V6 不思議な船旅 第22話 罠~第24話最後の対決

第22話

先ほど、やっつけたと思われる女が、二人を追いかけてきた。

女「まて、よくも、この私を!」
坂本「うわっ!やべ、生き返った。まさか魔法の石の魔法が解けた?」←その通り。
いのっち「ただ者じゃないよね、あの女
坂本君、ここは逃げよう!俺たちが、太刀打ちできる、相手じゃないよ、きっと」
坂本「たしかに、・・・ん?待てよ。どうやら、健斗のやつ、混乱してるぜ!」
いのっち「そっちの方が大事だ!助けに行こうよ」
坂本「それも、そうだな!よし、走るぜ!」
いのっち「ラジャー」
坂本&いのっち「せーの!」

ふたりは、声を揃え、猛ダッシュ
城の中へ入っていった。

健(さっきの、青い瞳は、やっぱり、レンさんのだったんだ)
レン「君たちは、もしかして、僕を探していたのか?」
イナン「逃げてこれたの?レン・・・・」
レン「なんとかね。ところで、君は?」
レンさんは、僕をみて
健「あっ、ぼくは、三宅健って言います。一字違いですね😅っていうか、地球人なんだけど、ここへ迷いこんじゃって・・・・、あっ、それで、あなたを探す手伝いをするただの召し使いでーす。」
あー、俺のバカ!何いってるんだろ。動揺してこんなに、しゃべって・・・・
こんな簡単に、みつかるのかなぁ~
混乱していて、じぶんが、なにいってるのか、わからない
イナン「・・・・・」
健「イナン?なんとか言えよ!せっかく、会えたのに」
イナン「わたし・・・・」
レン「どうした?」
にっこり笑うレンさん。
そしてイナンはなぜだか、戸惑っているようで・・・
健「な、なんだよ。僕が邪魔だっていえば、いいじゃん。」
イナン「健?」
健「二人きりに、なりたいんだろ?ゆっくり、話をしたら?せっかく、再会できたんだし。ぼくは、先に城へ帰ってるね!」
ダメだ・・・親密な二人を、見ていられない!!これ以上、ここにいたら・・・ぼくは・・・・
健「それじゃ!」
イナン「健?」
レン「いいじゃないか。ゆっくり、話そう。イオン」
健「えっ?」
ぼくは、1人歩いていた。
だけど、さっきの、レンさんの声は聞こえていた。
イナン「な、なにいってるの?わたしは、イナンよ?」
に、しても、レンさん、僕らと違って二人を見分けれるはずだよね?なのに、イナンを、イオンって・・・・
ぼくは、独り言をいいながら、ピタリと足を止めた。
レン「フフ、君を、1人にさせるのが目的だった。」
イナン「えっ?」
健「あの、冷たい青い瞳・・・・。さっきの、レンさんからは、澄んだ青さが、感じなかった。・・・まさか」
偽物のレン「邪魔者は、いなくなった。イオン」
イナン「レン!わたしは、イナンよ?どうしたの?」
レン「どっちだって、いいんだよ。あんたが、協力さえしてくれれば・・・・」
ぼくは、走り出した。
健「イナンを!イナンを1人にしちゃダメだったんだ!」
~助けて!健斗!~
偽物のレン「おとなしく、われわれの、言うことを・・・・聞け!」
健「イナン・!」
偽物の、レンさんは、すでにイナンを取り押さえていた。
イナン「健・・・」
レン「戻ってきあがったな」
健「イナンを、離せ!」
イナン「健、来ちゃダメ!逃げて!」
偽物のレン「お前は、あのときの、青年だな」
健「あなたは、僕を操った人の、1人なんですね」
偽物のレン「お前の中の、クリスタルを、頂くよ」
やつは、呪文を唱え出した。
すると、ぼくは、頭痛がして
健「・・・・・っ!」
イナン「健!!」
健「イ・・・ナ・・ン・・・・」

