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LIV MOON "CIRCLE OF LIFE TOUR"@吉祥寺に参加して

ジャパニーズシンフォニックメタルバンド、LIV MOONのツアーファイナル公演に参加してきたので、簡単に感想を書いておこうと思う。

今年15周年を迎え、昨年から急激に活動を活発化させているLIV MOONのライブ活動は今年も止まらず、個人的にも新横浜のワンマン、PURE ROCK JAPAN LIVE 2024に続き3度目となる。
今回は6月にリリースしたアルバム「CIRCLE OF LIFE」のリリースに伴うツアーで、本公演はツアーファイナル公演である。

場所は吉祥寺CLUB SEATA。
それこそ前回来たのはOUR STORIES発売に伴うライブのファイナル以来ぶりに来た。
季節はすっかり夏になり、最近の気温は殺人級の暑さ気温。
この日も例外に漏れず、地下1階の会場に入るまでの階段で待機してるだけで汗が吹き出し、油断すると倒れそうだった。

定刻18:00にライブスタート。
セトリは以下の通り。

SEIZE THE LIGHT
This World...
Black Poison
Don't Cry
Nessun Dorma
CRAVING
Helloween Party
FLOWING
ドラクロワの女神
溺れる人魚
アマラントスの翼

(EN)
Dovorak:Symphony No.9 ”From the new world"4th movement
El Dorado
You Live in Me

まず冒頭はLOST PARADISEのイントロが流れ、メンバーがステージに登場。
そこから自然な流れでSEIZE THE LIGHTがスタート。
今回は意外とハマっていたが、そろそろスタート時のSEを独自に作ってもいい気がする。
まあそれはそうと、ライブは冒頭からHelloween PartyまでMC無しでアルバムのナンバーを叩き込み続けると攻めた構成。
PURE ROCK JAPAN LIVE2024の時もそうだったが、MCを省くやり方は賛否はあるだろうが、このバンドにおいては曲への世界観にのめり込み、曲に集中するという効果には繋がっているように思う。
(バンド陣の天然炸裂なMCはそれはそれで楽しみではあるのだが苦笑)

今回ライブ参加していて、会場の雰囲気に良い意味で少し変化が出たかなと感じたところ。
客側で曲中に拳が自然に上がってる割合が多くなったと思うし、会場から声が上がるのも多くなった。
バンド側が煽っても中々拳が上がらない雰囲気も少しあったことを考えれば大変結構なことだと思う。
CIRCLE OF LIFEの曲として拳を上げやすい曲があることや、Helloween PartyやFLOWINGといった掛け合いを想定している曲があるからということは理由の一つなんだろうが、いつもより熱量は高かったのは明らか。
ちょっと驚いたが、Black Poisonで今まで煽りでも見られなかった折りたたみをバンドが煽り、客も折りたたみをしていたあたりは、先日のPURE ROCK JAPAN FEST 2024の影響が少なからずあったのではないかと思われる。

今回見ていた場所が、Viの星野沙織嬢がよく見える場所だったのだが、彼女の演奏の巧みさもさることながら、ステージパフォーミングの秀逸さ、そしてあざとさを堪能できる回だった。
まず演奏面に関して、SEIZE THE LIGHTや前作Addictionにあるように、ギターとバイオリンのバトルのようなソロはこのバンドの特徴となっていてワクワクさせられる。
さらに今回CRAVINGでは、ギター、ベースと共にスリーユニゾンによるプログレもしくはフュージョンのようなソロも難なくこなし、ドラクロアの女神ではバイオリンサウンドを前に出してパワーアップさせていたように思う。
もはやFIXでこのバンドに参加している彼女だが、現状の後半期LIV MOONサウンドの核であるのは疑いようがない。
一方ステージパフォーミングについては、憑依タイプというべきか、基本ニコニコしながらも多種多様な表情をみせる。また色々な曲で歌詞に合わせてフリを踊っていることも多い。
CRAVINGの時の、「熱い眼差しで何を狙ってる」のところのフリは、実にあざとい(褒め言葉)。それがあった後に先述の高度なソロが出てきたりするわけで、ギャップ萌えが凄いw。
高度なプレイヤーとしての前提は当然持ちつつ、アクトレスとしてのステージパフォーミングは実に魅力的だ。

AKANEの立ち振る舞いは、メタルヴォーカリストとして洗練されてきているように感じる。それこそ昔のSymphonic Moonの時のライブや、10周年ライブの時に見た立ち振る舞いとは変わったなと思う。
元々舞台が主軸なので、曲にインスパイアされたアクトレス成分が強めなステージングが得意なんだと思うが、昨年からライブハウスでのライブを打ちまくってきた影響もあってか、生々しさや荒々しさは増しているというか、どんどん下界(?)に降りてきているというか。
MCでAKANEが言っていたバンドとしての一体感というのは、AKANEの歌唱とバンドサウンドの親和性が高くなってきているということでもあるんだろうなと個人的に思ったりした。

個人的ハイライトは、Helloween Partyかな。
サビの部分を丸々客側が歌うようにAKANEもマイクを向けていて、それを飛び跳ねながら歌うのが単純に楽しい。
(ちなみに厳密にはサビパートはKENTAROがコーラスをしており、その他の曲でもコーラスは基本的にはKENTAROコーラスだった)。
パッとステージを見て、上手側で、なぜかやや真顔でMASAKIと沙織嬢がピョンピョン跳ねまくってるのがややシュールだったw。 (あのパート跳ねて演奏するには大変なのかもしれない。)


LIV MOONはこの後、まだまだ予定が詰まっている。
10月にCLUB SEATAの15周年ライブに参加したのち、10~12月に3ヶ月連続でワンマンライブを打つ。
10月はハロウィンスペシャルセトリ、
11月が前半期アルバムセトリ、
そして12月は後半期アルバムセトリで組まれるようだ。
そして最後のMCではその後、来年も色々予定されているということを含ませる発言も。
引き続き楽しませてくれそうだ。

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