この世には歌を生業にしている人々がいる。
その魅了する歌声は、時に人々に勇気や希望を与え、思い出を残し、悲しみを代弁してくれている。
アーティストの人生の深みが増す程、魅了する術にも深みが増し、歌に憑依させる感情に、温かみや、重み、熱意、静かな情熱が何重もの層になり人々の心を揺さぶり包み込む。
私も幼少期に声楽を習っていて、手伝いの時間以外は、明けても暮れても通学路でも人目をはばからず、歌のことだけ考え、常に全集中だった。
周りから見ると、おそらく風変わりな子供だった。
只々、歌うことが好きで時間を見つけては練習し没頭していると、いつの間にか全国大会に出場出来ていた。
なので、元々歌うことが好きな私は、音楽を聴くことも好きだったのだ。
それをつい最近思い出し、なんの気無しにユーチューブを漁っていると魂が震える感動したアーティストがいた。
もちろんかなり有名で誰もが知っている人物。
最近グループから勇退して、ソロ活動を始めたそうだ。
その時のシチュエーションが、女性歌手が歌っているものをピアノ伴奏に合わせカバーしたものだった。
何度もリプレイをした。
彼の歌声はなんて優しくて心に響くのだろう。
カバー曲でここ迄私を魅了させてくれたのは、男性アーティストでは、彼は4人目だった。
たった数分の短い時間が、私にはとても貴重な体験だった。
偶然観たユーチューブで、彼の歌声に心が震えた。
ピアノ伴奏も音が柔らかくしなやかであたたかな気持ちにしてくれるものだった。
演奏者も有名な方だった。
生演奏ではなかったが、聞いていて耳障りが良かった。
邪念なく音楽を聞けたことに感動した。
いつもはただ聞き流すだけで終わっていて、感動する感覚も薄れていたから。
いろんな感動を与えてくれた素敵なアーティストへ敬意を込めて‥‥‥
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