さらに、呪文を唱えられ、強い頭痛が止まらない・・・・
イナン「・・・・・・」
イナンも、呪文を唱え出した。
痛みが和らいできた。

偽物のレン「無駄だ!」
イナン「健!逃げて!!」
健「イナンを、おいていけないよ」
イナン「いーから、逃げて!」
健「おい!偽レン!イナンを離せ!」
偽物のレン「フン」
偽物のレンさんは、イナンを突き放すと
イナン「キャ」
イナンは、地面に、尻餅をつき、
偽物のレン「この女も、お前もまとめて殺してやるよ」
健「イナン!」
今だと、ぼくは、イナンの手をとる
健「イナン、逃げるよ」
イナン「でも・・・・」
健「もう、大丈夫、2度目は、通じないから」
健「それは、どうかな」
ぼくは、土を、おもいっきり投げた。
健「人間を、V6をなめるんじゃないよ!いくよ!イナン」
イナンの手をとり、走り出した

そして、レンさんが、いるって言う場所へ、誘導してもらった、長野君と、剛は・・・・
長野「ここが、レンさんがとらえられているかもしれないって、ところか。」
剛「みたところ、イナンさんや、イオンさんの住む城と、変わらないみたいだけど?」
長野「ここから、作戦だ」
剛「えっ?作戦?」
長野「そう、替え玉作戦。」
剛「へっ?替え玉?えっ!まさか」
長野「そう、そのまさかだよ」
剛「お、俺に捕まれって言うの?」
長野「双子には、よくある作戦だろ?お前がレンさんに似てるって言うのが、ポイントらしくてね」
剛「マジかよ」
長野「うーん。でも、その、不精ひげが、あり得ない気がするんだよね~」
写真が、ないから、なんともいえないけど・・・・じゃーん、ひげそり」
長野君は、バックから髭そりをだした。
剛「さすが、なんでももってる長野君。」
剛は、感心していた。
剛「でもさー、なんで、レンさんのこと、監禁なんて、してるんだろ」
長野「うーん、これは、僕の予想なんだけど・・・・・ほら、それより、髭剃らなきゃ。」
剛「ひゃはははは」
くすぐったいのか笑っている。

5分後・・・
長野「完璧だわ。男前になったな、剛(もともと男前だけど)」
剛「・・・・お、俺のことちゃんと、助けてくれる?見捨てないでよ?」
長野「当たり前じゃん。大事な仲間だしね。それに、約束しただろ?全員で帰るって」
剛「良かったぁー。って、長野君は、どうするの?」
長野「俺は、組織の頭って、女にあってみるよ。」
剛「でも、それって。」
長野「大丈夫。僕たちは、離れても心はひとつだろ?この、クリスタルが、そう、語ってるだろ?」
剛「・・・・安心した」
長野「えっ?なにが?」
剛「やっぱり、長野君は、信じられるから。王様が、頼りにしてるのも、坂本君や井ノ原君が、頼りにしてるのも、その優しさと強さなんだなって。昔からかわってないから。信じられるのは、必ず助けてくれるから。だって、ウルトラマンティガだもんな!」
長野「僕も、剛を信じるよ。」

剛「ぜったい、6人で揃って帰ろう!
・・・長野君が、さっき言おうとしていたのって・・・」
長野「・・やつらには、こころが、足りないんじゃないかなって」
剛「誰かを大切に思うとか・・・?」
長野「そう、イナンさんと、健斗のようにね。」
剛「俺たちの、心にクリスタルが入ってるのは、組織にとって、本当に好都合なのかな」
長野「えっ?」
剛「だって、どうやって、知ったんだよ。俺たちに、入ってるって」
長野「僕たちが、異国の世界の人間・・つまり、地球人だから?」
剛「レンさんは、本当は、クリスタルを・・・・?そうだよ」
長野「利用されてるのは、レンさんだ。」
剛「クリスタルは、もともと、この国を守るために作られていた?」
長野「その答えは、レンさん本人に、確かめてみて。きっとなにか、わかるはずだよ?いまの、剛、頭が冴えててかっこよかった」
作戦開始だ!
レンさんにあえば、わかるはずなんだ。何もかも・・・・
組織の女と、レンさんと、イナンさんと、イオンさんとの関係が、きっと・・・・・

