T-SQUARE YEAR-END SPECIAL 2022 ’Welcome Back! 本田雅人' 初日に参加して

もう昨年の話(と言っても2日前だが)だが、
2022年12月30日、日本を代表するT-SQUAREの年末ライブに参加してきた。
折角なのでその時の感想を超簡単に書いておこうと思う。

元々自分で楽器(主に鍵盤とベース)をやるので、
インストバンドはすごく好きであり、T-SQUAREもチョクチョクライブに行っていたりした。
昨年、リーダーの安藤正容が勇退したことで、
現在のFIXのメンバーは、サックスの伊東たけしとドラムの坂東慧の2人だけとなっている。

今回ライブに行こうと思った経緯だが、
やはり本田雅人の参加という点に尽きる。
T-SQUAREには過去3人のサックスプレーヤーが在籍していたが、
2代目の本田雅人に関しては、過去のリユニオンや周年でも出てきたことがなかった。
詳しいことは知らないが、安藤正容との確執がきっかけで、ずっと復帰できなかったなんて言われているが、本当のところはよくわからない。
ただ、勇退後の2人体制によるアルバムでは、ゲストとして本田雅人が参加したこともあり、ひょっとするとT-SQUAREのライブにも戻ってくるのではという期待も界隈にはあったようだ。

会場は日本橋三井ホール。東京メトロの三越前を最寄りとする商業施設:コレド室町1の4Fにあるホール型ライブ会場。
ただ、最近は摩天楼オペラやVersaillesが使用するなど、一般のバンドでも使用する機会が増えてきている印象だ。

開演時間17:00から約10分程度経ってからスタート。
セトリはこんな感じだった気がする(完全にうろ覚え)

1.MEGALITH
2.TRIUMPH
3.Lover's Beat
4.LOVE FOR SPY
5.HELLO LIKE BEFORE
6.DANS SA CAHMBRE
7.夏の蜃気楼
8.BAD MOON
9.JUST LIKE WOMAN
10.LITTLE LEAGUE STAR
11.SHODOW STRIKER(feat 河野啓三)
12.BEST FRIEND(feat 河野啓三)
13.AS YOU WISH
13.BIG CITY
13.JAPANESE SOUL BROTHERS
(EN)
14.宝島
15.TRUTH

まあなんと言っても、本田雅人凄っ!というのが率直な感想。
いや、伊東たけしがダメとかそういうことは一切なくて、
本田雅人が凄い。
正確にいえば、
本田雅人が演奏するMEGALITH、BAD MOONが凄すぎた。

プログレとかプログレメタルなどを愛聴してる自分として、
本田雅人在籍時の作品は、起伏が大きく複雑な作品があって
プログレ等の琴線に触れてくるのよね。
その代表的な曲がMEGALITHとBAD MOONだと思っている。
その2曲を、当事者である本田雅人の演奏で聴けたことが何よりも
奇跡だったし、贅沢だったなと。
この2曲を聴いただけでもこのライブ元とったに等しかった。
それにしても、ドラムの坂東慧が小学生の頃にBAD MOONをやってたとか、
それはそれで凄いというか変態というか。

それと本田雅人のサックスの音は、抜けというか、
つんざくような、レーザービームのような音の感覚で、
ビリビリきた。音聞いてるだけで手に汗握るというか、
滾るという感じ。


その他やった曲でいうと、BIG CITYが生で聴けたのに感動してしまった。
アルバムWAVEの中のこの曲は、個人的にT-SQUARE楽曲でトップレベルに好きな曲で、これをダブルサックスで聴けたのはなんという贅沢か。
プレイヤーの観点では、ベースの森光奏太氏の演奏を初めて見たのだが、BIG CITYといい、JSBといい、ベースの目立つパートで構成の優れたベースソロを繰り出しており、若いのに凄い上手いなと感心した。
FIXメンバーがいないせいか、ベースが目立つ曲って最近少ないし、
そういう曲をもっと作ってほしいし、もっとセトリに盛り込んでほしいなぁと思ったり。いい曲いっぱいあるしね。


来年4月には、故和泉宏隆楽曲を中心に据えたブルーノート公演を実施するとのことで、本田雅人がそこに再び参加するという。
また2023年はT-SQUARE 45周年ということでまた何か企画があるようだ。
今のT-SQUAREも昔に引けを取らないけれど、全盛期の黄金メンバーが集う記念ライブ今からとても楽しみであるし、許せば参加したい。

気がつけば3時間が経過していたライブ。
インストライブでここまで手に汗握って、ぐったり、でも心地の良い疲れを覚えたのは初めてかも。
帰りの東京駅までの夜の街の道のりの風がとても心地よかった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?