news 2015.05.11-

知りたいことはすべて「検索」--知らないことが怖い子どもたち

4月は進級・進学、クラス替えの季節。誰しもどきどきしてクラス替えの日を迎えるものだが、今の高校生たちの行動は少し異なる。
 まず、新しいクラスが発表になった時点でクラスのLINEグループができる。男女それぞれのグループのほか、数人のグループが次々と誕生していく。高校生になると電車で通学している学生が多く、帰宅後のオンラインでの付き合いが人間関係に大きく影響するのだ。本格的な授業開始前に、すでに派閥ができていることもあるという。
 高校1年男子A介は、同じクラスになったクラスメイトは一通り検索してみるという。「みんなSNSとかブログとか使っているから、たくさんの情報が得られる。検索すれば評判とか人間性が分かる」。A介が検索する理由は、「付き合った方がいいやつとか距離を置いた方がいいやつとかが事前に分かった方が楽だから」。情報的に優位に立てた方が、後々の人間関係においても有利なのだという。
 A介が検索する対象はクラスメイトに限らない。クラスメイトの家族や教師のことも調べ尽くしている。


端末ID「個人情報じゃない」 政府、改正法で方針

政府は何が個人情報として保護されるべきかの考えを具体例を挙げながら説明。スマートフォンなどを識別する「端末ID」は、個人情報には含めないとの方針を明らかにした。


朝日新聞、「動画・生放送」キュレーションサービスを開始

ニコニコ動画やニコニコ生放送、Ustream、YouTube、SHOWROOMが提供する番組の情報をもとに、独自のアルゴリズムを用いて、盛り上がっている動画や生放送を横断的に紹介する。キーワード検索も可能だ。


インデックス、“テキスト×イラスト×フキダシ”の読み物投稿型サービスを展開


Facebookがメディアにユーザデータと広告収入を保証する高速ニュースサービスInstant Articlesを開始

一つをタップすると、ブラウザのウィンドウが開いてWebサイトがロードされるのを待つのではなく、コンテンツが横からすべるようにさっと現れる。Matasによると、そのロードは“モバイルWebの10倍速い”。ぼくがデモをWiFi上で試してみたときは、1/4秒ぐらいのロード時間だった。これなら、退屈してFacebookを去る人はいないだろう。


Webメディア 終わりが見えてきた/Facebook「Instant Articles」、Twitter、Snapchat 白熱の攻防

さて、このようにプラットフォーマーが三者三様のアプローチで、メディア、そして、記者・編集能力を有する人間たちにアプローチしていることが見えてきました。
また、すべてではないにせよ、既存メディアの側もこれを歓迎する動きを見せていることも事実のようです。

このような新たな動きをどう解釈すべきでしょうか?

この事態を、1995年前後を基点として始まった Web メディアの成功法則が、20年を閲してついに最終段階を迎えることになったと理解すべきでしょう。
それは、Web 上に自らのサイトを構築、最初は検索エンジンを、次に、大小のソーシャルメディアを味方にしながら、つねに自らの Web サイト中心に集客を図り続けるという Web メディアの文法がもはや無効になろうとしているということにほかなりません。
いまや、中心にあるのは Web メディアではありません。プラットフォームなのです。
そして、個別の Web メディアごとに潤沢な広告収入を得ることが困難になってきたという課題もまた顕在化してきます。
膨大な利用者を擁するプラットフォーマーでなければ、潤沢な広告収入を得ることできない。いいかえれば、膨大な利用者、モバイルの利用環境に最適化したネイティブ広告、そして、人を惹きつける高品質なコンテンツという三位一体の組み合わせがなければ、メディアの存続が難しくなってきているとも言えます。


アドテクは衰退し、マーケティングテクノロジーの時代が到来する

広告とマーケティングテクノロジーの競争におけるワイルドカードはFacebookだ。彼らは、The New York Timesといった主流ニュースサイトのコンテンツのホスティングを開始したばかりだ。これにより、発行元はトラフィックとデータを諦める代わりに、広告収入をFacebookと分ける。理論上ではFacebookのソーシャルネットワークが持つユーザーのターゲティング能力により、広告のパフォーマンスが向上することが見込まれている。

これは、既に苦しい状況にいる発行元を更に窮地へと追い込むことになるだろう。Facebookは、その間にも利益を上げていく。また、主要ニュースサイトに収益を依存していたアドネットワークも従来のようにはいかないことを示唆している。


「分散型コンテンツ」の本質と稼ぎ方---先駆者「NowThis」の全貌

「そして今まで大きなデバイスが必要だった動画も小さなスマートフォンの画面で閲覧できるようになり、無音での再生も可能になった。ここで我々はトップページを殺してみたんだ。
TwitterやFacebookでは、クリックしてリンク元に飛ぶことなく動画が再生できるから、クリック数を指標にしても本当に読者がどれだけ見たかは測れないからだ」
NowThisという、まだ3年目のメディアがこの取り組みをとったのには必然性がある。
「他のサイトは自分たちのページに広告を貼っていてそれを収益源としているが、我々にはそれがないからやれたのさ」
アシーシュは「マネタイズは大いなる挑戦」としながら、「3つある」と語った。
それは、[1]レベニューシェア、[2]広告制作、そして[3]データ・システム販売だ。
さて、分散型コンテンツ時代において求められる人材はどのようなものだろうか?
アシーシュによれば、「それぞれのプラットフォームに精通している人材」だ。
Snapchatは大学生以下の年齢層が使っていて気軽なコミュニケーションが中心とか、Instagramではクールなビジュアルが最重要で女性ユーザーが多いなど、プラットフォームによって読者層も違えばウケる傾向もまったく違う。それぞれの文脈を理解して動画コンテンツの方向性を決められるプロデューサーやエディターが求められる。