岡田「みんなの気持ちが・・・」
イオン「岡田さん、大丈夫?」
岡田「みんなの、心が、入ってくる。こんなに、うれしいことはない。でも、振り返ったら、アミも、そこにいる気がするんや。不安でたまらない。でも、いまは・・・いまは、約束したから。みんなと、一緒に戦うって」
「・・・・岡田さん、アミの命をうばったのは、組織よ。自分の目的のために何の罪もない彼女を・・・・」
「でも、狙っていたのは、俺や、みんなの心の中のクリスタル。」
イオン「そう、レンが作ったクリスタル。彼女は、どうして、レンさんを閉じ込める必要が、あったたのかしら。たしかに、あなたたちの心の中に、クリスタルは、あるわ。でも、あなたたたちは、地球人・・・・クリスタルを、悪用する力なんて、もっていないし、操る力もないわ。力なんかなくても、クリスタルは、人の心で、浄化できるはずなの。」
イオンさんが、語っていた後ろから、
いのっち「その謎は、組織のアジトへ行けば解けますよ、イオンさん。」
坂本「だから、行きましょう、僕たちも」
「あれ?、坂本君・・・いのっちいつの間に・・・・」
イオン「えぇ、いきましょう」

みんなの、心は決まった!
いざ、出発!
そのころ、イナンと走り続ける僕だけど・・・
イナン「ねぇ!健!」
健「なに?逃げなきゃ、追われるでしょ?」
イナン「どうして、戻ってきたのよ」
健「どうしてって。異常に気がついたから。」
イナン「わたし、あなたを裏切ろうとしたのに」
健「裏切る?」
イナン「だって・・・」
健「裏切ってないじゃん。僕に、逃げろって、言ってたし。」
イナン「健・・・・、でも」
健「僕には、聞こえたよ?君の助けてって声。」
イナン「逃げていたら、巻き込まずにすんだわ」
健「・・・彼が、本物なら逃げていたと思うよ?」
イナン「えっ?」
健「逃げなかったのは、イナンを、心から、助けたいって、思ったのと、あとね、どうして、苦しいとか、悲しいとか、うれしいとか、伝わってきたか、やっとわかったから。みんなと心が繋がっている印だったんだなって。」

イナン「でも、わたしは・・・・
わたし、偽物だって見抜けなかった。だから、誰とも、心が繋がっていないの」

健「僕が言ったこと、もう忘れた?イナン言ってたじゃん。心と心が繋がっていれば、その人の声が聞こえるって。」
イナン「言ったけど・・・・」
健「イナンは、やっぱり、女の子だよ。本当は、助けてほしいって心、僕には届いていたよ?僕じゃ、レンさんのかわりにはなれない?」
イナン「どうしたのよ、健。」
健「僕はね、僕は、イナンのことが・・・・」
このまま、告白してしまおうかと思ったのに・・・・
偽物のレン「フフフ、やっと見つけたぞ」
健「うわっ!いいところだったのに!」
偽物のレン「お前たちは、もう逃げられない」
健「ほんとだ・・・行き止まりだ」
もう、逃げ場がない。
目の前は、湖だ。
健「もう、ダメだ!逃げる場所がない」
イナン「・・・あるわ・・・」
健「えっ?でも、この先は・・・・」
イナン「こっちよ」
こんどは、イナンに、誘導される僕。
偽物のレン「フフフフフ。無駄だ。」
健「げっ!やっぱり、湖じゃん!」
偽物のレン「二人まとめて」
偽物の、レンさんは、手をかざしている。
これは、ゲームとかによくある、なにか力を発するポーズだ!
イナン「健、飛び込むわよ」
健「えっ!?飛び込む?」
イナン「私に掴まって」
健「ムリだよ!いくら、僕が、泳ぐの得意でも・・・・・」
イナン「泳ぐんじゃないの。潜るのよ」
健「えっ?マジで?よ、余計に無理なんじゃ?」
イナン「大丈夫。私を、信じて・・・・」
イナンが、僕の手を握る。
いまは、イナンを信じるしかない!
健「・・・わかった。信じるよ」
せーの
バッシャ~ーーン
僕らは、湖に飛び込んだ・・・・
偽物のレン「フフフ、いくら、イナンでも無事出はないはずだ。あの、地球人もな。」
健「・・・・・」
イナン(健斗、こっちよ)
健「えっ?息ができる・・・・」

(どうして息ができるの?)
僕が心の中で思っていることが聞こえているのか、イナンは、
(いいから、こっちよ)
握られた手を、離さないでいた。
だけど、この時、僕は気が付かなかった。
彼女が、僕のために、ある力を、使っていてくれることに・・・・。

