見出し画像

ALDIOUS x TEARS OF TRAGEDY 15周年2マンイベント@川崎に参加して

だいぶ日が落ちるのも早くなり寒くなってきた10月最終土曜日。ALDIOUSとTEARS OF TRAGEDYによる2マンイベントに参加してきたので、簡単に感想を記載しておこうと思う。

ALDIOUS、TEARS OF TRAGEDYは共に15周年を迎える2バンドである。今年のPURE ROCK JAPAN LIVE 2023でも共演しており、そのステージ上で今回のイベントが行われることが告知されていた。
場所はPURE ROCKの時と同様に、クラブチッタ川崎。

とはいえ、この2バンドはこの15年間、特段交わりがあったわけではない。泥臭く全国のライブハウスをガンガン回って大量にライブを行ってきたALDIOUSと、マイペースに活動を続けてライブを見ることもレアなTEARS OF TRAGEDYと、タイプ的にもスタンス的にも別に同じではない。

ALDIOUSのYOSHIは、TEARS OF TRAGEDYが大好きということで、よくSNSにも載せていたりしていたとのことだが、そんな中、TEARSのTORUがYOSHIに「お互い15周年だから何かやりませんか?」と声掛けしたことが今回のイベントの発端になっているとのこと。
ただ、ここに至る前での企画・手配は、敏腕社長であるYOSHI主導で行われたのだとか。
なお、この日のノベルティのTシャツには「7/7」と書かれているのだが、偶然にも7/7はALDIOUSのデビュー日であり、HARUKAがTEARS OF TRAGEDYのに加入した日と言うことで、双方のバンドにとって特別な日として書かれているとのことだ。

さてこのイベント、何はなくともTEARS OF TRAGEDYのライブが行われる訳であり、それだけで絶対に見なければならないと個人的に思っていた。
先述の通り、TEARSのライブが見られるだけで貴重なわけである。
来年の予定として、2024年8月3日にワンマンライブを行う旨が急遽MCで告知されたが、裏を返せば、次のワンマンは来年の8月まで見ることが出来ない。
その間で対バンでもライブが組まれるかもわからないため、やはりこの機会を逃すわけにはいかない。
(ちなみに11月には札幌で対バンがあるようだが、札幌は流石に行けないなぁ・・・)


オープニングアクト:スペシャルバンド
<Vo.SAKI(CYNTIA)、Gt:YOSHI・TORU、Ba:miho(ex-LOVEBITES)、Dr:Aruto(ex-ALDIOUS)>

Run to the future(CYNTIA cover)
甲賀忍法帖(陰陽座 cover)
夜蝶(ALDIOUS cover)
fairy(SHOW-YA cover)
Luft(ALDIOUS cover)

今回2バンドの前に前座バンドが登場することが予告されていた。
おそらくここの会場の客からすると、一番の注目はArutoだっただろう。
元ALDIOUSのドラマーな訳だが、結婚を機に音楽活動から引退していたことから、今回9年ぶりにステージで叩くということになったとか。
「よく(私なんかを)呼ぶよね」とArutoは言っていたが、周年イベントだからこそ呼ぶんじゃないか。
ANTHEMなんかも周年ライブで過去メンバー呼びまくったりしてたし。

それとCYNTIAのSAKIの声を聞くのもとても久しぶり。
「こんにちはーーーー!前座でーーーーす!」と元気いっぱい笑。
ステージ上のリアクションなんかは、あぁSAKIだなという姿で元気そうで何より。
そしてなんだかんだハイトーンもきっちり出してて歌唱力も健在。
現在諸般の事情によってCYNTIAは活動休止になっており、でもバンドはCYNTIAでしか歌うつもりがないと何かの媒体で言っていたと記憶しているが、もったいないよなぁと改めて感じるところ。


<TEARS OF TRAGEDY>
Vospiel〜Silence Ocean
Euclase
Astrea
Void Act
always
No.5
Epitaph
It Like Snow…
The Arclight Of The Sky
Nonsite

2番手(中座?)はTEARS OF TRAGEDY。
TEARSは現在3人組で、サポートはBaに種子島洋二(MAKI王)とDrにMAKIの2人といういつもの布陣。
もう実質この5人がTEARSと言っても過言ではないだろうし、次のアルバうはこの2人に収録に入ってもらうんだろうな。
ライブスタートは1stアルバムの1曲目SEをピアノで生演奏し、その流れ2曲目のSilence Oceanに繋ぐアルバムの流れの再現。
途中のMCでネタバレしてしまったのだが、各アルバムから2曲ずつ+配信限定曲という構成にした模様。
途中alwaysでは1番Aメロの歌詞が丸々飛んだり、No.5の最後のピアノをミスったりという細々としたトラブル(?)もあったが、全体として充実して非常に楽しめた。
今回オープニングアクトでのYOSHIのトーンとの比較でも思ったが、TORUのギターの抜けが良く、レーザービームのように抜けてくるので本当に気持ちが良い。
Harukaは非常に安定しており、これだけ激しい曲も挟んでいるのに、透明感と包容感を常に維持できているのは流石。というかこの激しさとHarukaの声のバランスが絶妙なのがこのバンドの魅力の一つであり、他とは一線を画すところなんだと思う。
かつて自身のソロアルバムでゲストヴォーカルとして起用したGALNERYUSのSYUが「パワーがないとか言う人がいるかもしれないけど、それは違うんだって。それが強みなんだって」という旨を何かの媒体で語っていたと記憶しているが、アルバム「TRINITY」以降の楽曲では、そのことがなんとなく腑に落ちる気がする。
それにしてもいいライブをする。
本当、もっとライブをやってほしいと切に願う。

<ALDIOUS>
Re:fire
Bind
We Are
Ground Angel
Sweet Temptation
Dominator
Spirit Black
夜桜
White Crows

大トリはALDIOUS。
ALDIOUSは現在もFixのヴォーカルがいないため、いつも通り大山まきをゲストヴォーカルに迎えて実施。
PURE ROCKの時に聞いた時よりも大山まきの声は調子が良さそうで、ハイトーンやWhite Crowsに差し込まれたアカペラ歌唱の部分もしっかり歌いこなしていた。
他のヴォーカルを試していない以上、そろそろ大山まきを正式にヴォーカリストに迎えてもいいんじゃないだろうか。(本人が承諾するかはわからないけど)
We Areや夜桜ソロ前などのお決まりの客煽りの部分もあり、会場に一体感はが生まれていた。夜桜のMARINA煽りで、バンドをこれだけ長くやってこれたことに関して感謝の弁を述べるなどもあり、周年ならではの光景と言えよう。
ちなみに、今日は全体的にBaの音が小さかったかな。Dominatorのサワコールの場所でもあまり聞こえてなかった気がする。


<アンコール>
DEEP(大山まき、HARUKA、SAKIの3ヴォーカル)

ALDIOUSの演奏が終わったが、YOSHIだけがステージに残り、
出演メンバーを全員呼び込みし、そのままアンコールへ突入。
3ヴォーカル+ALDIOUSでALDIOUSの1stアルバムからDEEPを演奏し、
ライブは終了。


そもそもがバンドが15年続くと言うこと(このメタル寄りのジャンルにおいては特に)が、凄いことなのである。
今日ライブをみて、改めて両バンドともいいバンドだなと実感した。
折角両バンド共にここまでたどり着いたのだから、もう少し世間に認知してもらいたなと思う。
ちなみに一番最後に、YOSHIが「ここまで来たら20周年目指して、20周年にまた何かやりましょうか」との発言があった。
と言うことで、また5年後に2マンイベント、ある?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?