news 2016.01.04-

メッセンジャーを軸に、LINEはスマートフォン時代の新たなポータルになる――LINE 出澤剛社長に聞く (1/3)

具体的な例を申し上げますと、われわれは(動画配信の)LINE LiveやLINEブログ、さらにLINEの公式アカウントといったものがあります。それらをミュージシャンやレーベルに使っていただき、若いファンとの間にコミュニケーションを取るのに最適なツールがある。さらにLINEにはコマースやペイメントのサービスもありますので、そこで物販や投げ銭的なビジネスを展開することができます。
小額課金を用いたファンクラブなど、似たような機能を持つサービスについては検討を進めています。
一般的なスマートフォンユーザーですと、日常的に使うアプリは8個くらいです。そこに企業の(会員証やCRM)アプリが入り込むのは大変になっている。企業側としても、独自アプリを作ってプロモーションやメンテナンスをするのは大変なのです。LINEはユーザーが日常的に使っているツールですし、企業のメッセージを発信する、CRMとして活用するいった使い方でしたら、LINE内の機能で十分に対応できます。だったら、(CRMで)LINEを活用していただいた方が、コストも下がりますし、ユーザーの参加率も高くなって効率がよい。
まず前提として、スマートフォンがインターネットの主要デバイスとなったことで、ユーザーの“情報の取り方”が変わりました。アプリが台頭したことで、Webが見られなくなった。これは日米ともに共通の傾向ですが、スマートフォン利用時間のおよそ7~8割はアプリの利用にあてられている。しかも、そのアプリの中でも利用時間が長いのがメッセンジャーです。とりわけ日本やアジアでは、メッセンジャーの利用時間が最大です。
 そう考えますと、今までのポータルサイトや検索サービスがインターネット利用の入り口という考え方は、徐々に変わってきている。こうしたスマートフォン時代の変遷で考えると、「何がポータルになるか」といえば、それはメッセンジャーなのだと思います。


動画元年

そのタイミングを見極めるにあたって、
私は最終意思決定者として
いつも心がけていることがあります。
それは、自分が常に一般ユーザーよりも
少しだけ早いユーザーであること。そして、
その自分が自然と使うようになったタイミング
を見逃さないことです。


2016年ネットメディア展望 ウェブ媒体がただの出版社になっていくまで - 山本一郎

ゲーム動画や国内・海外旅行、釣りやゴルフなどのスポーツ、マラソンにトライアスロン、自転車、Xsportsといった、高額の趣味に見合う体験の提供であり、そこにハマっている人々の熱量を汲み上げひとつのメディアとして吸収していく、そして次の体験に対する期待値を高めてそこにお金を払ってもらう、メディアを通じてより良い人生を送ってもらうためのツールとしてもらうといった世界観になるのでしょう。逆に言えば、期待値の低いメディアは質が低いものを大量に扱う安かろう悪かろうのレベルのままで滞留するのであって、それはレッドオーシャンの果てに消耗したあとは大手資本のニュースアプリの物量の前に消えていくことになるのではないかと思っております。
有料コンテンツや動画コンテンツの扇の要になるのは結局はテキストであり、ユーザーの興味を惹かせるためのテクニックであり、売るためのノウハウであったりもします。この辺は、ネットにメディア事業というものが具体的に出てきた1997年ぐらい以降、ほとんど変わりはありません。関心を寄せてもらうための仕掛けは、人の顔をしていて、分かりやすいことが求められます。 


世界最大のハンドメイドEC「Etsy」が日本で無料教育プログラム

 同社では、2015年にオーストラリアで初めてオンラインプログラム「Etsy Resolution」を実施し、約3000人が参加するなど成功を収めたことから、「Etsyスタート2016」を実施することにしたという。


「ウェブメディアの編集」を考えると、例えばこんなかたちもある。「Innovation Insights」オープンに寄せて


その広告を見ているのは人ではなく、ロボットかもしれない/アドフラウド問題の基礎知識を押さえよう

アドフラウド問題
“獲得”を重視しすぎた広告指標だけでは、ブランド価値を毀損する
欧米ではブランドを毀損せず健全にデジタル領域の広告を活用するため積極的にNonviewable Impressionやアドフラウドへの対策が進められていきました。その中の一つが、近年になって企業が積極的に導入をはじめたアドベリフィケーションというツールです。

 主な機能は大きく2つ。一つは「ブランドセーフティー」です。例えばDSPなどのプログラマティック広告で広告を配信した場合、広告主のイメージ低下を招くようなサイトに配信されないよう防止する機能です。もう一つは「インビュー(ユーザーが実際に目にする位置に広告が表示されたインプレッション)」を計測する機能です。IABのアドベリフィケーションに関するガイドラインでは、上記の2点に加えて「広告閲覧者のいる場所・地域指定」「競合との同載禁止」「広告掲載の不正検知」なども、アドベリフィケーションの機能として含まれています。