第23話 心をひとつに

いのっち「イオンさん、どうやってその、アジトにいくの?」
岡田「えっ?考えてくれてたんじゃなかったの?」
イオン「みなさん、手をかざしてください」
坂本「えっ、これって」
イオン「みなさんは、わかりますか?」
坂本「もしかして、テレポートって、やつですか?」
岡田「もしかしなくても、テレポートだよね?😅」
いのっち「ちゃんと、できるかな😓。」
坂本「不安なのか?」
いのっち「う、宇宙の、果てとかにとばされたりしないよね?大丈夫だよね?」
「それ、ありえるかも。とくに、いのっちは、無駄なこと考えるから」
いのっち「岡田!!😒」
坂本「・・・・・」
いのっち「ちょっとぉ~!坂本君、そこで、黙らないでよ~」
イオン「井ノ原さん、落ち着いて?ねっ?」
いのっち「不思議だな~。イオンさんに、言われるとできる気がする。まるで、魔法の言葉をかけられたみたい」

坂本「お前はほんとに単純なやつだな」
いのっち「だ、だって😓だ、誰もフォローしてくれないから😭」
坂本「あはは(笑)誰かを助けたいって気持ちを持ってれば助けられるよ。だから、クリスタルが、あのとき浄化したんじゃないのか?」

イオン「そうよ。あなたたちのように、常に仲間を思う気持ちを持っていれば誰にでも浄化できるのよ」」
いのっち「そう仲間を思う気持ち。家族を思う気持ち。誰かを、大切に思う気持ち・・・・・やつらには、一生わからないことなのかもしれないね。俺たちを、ただの動かすロボットとしか見てないやつらには・・・」
イオン「あなたたちのように、心が繋がっている人がいれば、仲間がいたら、彼女は、そんなこと、考えなかったのかもしれないわね。」
いのっち「よし、見せてやろうぜ!俺たちの、団結の強さを!
坂本「よし、行こうよ!いまなら、きっと大丈夫だ。」
四人は、手をかざした。
イオン「目を瞑って、集中して」
イオンさんの掛け声が、聞こえる。
心を、ひとつに!

そのころ、
長野「剛、準備はいい?」
剛「いつでも、オッケー」
兵士💂「おい!そこの者!」
兵士らしきひとが、俺たちの存在に気づいてしまった!
長野「えっと、怪しいやつではありませんよ?」
なぜだか、そう答えている長野君。余計に怪しまれない?
兵士💂「お前、どうして抜け出した」
そいつは、剛に、棒を向けている。
どうやら、作戦は、成功したようだ。
剛「えっ?俺?」
長野(武司、やつらはお前をレンさんと思ってるよ!チャンスだ)
耳打ちする長野君。
剛(そっか、そうだった)
長野「悪いなー、研究に必要なものがあって、レンのことさがしていたんだ。おれは、レンの友人だ。呼び出してすまなかった」
兵士💂「戻れ!ルキア様に、叱られるぞ」
長野(なるほど、組織の、女の名前は・・・ルキア・・・・)
兵士💂「お前、ほんとにレンの友人か?」
長野「る、ルキア様にも、用があるんだよ。彼に、案内を頼んでいてね・・・・」
兵士💂「レンを、部屋に連れ戻せ!俺が、ルキア様のところに案内してやる」
長野(待って!武司!これを)
長野君は、剛に、メモ紙をわたすと、
「うまくやれよ?」
と、小声で言った。
剛「そっちも、気をつけて」
こちらも、小声で言った。

