news 2015.08.24-

ディープリンクに第二のブームが訪れる…ここでもやはりコンテキストがすべて

コンテキスト的ディープリンクは倍のアプリ内サインアップ
 アプリのインストール数を数えるだけでは、ビジネスにならない。重要なのは、インストールしたユーザをアクティブユーザに変えることだ。この調査では、サインアップや登録行為を、ユーザがインストール後にアクティブユーザになった、とみなした。

 コンテキスト的ディープリンクからのユーザの29%がインストール直後にアプリ内でサインアップしたが、ふつうにインストールしたユーザはサインアップがわずか16%だった。

 これで、ディープリンクがグロウスに寄与していることが分かる。自分がクリックしたときのコンテキストに関連したユーザ体験を提示された初めてのユーザは、そうでないユーザに比べて、アプリを開いてからアクティブユーザになる率が倍なのだ。


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空き部屋シェア「Airbnb」流の“おもてなし”--日本代表インタビュー

――貸し主と借り主には、それぞれどのようなメリットがあるのでしょう。 

ホスト側(貸し主)としては、海外へ行かなくてもインドやヨーロッパなどいろいろな国の方と交流できて、お互いの文化を知ることができます。あとは、地元に経済効果をもたらすということですね。普段来ることのない海外の方が宿泊することで、地元のカフェやレストラン、コンビニなどにもお金が落ちるというベネフィットがあります。

 ゲスト側(借り主)としては、もともと旅先で何かを見て帰ってくることが多かったと思うのですが、いま増えているのは旅先で「体験したい」という方です。そういう意味で、Airbnbでは地元の家に実際に住むことで目線が変わるというか、地元の方と同じようなニーズが発生するんですね。翌日の朝ごはんを買いに行かなきゃいけないとか。そうしてスーパーや商店街に行くことで、地元の生活を体験できる楽しみがあります。

 あとは、部屋を貸し出しているホストの方と交流できるので、地元の方しか知らないような情報を入手できます。それがまた体験につながると言いますか、自分だったら入らなかったレストランに入ったりするようになるので、体験がより楽しくなるといったメリットもあります。
実は2014年のリオのワールドカップの時には、Airbnbが代替宿泊の公式スポンサーとなり、約5万人のホストがワールドカップのために自宅を提供しました。大体5人に1人がAirbnbに宿泊したという実績が残せたので、オリンピックでもまた一緒に何かやりましょうという形で、ご協力させていただくことになっています。
 私たちのやりがいやモチベーションというのは、そういったホストやゲストの方に、実際にAirbnbを使っていただいて「本当に人生が変わって楽しい」「こんな新しい体験ができると思っていなかった」と言っていただくことなんです。そういった動きがもっと日本全体に広がればいいと思っています。


ニュース・テックの時代が来る ネットメディア20年と今後

ネットの登場によって読者が自分の関心ある情報ばかりに囲まれる「フィルターバブル」の問題について話し始めた。私もそうだが、ニュースの入手をフェイスブックに頼り始めると、自分と問題関心が似た友人が選んだ記事ばかりが目につくようになり、興味範囲が狭まっていく体験は誰にもあるのではないか。

たとえば、金融機関で働いている30代会社員がビジネスニュースを消費するのは日常的な行為だろうし、電車を待っているときなど、読むことのハードルが低い記事を選びがちだ。しかし、高橋さんは「価値ある情報は馴染みのない情報や気に入らないコンテンツに含まれているのではないか」と問いかけた。一見仕事とは関係がない哲学や美術のニュースに触れることで、将来のビジネスや自身の生き方の改善につながる可能性があるからだ。

 しかし、たとえばメディアやニュースアプリが上から目線で、「あなたが、今興味がなくても、長期的に見れば、美術の情報が役立つはずだから、この記事を読みなさい」と言われたら気分が悪くなる。
高橋さんはそうしたことを「長期的推薦は家父長的になる」と表現した。偉そうな頑固オヤジが、個人の意思とは関係なく、無理やりニュースを勧めるイメージだ。