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PURE ROCK JAPAN LIVE 2023に参加して

晴れてはいるが朝からジメジメしている六月最終日曜日。
メロディックメタルフェスである「PURE ROCK JAPAN LIVE 2023」に参加してきたので、簡単に感想を綴っておこうと思う。

この「PURE ROCK JAPAN LIVE」だが、今年で25年目(24年目?)となる意外と歴史のあるフェスで、音楽ライターの土屋京輔氏がオーガナイザーとなって開催されているものである。

元々この日は、Zepp ShinjyukuでANTHEMのツアーファイナルを見にいく予定としていたのだが、記憶が正しければANTHEMのチケットを確保したのちにこのフェスの案内が出てしまったため、
どちらに参加するか悩みに悩んだ結果、
PURE ROCK JAPAN LIVEに参加することにした。
フェスのラインナップは以下の通り。

摩天楼オペラ
Unlucky Morpheus
ALDIOUS with 大山まき
TEARS OF TRAGEDY

とりわけ
「TEARS OF TRAGEDYのライブがある」
これが参戦することにした最大の理由である。

TEARSは最近でこそ新譜作成や、ライブなどをまたやり始めているが、
そもそもTEARSのライブを見ることができること自体が
まだまだ貴重。
いいライブをするバンドだから、やっぱり見ておきたいというところ。
それにそれを差し引いても、ジャパニーズメロディックメタルの担い手の代表格のバンドが招集されていて、垂涎もののラインナップである。

場所はクラブチッタ川崎。
PURE ROCK JAPAN LIVEは大体ここで開催される。


1番手 ALDIOUS with 大山まき

意外だったが、1番手はALDIOUS。
ALDIOUSは前回2021年のPURE ROCK JAPAN LIVEに参加予定だったのが、
直前にボーカルが脱退し、代役を立てられなかったと言うことで
やむなくキャンセルとなった経緯がある。
今回はそのリベンジ戦と言うところか。

現在ALDIOUSは正規のVoをまだ立てておらず、大山まきをゲストヴォーカルに迎えてライブツアーを行なっている。
思えば私自身、ALDIOUSのライブは数えるくらいしか見てはいないが、
その都度ヴォーカルが違うライブを見ている。
・2017年のPURE ROCK JAPAN LIVEでの、Re:NOのとき
・2019年のEVOKEツアー横浜での、R!Nの時
・同じく2019年のEVOKEツアー東京での、SAKI(CYNTIA)のとき
そして今回、Voは大山まきと言うことで、また違うヴォーカル。
過去と比べてどのような違いがあるか、楽しみにしていた。

<セットリスト>
Reincarnation
Utopia
We Are
die for you
Re:fire
Dominator
夜桜
Spirit Black

大山まきだが、サポートとはいえ、
ALDIOUSのフロントマンとしてかなりハマっていると言う印象。
声質も、その歌い回しもALDIOUS楽曲にあってる気がする。
大山Voでアルバム作ってほしいと言う声もあるようだが、納得。
加えて意外とヴォーカルレンジは広いようで、
Spirit Blackが来た時は、「え、大丈夫なん?」と思ったが、
確かにきつそうではあるものの、原キーで歌えていたので素直に感動。

全体として代表的な楽曲で固めたセトリで、
We AreのALDIOUSコールや、Dominatorのサワコールなんかも
久々にやれたので満足。

2番手 TEARS OF TRAGEDY

本日の個人的メインディッシュであるTEARS。
昨年夏のワンマンは行けたものの、年末の名阪ライブには行けなかったので、そこそこ久しぶり。
ラインナップはメンバー3人に加え、ワンマンの時から引き続き、Baの種子島洋二とDrのMAKIの盤石の布陣。
多分現在制作している(はず)の15周年記念のニューアルバムもこのメンバーで収録するんだろうな。
始まる前にステージを見て、HAYATOのキーボードが1台から3台になっていることに気づく。
増えたとは聞いていたが、3台だと!?。 

<セットリスト>
Nonsite
幽玄
Void Act
Spring Memory
Epitaph
VOICE
時に鏡は嘘をつく
クロノメトリー

衣装はEpitaphのPV時のものを着用。
TEARSのブライトな部分とダークな部分を両方を存分に堪能できるセトリにしたなと言う印象。
Spring MemoryからのEpitaphなんかは中々の振れ幅だと思うが、
どちらもまごう事なきTEARSであり、
この二面性がTEARSの強みの一つと言えるだろう。