そして、
兵士💂「お前、ルキア様に、何のようだ?怪しすぎる」
長野「いいから、案内しろよ」
長野君、眼鏡をとった。

兵士💂「おまえ、コードネーム19・・・ヒロシ。」
長野「ご名答。よく、覚えててくれたね」
長野君、サッカーボールを取り出し、うしろにいる、兵士たちにあてた。
長野「悪いけど、こう見えてサッカー得意なんだよね。あんたも、こうなりたい?」
うしろで、おとが、聞こえてきた。
兵士💂「お、おまえも、ルキアさまに、殺されればいいんだ」
やつが、倒れてる。
剛「長野君、ヤル気満々だね。さっすが」
と、呟いてしまった。
兵士2💂「なにか、言ったか?」
剛「い、いえ、な・・・・なにも」
やべぇ、ばれるかも。
兵士💂2「お前の部屋は、ここだ💢」
剛「すいませんねー、方向音痴なもんで」
兵士💂2「ここから、出るなと言ってあるはずだ」
ギロリと睨む兵士。
剛「あっれー?そうだっけ?」
ば、バレないのも不思議だ
と、思っていたら
兵士💂2「つべこべ言わずにはいれ!」
ドンっと、背中を押される。
剛「うわっ!」
その勢いでこけてしまう剛。
剛「イッテーな。もう少し丁寧に扱えよな。おれは、レンさんじゃねぇっつーの」
まぁ、これも作戦だけとな。
に、しても、すっげー本の量。
頭いたくなりそうだ。
レン「誰だ!そこにいるのは」
声がした。
振り向くと
剛「えっ?誰って・・・・」
そこにいたのは・・・
レン「君は、誰だ・・・」
剛は、驚いた。
自分に、似てる?人物・・・がいる。
剛「俺?じゃない」
レン「えっ?」
剛「あなたが、レンさん・・・・?」
剛は、落着きを戻したようだ。
レン「そうだ。俺が、レンだ。」
剛「俺の名前は、森田剛。俺たちのここ(胸を指して)に、組織が狙うクリスタルが、あるらしいと聞いた。」
レン「まさか、君が?」
剛「そう、あなたが、作ったクリスタルらしいぜ」
レン「・・・・君たちのなかに、あの、クリスタルが。」
剛「あんたが、ここにいるのは、なんでだ?イナンさんや、イオンさんが、あんたを、探しているんだ。あんたが、ここにいるから、二人は苦しんでる。ここから、抜け出そう。俺は、そのためにあんたに、なりすましてきたんだ。そして、いま、俺の仲間が・・・長野君が、ルキアって、女に会おうとしている!」
レン「ルキアに?」
剛「ここから、抜け出して、イナンさんと、イオンさんに謝ってくれよ」
レン「イナンと、イオン・・・彼女たちの力を利用しようとしているのは、ルキアだけじゃない。この俺も・・・・」
剛「レンさん!いいから、ここから、逃げよう!俺の大事な仲間が、危険な目にあってるんだから!」
レン「でも・・・」
剛「あんたは、逃げるのか?イナンさんやイオンさんを守るために、あんたは、生きてきたんじゃないのかよ!」
レン「・・・・・」
剛「なんとか、言ってくださいよ!」
レン「君たちの、クリスタルは、ここにあるよ」
レンさんは、手のひらを見せると、たしかに、クリスタルがある。
剛「えっ?なんで、あんの。えっ?どういうこと?」
混乱する剛。
レン「このクリスタルは、あの日・・・わたしが、故意にバラバラにした。」
剛「故意ってことは、わざと?何のために?」
レン「巻き込んですまない。」
剛「待てよ?その、クリスタルが、そこにあるなら、敵が狙うクリスタルって、どこにあるんだよ」
レン「ここに、戻ってきたのは、君たちの心の中で浄化したからだ」
剛「でも、浄化するには、イナンさんやイオンさんの、力が必要なんでしょ?」

レン「君たちの、誰かを思う気持ちが、浄化させたんだ」
剛「そういえば、みんなのいろんな気持ちが流れ込んできた。クリスタルが、繋がってる証拠だって聞いた」
レン「君たちには、そういう気持ちがあるんだな。だから、いつでも、繋がっているんだ私たちは、生きるロボットにしか、すぎない・・・姿、かたちは、似ていても。」
剛「レンさんは、少なくとも守るべき人がいるだろ?あんたの帰りを待ってるイオンさんや、イナンさん、城のみんなが、あんたを、待ってるんだよ!だから、一緒に帰ろう?」
レン「あぁ、そうだ。ありがとう。森田君」
剛「ルキアのところに、案内して!」
レン「あぁ。」
ふたりは、走り出した。

そして・・・・
健「やっと、着いたぁー。」
湖から上がり、びしょ濡れだ。
イナン「・・・・・・・」
健「イナン?どうやって、息できるように・・・・?」
そう言ってる途中で、
イナン「・・・・・・・」

