴っておこうと思う。
この「PURE ROCK JAPAN LIVE」だが、音楽ライターの土屋京輔氏がオーガナイザーとなって開催されているもので、99年に初開催してから、今年は25th Anniversaryとなっている。
私も過去に何回も足を運んでいるフェスだが、まあフェスなので、参加ラインナップで行くモチベーションが変わるのは否めない中、今年のラインナップは以下の通り。(50音順)
GALNERYUS
SEX MACHINEGUNS
摩天楼オペラ
LIV MOON
この4組については、GALNERYUSだけが遅れて発表されたのだが、私の参加決め手になったのはGALNERYUSだった。
マシンガンズは個人的に今回初見だが、LIV MOONと摩天楼オペラは今年に入ってから近時でワンマンを見ていたが、GALNERYUSは2023年年末以来となる。
実のところ2ヶ月後のANTHEM主催のHeadstrong Festで見る予定なのだが、早くライブを見たいという欲求が勝った。
場所はもはや言うに及ばずのクラブチッタ川崎。
PURE ROCK JAPAN LIVEは大体ここで開催される。
開始前にオーガナイザーの土屋氏から25年継続の感謝の言葉と、この日の出演バンドの説明がされた後、ライブスタート。
1番手 SEX MACHINEGUNS
意外だったが、1番手はSEX MACHINEGUNS。
キャリア的にはこの日の4組のうちでトリかなと思っていたので、いきなり出てきて驚いた。
知らなかったのだが、マシンガンズは6月14、16とThe冠とのジョイントツアー「SEX冠」が名古屋と神戸で予定されてる中、その中日でPURE ROCK JAPAN LIVEにも強行出場することになっていたようだ。
つまり、翌日には神戸でライブをしなければならないため、川崎には数時間滞在しかできないということで、まさかのトップバッターだったということだ。
(本人たちは、今日はオープニングアクトやらせてもいますと言っていたw)
<セットリスト>
みかんのうた
BURN-愛の炎を燃やせ-
燃えろ!!ジャパメタ
Japan
鬼軍曹
プライド
桜島
Sex machineguns
それこそみかんのうたのリアルタイムの衝撃を経験してきた身としては、フェスとはいえマシンガンズのライブを見れるということで、ワクワクしていた。
まずダッシュでメンバーが入ってきて、お馴染みの冒頭ライブ開始前の導入からみかんのうたという流れだけで、感無量といったところ。
「みかんみかんみかん」のコーラスが楽しくて、早くもそこで声を飛ばしかける。
セットリストは、昔リアルタイムで聞いた曲が多くて胸がいっぱいになったというのが正直なところ。
ファン界隈にとって、いつもより少し変わったセトリらしいが初期楽曲も多くて個人的には凄く満足だった。
ジャパニーズヘビーメタルにこだわり続けたバンドの(厳密に言えばAnchangが、ということになろうか)圧倒的なライブ巧者である様を見せつけられた。
個人的ハイライトはONIGUNSOW。
「明日になればカレーが食べれるぞーーーー!!!」
最高w 聞けただけで感動です。
なお、バンドは最後のSex machinegunsを終えると走ってステージをはけて幕が落とされた。
程なくして会場を後にした模様w
2番手 LIV MOON
嵐のようなマシンガンズライブが終わり2番手として登場したのは、実に9年ぶりのPURE ROCKに出演のLIV MOON。
10年間極めて限定的な活動に終始してとは思えないほど精力的な活動を見せているLIV MOONは、アルバム発売直前のタイミングでのフェス出演だ。
なお、この日はいつものギターであるKENTAROが不参加で、代わりに浜田麻里サポートやsoLiで活躍中の赤髪イカ神、ISAOがサポートで参加している。
<セットリスト>
Say Goodbye
Black Ruby
零の天使
El Dorado
Never...
