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2021鎖骨骨折♯2

 2021年の秋に鎖骨を骨折した時の散文です。ぜひどうぞ。


近況報告:2
 左肩に大きな音がしてソファから崩れ落ちたまま動けなくなり、何分経過したかわからないけどしばらくすると寒気がして歯がガクガク鳴り始めて(あれっ、きいたことあるぞ。骨折して寒気)と、脳裏をよぎります。あー、救急車呼ばなきゃかぁ、、と逡巡して躊躇してましたがかみさんが「救急車 呼ぶ?」と聞いてくれたので絞り出すように「んぁ」と答えました。

「10分くらいで着くって」とかみさん。自分史上最も長い10分が始まりましたが「ちょっと、部屋 片付けろ」「洗濯物 みっともないぞ」「靴下とズボン、持ってって」とか冷静な自分もおり。高2の長男も玄関からリビングまでの導線をテーブル寄せたりして確保しつつ大きな通りに出て救急車を誘導(後から聞いた話ですが)したりと割とたよりになるところを見せ。

 救急隊員の方が3名も(その時は状況を観察する余裕なくこれもあとから聞いたら3名も)来ていただいて、この5日間の状況といまの症状を説明して「あ〜、鎖骨 少し出てるね」って診てもらったのち2名の隊員さんが両脇を抱えてくれて私のステテコの腰の部分をグッと持ち上げられると体がフッと浮いて立てました。そのあとは自分で歩いて救急車に乗車。

 人生初の救急車。右側はベッド。左側はベンチ。ベンチに座り窓に背をもたれかけようとすると「車の揺れが患部に響きますよ」と言われて、たしかに、と思いベッドのパイプを右手で握りしめ、右手クッションで緩衝。

 さすがに外は寒くかみさんが靴下を履かせてくれたけど、隊員の方が「奥さん、車でついてきます?帰宅が楽ですよ」とアドバイスいただき下車。俺は、(あぁ、入院はないのか)とやや安堵。

 自宅のある中央区ではなく東区の新潟臨港病院が本日の救急先だけど断られる可能性もありその場合は次の病院を当たります、と救急隊員から説明をうけ、おぉテレビでやってるやつや、と思う。

 待ってる間に検温。少し高いけど骨折してるからねー、と言われ 「ワクチンは?」「2回とも終わってます」「あっ、じゃあ大丈夫ね。一応 病院に入る前にPCRうけてもらいますので」 やりとりしてる間に幸い受け入れてもらえることになりようやく出発。

 これまた人生で最も遅く時間が流れ始め到着までの所要時間を把握できず(後からググると15分もかからない距離でした)。

 骨折直後から「そろそろ着きますよー」と隊員さんが声をかけてくれるまでほとんど目をつぶっていたと記憶してます。

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