ドサッ
イナンは、倒れてしまった
健「イナン!イナンってば!」

彼女は、気を失っている。それどころか苦しそうだ。
まさか、イナン、僕を助けるために?
イナン「・・・・・・・」
健「イナン?まだ、君は、本物のレンさんに会えてないんだよ?目的を果たせてないよ?」
偽物のレン「フフフ」
どこからか、気味悪い声が聞こえる。
健「バカだよ、君は。僕を助けるために・・・・」
貴重な力を使うなんて・・・・
僕なんかのために・・・・
健「こんなところで、死なせないよ?」
僕は、静かにイナンに唇をあてた。
レンさんじゃなくて、ごめん。でも、君を助けるには、こうするしかないから・・・・
健「イナン!頼むから、目を開けてよ!イナン!!」
「・・・・・けん・・・?」
健「イナン・・・・」
イナン「わたし・・・・」
健「良かった~イナン。生きてて良かった。」
僕は、思わずイナンを抱き締めた。
イナン「健が、助けてくれたの?」
健「君は、僕を助けるために力を使いすぎなんだよ。もっと、自分のこと考えなよ」
イナン「ご、ごめんなさい」
健「とにかく、良かった。二人とも、無事で良かった。ほら、イナンを死なせたら、王様や、イオンさんに、叱られちゃうしね」
イナン「・・・・・ありがとう、健」
健「ところでさー、なんか、変なところに着いたみたいだけど?」
イナン「ここが、組織の敷地・・・ここは、裏の入り口よ」
健「も、もしかして、もう、調べてきたの?」
イナン「健、聞いたじゃない。その、組織の女は、知り合いかって。」
健「うん、聞いたけど・・・・」
イナン「その通りよ。彼女は、わたしも、イオンも、よく知ってる人物」
健「えっ?本当に?」
イナン「とにかく、いきましょう」
健「イナン・・・体はもう、大丈夫なの?」
イナン「あなたたちと違って丈夫なの。」
健「あっ、そう、そうなんだ・・・・💦💦」
イナン「なにを、赤くなってるの?」
健「き、気にしないで」
(さっきのキス・・・・(人工呼吸ともいう)は、黙っておこう。僕だけの秘密)
イナン「変な、健」
健「そ、それより、大丈夫なの?普通に入って、なんか、仕掛けとかありそうだけど」
イナン「慎重に、いきましょう」
健「う、うん。」
僕とイナンは、警戒しながら、裏口を入ったんだ。
そのころ長野君は、ルキアの部屋にたどり着いたみたいで。
ルキア「あなたの方から、来てくれるなんて光栄だわ」
ショートカットの女は、言った。
長野「あなたのような人が、人を操るなんてね」
ルキア「渡してくれるんでしょう?あなたの中のクリスタル。」
長野「残念ながら、それは、できないみたいなんだよね~」
ルキア「なんですって」
長野「あなたが、捕らえてるレンさんと、僕の仲間が言うには・・・・」
剛「クリスタルは、僕らの中で浄化してもう、ないんだよね~」
そこへ、タイミングよく現れたのは、剛。

ルキア「お前!?レン!どうやって」
剛「俺は、レンさんじゃねぇよ。あんたが狙ってるコードネーム21番ゴウだよ。」
ルキア「でたらめだ!」
剛「あんたがいってるレンさんは、こっちだぜ?」
剛の後ろからレンさんが出てきた。
ルキア「・・・・!?」
長野「もう、貴女の好きにはさせないよ」
剛「俺たちの仲間が、すぐ、到着するってさ」
長野「あなたに、手荒な真似はしたくないんだ」
剛「あんたが、していること、今すぐやめれば、この世界はよくなる。」
長野「貴女自身も、変われるはずです。あなたには、心と言うものがないのか?共にいきようとは思わないんですか?」
ルキア「共にいきる?お前たちのように、何の力もなく生きるのはごめんよ」

