たまに思い出す失恋
こんばんは。
去年の3月に6年と8カ月付き合った彼氏に振られてしまった。
出会いは18の春でサークルの新歓でみた瞬間、何か物凄く惹かれるものがあった。女子校だった3年間、恋愛とは無縁、中学時代も無縁で好きな人すらできなかった。おそらく最後に好きな人がいたのは小学校低学年の頃だろうと思う。
そんな私に好きな人ができた。
高校時代、周りに彼氏ができるたび、焦っていた。久しぶりにばったり会った中学の同級生からは高校生で彼氏がいないなんてあり得ないと言われ、泣いてしまうこともあった。
そのたびに"hannah montana"の" ordinary girl"を聴いては自分にもいつか素敵なことが起こるだろうとまるで自分はディズニープリンセスでもあるかのように言い聞かせていた。
当時の私は初めての彼氏に求める条件はかなり多く、それを満たす人間なんていなかった。彼くらいだった。そんな条件を満たし、私が好きと想える相手なんて。
ちなみに当時私が初めての彼氏に求めた条件
・見た目がタイプであること
・相手も交際が初めてであること
・男子校出身であること
・早慶以上の大学に通っていること
・理系であること
多分他にももっとあったと思うが忘れてしまった。男子校出身者とか学歴とか自分のことは棚にあげ、こじらせ女子だが女子校出身だったし、白馬に乗った王子に憧れているような少女漫画ばかり読んでいた女子高生の理想だ、許してほしい。
奇跡的に彼も変わっていたのか、私に興味を示してくれ、好きだと言ってくれた。それまで男女交際に一切の魅力も感じていない、ただ焦りの原因となっていたものがこんなに素敵で楽しいことだなんて知らなかった。
当時大学1年の私、その年の夏は人生で一番舞い上がった。舞い上がりすぎて前期で申請していた単位12個くらい落とした。恋愛すると馬鹿になってしまう人間なんだということも学んだ。
それからの毎日はものすごく充実して本当に楽しかった。恋は3年で冷めるなんてきいたことがあるが私にそんな感情一切なかった。少なくとも付き合っていた6年と8カ月はずっと好きだった。人としても異性としても彼しかいなかった。
いつか別れが来るんじゃないかと怯える私に彼が何度もかけてくれた、俺にも私にもお互いしかいない、私に合うには俺しかいない、好きだとか、私に名前さえ彼が呼べば特別だった。
ずっとそれが続くと思っていた。
2021年、1月
今年の7年目の記念日には入籍とかできたらいいなって思ってる
と言ってくれ、私はこれまでにないくらい舞い上がった。
男性なんて彼氏かいないと思っていたし、彼とずっと一緒に過ごしたいと本気で思っていた。
2月、家を契約した。
社会人3年目だった私たちは2年前から3年目が終わったら一緒に住もうと約束をしてた。私からの提案に聞こえるかもしれないが実はこれは彼からの提案だ。
3月、彼がしてくれず、泣いた。そしてブチギレられた。
してくれずというのはまんまその意味だ。若いというのもあり生々しい話だが週1では私たちはいわゆるそういうことをしてはいた。
だがしかし!
この歳になってからまだ1度しかしていなかった!
疲れているという理由はわかる。だが疲れて寝るのかと思えば、しんちゃんの映画を見始めたりと、しんちゃんに負けた自分が無念で悲しいし悔しかった。
この日がきっかけで、3月半ばには私に家に挨拶に、という話をしていたが
その前日に結果的に振られた。あれだけ私しかいないとかずっと一緒とか好きだとか言ってくれた相手に。
振るときだって、泣きながら好きだと言ってきた。涙さえ私はでなかった。
私じゃなかったらしい。一緒には暮らせないし、結婚もできない。これ以上付き合って傷つけられない。3択から選べと言われた。
①このままずるずる付き合う、一緒には住まない
②このままずるずる付き合い、とりあえず一緒に住む
③このままきっぱり別れる
驚きで声が出なかった。それでも喉まででかけてるものすごく重い石みたいなものと一緒に涙を堪えながら、自分がどうしたいのか決めてと彼に判断を委ねた。
彼は別れようとは口にはしなかったものの選んだのは3つ目の選択だった。
泣かずにその場を離れること、駄々をこねずに彼の選択にイエスということ。これが私ができた最大限の優しさだった。
別れようと口にしなかったこと、おそらくもっと早くから別れるという選択肢があったのだろうが言わなかったこと、彼の優しさが表れた精一杯の行動だったのだろう。
私は毎日嗚咽が出るほど泣いたし、電車でも馬鹿みたいに一人で大号泣していた。職場に行けば言葉を発そうとするたび泣きそうになり、トイレに行けば泣いていた。気分転換でネイルサロンに行けばそこでも泣いた。
今でこそ頑張ったって涙もでないし、連絡も一切とっていない彼との記憶ははちょっとずつ消えていこうとしている。
本来??であれば私は結婚し、好きな人と同棲して楽しい毎日を送っていたのかもしれない。
実際は実家暮らしで、化粧も落とさず昨夜寝落ち、親に風呂に入れと言われ、昼にやっと起きて風呂に入るような生活。
失恋して学んだことがある。
私は完全に彼に依存していた。
彼もそれを受け入れ、いいよと言ってくれた。
失恋後誰かがこの穴を埋めてくれないかとアプリをやったり、出会いがないのでアプリをやったりと色々な人をみつけようとした。マッチングアプリの話はまたいつかしよう。
だがやっぱりその人の代わりなんて存在しない。少なくとも私の中には。
だからこのぽっかり空いた穴はどうにか自分で埋めていくしかないのだ。
恋愛すると馬鹿になってしまう私だから、賢い私がどうにかしてあげようと考えながら毎日生きている。
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