BAND-MAID 声出し解禁ライブ 'TOKYO GARDEN THEATER OKYUJI'に参加して

2023年になり早くも1週間が経過した成人の日。
東京ガーデンシアターで開催されたBAND-MAIDの2023年一発目のライブに参戦してきたので、ごく簡単に感想を書いてみようと思う。

BAND-MAID

バンドとメイドの融合というシンプルながらもなんとも日本らしいユニークな発想で結成されたこのバンドはその勢いを加速させ、
今やアメリカでツアーを行うまでの成長、
気づけば今年で活動10週年を迎える。

思えば、BAND-MAIDを最後に生で見たのは、2020年2月14日のLINE CUBE SHIBUYA。
そう、時はコロナ禍になる本当に直前も直前のことだった。
横浜港には既にダイヤモンドプリンセス号が来ていたはずである。
未来がどうなるかを知る由もない私を含めたオーディエンスは、
熱狂し、叫び、拳を振り上げ、
ライブの充実感に浸りながら、
一年後にあるはずだった日本武道館公演の発表に歓喜した。

その後世の中がどうなったかはご存知の通り。
日本武道館公演も残念ながら中止となった。

その時から約3年の時を経て、
彼女たちのライブをまた生で見に来ることができた。
会場に入って、3年も経ったのかと気づくと、妙に感慨深くなった。

2023年一発目ライブ、とは言いつつも、
既に昨年から国内ライブハウスツアー、そしてアメリカツアーを成功させての凱旋公演的な立ち位置でもある。
今回の会場である東京ガーデンシアターは規模的には武道館とそう引けを取らないキャパシティであり、配信もある中で、運営側もこのキャパで行けると踏んだという事だろう。
チケットはSOLD OUTだったそうだ。

会場に入り、妙な貼り紙を目にした。

「持続的な声出し禁止」

この言葉が何を意味してるのか最初よく分からなかったのだが、開演前アナウンスを聞いてビックリ。

「マスク着用でバンドメンバー登場時やバンドからの呼びかけに対して声出しが可能です」

ということは、曲中でもバンド側から「Say!」と言われたら、声出ししていいということではないか!
これって事前にアナウンスされていたんだろうか?
全然知らなかったので俄然興奮してしまった。


概ね定刻通りにライブがスタート。
セトリは以下の通り、のはず(完全にうろ覚え)

Unleash!!!
Play
Infulencer
BLACK HOLE
DOMINATION
H-G-K
the non-fiction days
I'll
I still seek revenge.
alone
onset
サキナキドリ
〜Misa's entertainment corner〜
〜小鳩のおまじないタイム〜
Sense
火花
Corallium
about us
新曲
Manners
Puzzle
HATE?
from now on
〜MC〜
Balance
After life
endless Story
NO GOD
Choose Me


正直最初のMCぐらいまでは記憶が朧げである。
2曲目のPlayのサビで案の定、彩姫嬢に煽られ、私は迷わず声を上げた。
何かリミッターが自分の中で抜けた感じがした。
5曲目のDOMINATIONで「HELLO」を連呼して、昔のライブを思い出した。
年末に行ったあんきも公演の時もそうだったが、
「ライブって、こうだったよな」
ということの嬉しさが自分の中になだれ込んできた感覚。
もうあとはアドレナリンの赴くままに音の渦の中へ。

コロナ禍になってからリリースされた
アルバム「Unseen World」
EP「Unleash!!!」
シングル「Sense」「about us」
からのナンバーで構成された今回のセトリについて、
旧曲がそんなに無くても全然充実なライブが展開されていたのは疑いようがなかったが、
いかんせん自信の身体に馴染んでいないなぁというのは反省点。
いや聞き込んではいるのだが、ライブの時にどうしてもまだ手探り気味になってしまうというか(まあこればっかりはライブ参戦の場数が必要ではあるのだが。)。
封じられていた掛け合いが実際に乗った曲なんかでは、
まだまだ馴染んでいないと思ったオーディエンスも多かったのではなかろうか。
そういう感じが多少なりともあったから、終盤のendless Storyのチャントの会場の一体感はより高まったように思う。
あの空気感に身震いした。

個人的には「Puzzle」
これに尽きた。
BAND-MAIDを聴いてみようと思ったきっかけの曲がこれで、
2017年の新木場以来にバンドアレンジで聞くことができた。
バンドアレンジでの披露は久々だったのでは?
(海外セトリは知らないけど)
イントロが流れた瞬間、つい涙が出そうになった。

個人的にこのバンドを語る上で欠かせないと思っている、MISA、AKANEによるリズム隊の安定感・エグさは今回も健在。BAND-MAIDのライブはこのリズム隊だけでもチケット代の元が取れるとすら思っている。
I  seek revenge.やNO GODのベース導入、from now on等でのAKANEの複雑なフィルなんかは目を見張るものがあった。

もうお馴染みのアンコールなしの約3時間弱の20:48終了。
10周年の今年の夏頃には米国も含んだツアー、
そして11月には横浜アリーナでのファイナルが行われることが発表された。
今年は駆け抜けたい、彩姫嬢は言った。
今年もBAND-MAIDから目が離せなくなった。

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