坂本「そんな力、なくたっていーだろ?」

長野&剛「坂本君、いのっち、岡田!イオンさん!」
坂本&いのっち&岡田「お待たせー」
いのっち「あんた、女なんだろ?もっと、女らしくしないと、レンさんに嫌われるよ?」
ルキア「ど、どうやって、ここへ来た!」
イオン「ルキア!もう、やめて!」
ルキア「イオン・・・・やっぱり、あなたが・・・」
レン「イオン・・・・・」
ルキア「イオン、貴女の力をちょうだい!そうすれば・・・・」
剛「なんで、そんな悲しい生き方しかできないんだよ!」
坂本「俺たち、地球人は、そんな力なくても、生きていけるぜ?信じられる仲間が近くにいるから。」
イオン「ルキア、お願い、目を覚まして!彼らのように、生きましょう?いつも、笑っていられるそそんな、生活してみましょうよ。幸せを、感じてみましょうよ」
ルキア「イナンと、イオン。貴方たちが、憎いの。ただ、それだけよ」
いのっち「それだけのために、いろんな人、犠牲にしてたって言うのか?」
ルキア「関係ないわよ、わたしには」
岡田「関係ある!!」
そのとき、岡田は、大きな声を張り上げた。
岡田「生きたくても、いきれずに、死んでいく人だっているんや・・・・・」
すごく切なそうに訴える。
坂本&いのっち「・・・・」
いのっち「お、岡田の言う通りだ。人間を、地球人をなめるんじゃねぇよ!」
負けずに、いのっちも、声を出す。
剛「あんたも、同じ人間なら、わかるんじゃねぇの?人間の、心は、強くて温かいってこと」
長野「誰かを、思う気持ちは、ひとそれぞれちがうこと、わからないのかよ!」
ルキア「そんな綺麗事、並べてもわたしの心は、変わらないよ。人間は、裏切ったら、きっとその人を恨むんだよ。」
長野「全部、そうとは、限らないだろ?あなたに・・・・」
ルキア「あら、そうかしら。ここにまだ、来ていない二人がいるじゃない。」
V5&イオン&レン「・・・・・・!?」
ルキア「あの二人を、呪ってやるんだから!」
坂本「やめろ!!」
ルキア「イナンは、さっき、健ってやつのために力を使い果たしたわ。だから、わたしの術に、かかってるはずよ」
イオン「やめて!ルキア!」
レン「やめるんだ、ルキア」
剛「まさか、健を・・・」
ルキア「そう。イナンは、きっと健を、殺すわ。」

岡田「そんな・・・・」
坂本「健・・・」
いのっち「・・・健は、守るよ、イナンさんを、絶対守るよ!おれは、信じるよ」
そう言ったのは、井ノ原君だった。
坂本「そうだな。」
ルキア「そんな、かんたんに、信じられるの?」
長野「俺たちは、信じるよ。健がいてこそV6だし・・・・。それに、彼は、イナンさんを大切に思っているから。」
いのっち「いつだって助け合ってきた仲間だしね」
剛「一緒に泣いたり笑ったり・・歌ったり踊ったりしてして過ごしてきたから」
坂本「これからも、一緒にやっていく仲間だから・・・」
岡田「・・・だから、しんじられるんや」
V5「俺たちは、信じてる」
5人は、口を揃えてそう言った
ルキア「貴方たちで試してあげましょうか」
レン「ルキア、やめるんだ。彼らのクリスタルは、もうない!」
ルキア「貴方たちは、ここで、死ぬのよ。何の力もないんだから」
ルキアは、呪文を、唱え始める。すごい風が吹いてきて飛ばされそうになる。
ルキア「さぁ、止めて見せなさいよ」
いのっち「んなこと、できるわけないじゃん」
剛「こ、このままじゃ、飛ばされる」
イオン「ルキア!とめて!お願い!!」
更にすごい力のかぜが、吹いてきている。
イオンさんは、必死にとめようとしてくれている。
坂本「イオンさん、こんなときまで頼ってごめんなさい」
「三宅さんは、きっと、イナンの力を取り戻してくれる。わたしも、信じます。二人はたとえ操られてもこころが、通じあってるはずです。
レン「イオン、ごめん。わたしのせいで」
イオン「レン・・・・」
レン「彼らのクリスタルは、、わたしのもとへ、戻ってきた。」
坂本「・・・でも、5つしかない・・・・」
レン「そうなんです。残るひとつは、健くんのなんだ。」
坂本「健、最後まで、イナンさんを守ってやれよ?おまえにしかできないんだからな?」
ルキア「フフフ、どこまで、もつかしらね」
いのっち「耐えて見せる!そして、みせてやるよ!」
~俺たちの、信じる心の強さを!!~
第24話 最後の対決