そういえば、TEARSのライブ中、上がっている拳の数は
結構多かった気がする。
今日のラインナップの中で、知名度的には一番低かったかもしれないが、やはりこのフェスに出てくる客層に、TEARSが響いている人も多いんだなぁと少し嬉しくなった。
今日初めてTEARSを見た客も多かっただろうが、そういう層にも訴えかけるのに十分な堂々としたパフォーマンスだった。


3番手 Unlucky Morpheus

始まる前から、トリは摩天楼オペラかUnlucky Morpheusのどちらかだろうなと思っていたが、先に出てきたのはあんきもの方だった。
あんきもは今年2月の声出し解禁追加公演以来に見る。

<セットリスト>
Carry on singing to the sky
'M' Revolution
U.F.O -U Feel Overjoyed!-(常闇トワcover)
Make Your Choice
Serene Evil
アマリリス
Welcome To Valhara
CADAVER
REVADAC
Black Pentagram

冒頭からJILLがパガニーニ 《24のカプリース》 Op. 1 第24曲の演奏し、Carry on~へ雪崩れ込むスタート。
特筆すべきは「U.F.O」のカバー。
これは人気VTuberの常闇トワに作曲紫煉、作詞Fukiで提供した、日清のカップ焼きそばUFOのタイアップソングである。
こう言う場でやるとは思ってなかったので、私自身も曲の中盤まで、
聞いたことはあるけどなんだっけ?と言う状況だった。
ただ改めてあんきもで演奏すると、作詞作曲がこのメンツなのでやっぱりあんきもの曲になり、純粋にカッコよかった。
Serene Evilや、久々のCADAVER〜REVADACの組曲も聞けて、非常に満足。


4番手 摩天楼オペラ

トリは2021年から連続出場の摩天楼オペラ。
前回のPURE ROCK JAPAN LIVEの際に、「また次回会いましょう」と
苑が勝手に言ったことから、責任をとってもらうため連続出場になったとのことw(土屋氏MC談)
5月に16周年Anniversary Liveを終えたばかりであり、7月からは連続対バンイベントも控えている。
どうでもいいが、Unlucky Morpheusが終わって、結構な人が帰ったようだ(私の隣にいる人もそうだった)。
おいおい、今最高にノッてるメタルバンドを見て帰らないとか、どうかしてるぜ。

<セットリスト>
黒い海〜終わらぬ涙の海で
Invisible Chaos
GLORIA
BURNING SOUL
Curse of Blood
残された世界
真っ白な闇が全てを塗りつぶしても
喝采と激情のグロリア

結論からいえば、個人的本日の優勝はやはり摩天楼オペラだったかなと。
メタル寄りのセトリを持ってきたと言うだけあって、GLORIA、BURNING SOUL、Curse of Bloodと言った畳みかけは圧巻。
首振りすぎ拳振り上げすぎ、そして暑すぎで一瞬意識朦朧としかけたが、
最高に熱いライブだった。
最後の「喝采と激情のグロリア」は、最後に会場から大合唱が。
苑もMCで言ってたが、単独ライブでもないのにこの合唱は凄いと、合唱していた自分でも感じた。本当にいい空間だなと感動してしまった。

アンコール(全員)
Silent Jealousy(X  cover)

最後は恒例の全員セッション。
何をやるのかな〜とステージを見ていると、髪を半分だけトゲトゲにした、’ゲイリーFUMIYA’の姿がw。
これでほぼネタバレで客も手でXを掲げる。
摩天楼オペラメンバー+各バンドのVo+ギターと言う構成で変わるがわる演奏を行う形式。
ドラムはベースソロのところで響からFUMIYAにスイッチ。
そしてなぜか響が赤サングラスをかけてVoへと言う謎。
全体のわちゃわちゃ感に十分楽しませてもらった。

最後は主催の土屋氏を入れての全体写真を撮って終了。
気づけば時刻は21:30を超えていた。
日曜の夜としてはとても堪えるが、こんなこともあろうかと
明日は有給としてあるので、バキバキの身体と引き換えに得た
最高の充実感を胸に、今日は眠ることにする。


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