Nessun Dorma(新曲)
Kiss me Kill me
アマラントスの翼
You Live In Me
これはまた、意外なセトリだなという印象。
ライブはアマラントスの翼が終わるまで1回もMCを挟まずに曲を叩き込むというストイックぶり。
なんとなくだが、「私らは今、本気でLIV MOONを動かしてるんだぞ!」という意地みたいなものを見た気がする。
演奏の安定さはいつも通り、AKANEのハイトーンも絶好調だ。
ライブを見ていて、いつもワンマンでは控えめな客の拳の上がりが、本会場では自然と多く上がっているのを見て嬉しくなった。やっぱりLIV MOONライブでも積極的な拳の上がりがあって然るべきだよなぁ。
新曲枠として、PVが出ているSEIZE THE DAYSじゃなくて、4月のワンマンでも披露されたシアトリカルなNessun Dormaをチョイスするのも挑戦的というか挑発的というか。
(キラー曲のAddictionもやらなかったので、ひょっとするとKENTARO不在だからKENTARO曲は外したのかも。)
個人的ハイライトは、Kiss me Kill me。
今まで同期音源で処理していたバイオリンパートを、星野沙織が弾くという構成に変化していたことに加え、今回はISAOとのユニゾン掛け合いもあって、soLiの2人の活躍が光った曲だったかなと。
3番手 摩天楼オペラ
ここ数年頻繁に出演している摩天楼オペラ。昨年は堂々トリを務めているが、今年は3番手だった。
開始前の土屋氏の説明で、「ここまでやるかという内容です」と言われていたので、かなり攻めた内容かなと思っていた。
<セットリスト>
喝采と激情のグロリア
GLORIA
BURNING SOUL
EVIL
Curse Of Blood
終わらぬ涙の海で
儚く消える愛の賛歌
Eternal Symphony
光の雨
苑曰くPURE ROCKスペシャルと銘打ったセトリは、まず冒頭でいきなり喝采を投下。
昨年のラストが喝采だったので、喝采の続きから始めようということかな。
PURE ROCK客側の合唱は今年も成立。
昨年も思ったが、特にファンでもない客も多くいるであろう会場でこのコーラスが成立するのは単純に凄いし不思議。
その後GLORIA、BURNING SOULと、ワンマンでもラストあたりに持ってくる曲を立て続けに投下し、冒頭3曲だけでヘトヘトになる盛り上がりを見せた。
その後もとにかく2バスを踏み倒す曲が続いて、かなり攻撃的であったのは間違いない。
それに伴い、ドラムの響の手数がまあ多いこと笑。
どちらかと言えば最近の曲の方が2バスを踏み倒す曲は多いが、間にEternal Symphoyを挟んでくるところ、駆けつけた古参への配慮的にもニクい。
個人的ハイライトはCurse Of Blood。
要所要所でよく演奏される曲で、別に珍しい曲ではないが、踏み倒すツーバス、それに呼応するヘドバン、叫びコーラス、やはりこういう荒々しい曲は求心力がある。
オペラの曲は構成をしっかり纏めてくる美しい曲が多いところ、PANTHEON以降あまり荒々しい曲が作られていない。今年の冬に出る予定のアルバム曲でこういう曲の再登場をまた期待したい。
4番手 GALNERYUS
時刻は20時を周り、濃厚な3バンドのライブによって腕も足も限界が近づいてる中で、トリとして現れるのがGALNERYUSだというのは、なかなか試練ではある。
GALNERYUSは今年で小野正利が参加して15周年。その一番最初のステージは、正式加入前にサポート参加だったPURE ROCK JAPAN LIVEの舞台だった。
<セットリスト>
MEDITATION FOR THE SAGA(生演奏)
STRUGGLE FOR THE FREEDOM FLAG
CARRY ON
LET US SHINE
REASON TO FIGHT(新曲)
SOUL OF THE FIELD
RAISE MY SWORD
ライブが全部終わって振り返って意外だったのが、意外と曲数やってないんだなということ。まあGALNERYUSあるあるだが、余裕で6〜7分を超えてくる曲が多いため、結果曲数が打てないのは仕方がない。
バンドの異常な演奏力は相変わらずであり、小野さんのハイトーンも健在。ただ小野さんは少し出しづらそうな感じにも見えたので、絶好調とは言えなかったのかな?
バンドは今アルバムを製作中で、秋に発売してツアーを行う予定、12/22には立川ステージガーデンでツアーファイナル予定とのこと。
そんな中ということで、本邦初公開として、新曲が披露されたのだが、安定に長い笑。
パッと聞いた個人的印象では、Time Will Tellをもっと荒々しくしたような。
途中のユニゾンソロのパートは、ここ何作かのアルバムで取り入れられているケルト風テイストに聞こえたので、YUHKI作曲だったりするのかな?
いずれにせよ次のアルバムに入るとのことだ。
個人的ハイライトは、やはりSOUL OF THE FIELDか。イントロの同期が聞こえてきただけで「おぉ!?」と声が漏れてしまった。それくらい意表を突かれた。久々に聞いたが、単純に良い曲だなと再確認。
そういえば何年か前に出演した時も、The Force Of Courageを投入してきて驚いた記憶が。
RAISE MY SWORDを含め、アルバム「Under The Force of courage」のポテンシャルの高さを改めて感じるところである。
アンコール(全員)
Long Live Rock N Roll(RAINBOW cover)
最後は恒例の全員セッションだが、マシンガンズは既に神戸に向かってしまったのでそれ以外のメンバーでセッション。
GALNERYUS+AKANE、苑+ギター2人(優介、ISAO)+MASAKIという演奏陣でRAINBOWのカバーを披露。
とにかくMASAKIがずっとふざけていて、間奏と一番最後に謎のシンバルキックを披露w
曲途中からは演者全員が舞台上に上がり、わちゃわちゃした感じで終了した。
終わってみれば時刻は22:00手前。
足がボロボロで、今もジンジンしている。
ただ痛みと引き換えに最高の充実感は得られた。
明日は一日中泥のように眠ろうと思う。
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