健「・・・・・・」
みんなの心が、1つになって流れ込んできた気がしたんだ。
~イナンを、守ってやれよ!おまえしか、いない!~
そう言っているかのように・・・・
健「それにしてもさ、また、広い城だよね?」
僕は、イナンの様子に、気づいていなかった
イナン「・・・・・~~」
健「ねぇ、イナン?さっきから、黙っちゃってるけど、大丈夫?また、調子おかしいんじゃないの?」
イナン「・・・・健・・・こわい・・・・」
イナンは、急に、僕に、抱きついてきた
健「ど、どうしたの?イナン....」
イナン「・・・健・・・、死んでくれる?」
イナンの声じゃない。
それどころか、僕を、握りしめるように抱き締めた。
健「・・・・イナン・・・苦しいよ・・・・どうしたんだ」
そして、僕の首を絞め始め、
健「イ・・・ナン?」
イナン「あなたは、ここで、わたしと共に、死ぬのよ。仲間のもとへいけないのよ?残念ね。」
健「・・やめて!」
僕は、イナンを、力付くで離した。
健「ゴホゴホ、イナン!どうしたんだよ!」
イナン「わたしに、殺されるなんて、ほんとは、嬉しいんでしょ?」
イナンは、いつのまにか、ナイフを僕に向けて
健「イナン!君は、イナンじゃないね。」
あのときの僕と同じで、誰かに操られてる?
心を誰かに・・・・
健「目を覚ましてよ!イナン!」
イナン「どうして、にげるの?あなたは、逃げられないわよ」
健「イナン!どうしたんだよ!目を覚まして!僕だよ?健だよ?レンさんを助けに来たんでしょ?一緒に、帰るんだよね?みんなで、一緒に、帰るって、約束したよね?」
イナンは、さらに、ナイフを振り回している。
イナン「お前が、死なないなら、わたしが、死ぬわ」
イナンは、自分に、刃を向けて、刺そうとしている!
健「やめろよ、イナン!レンさんに、気持ち、伝えるんでしょ?死んだら意味がないよ?」
僕は、寸前で、それを止めて、イナンを抱き締めた。
イナン「な、何をする!」
イナンのナイフが、僕の肩に当たって痛かった。
けど、かまわない。
イナンが戻るなら!
健「イナン!聞こえる?僕の声?」
イナン、戻ってきて!
僕は、強く願った。
ここは、誰もいない暗闇のなか・・・・。だが、確かに声が聞こえる・・・・。

健「~イナン、僕だよ?健だよ?目を覚まして~」
イナン「~・・・・・~」
健「~君がもとに戻るまで、離さないよ~」
僕は、イナンを、抱き締め続けた。
イナン「~・・・誰?誰なの?わたしを呼んでくれるのは~」
健「君を守るのが、僕の使命だ!絶対離さないよ!」
イナン「~やさしい声・・・・~」
健「~君は、一人じゃないよ?君の声が、あのとき聞こえたから・・・・・」
イナンは、涙を流した。
健「君は、一人じゃないよ?僕がそばにいる!僕が、死んだって守るよ?守ってみせる!」
だから、戻ってきて!お願い!!
イナン「~この、やさしい声は・・・・やさしい手は・・・・・」

イナン「・・・・・健・・・?」
健「イナン?」
ガッシャーン
ナイフを、落とすイナン。
健「イナン、戻ってきたんだね?」
イナン「健、ありがとう。健の声が、聞こえたよ?」
イナンは、僕を抱き締め返した。

ガッシャーン
クリスタルが、割れる音がした。
ルキア「なに!」
ルキアが、持っていたクリスタルが、見事に割れた。
健を、操っていたのだろうか?それとも、イナンさんを操っていたのだろうか。そうだ。この人は、イナンさんを綾っていたんだ
あのときと同じで、汚れているのか、黒い・・・・。
剛「どうやら、勝負は、健の勝ち、そして、俺たちの勝ちだな」
いのっち「あぁ、健は、イナンさんを守ったんだ。ボディーガードの役目を、ちゃんと果たしたんだ」
長野「健の、彼女を思う気持ちが、届いたってことだよな」
坂本「それだけ、二人の絆が、強かったんだ。」
健は見事自分の力でイナンさんを元に戻したんだ。

イナン「健、怪我してる。まさか、わたしのせいで・・・・」
健「大丈夫だよ?こんなのかすり傷だよ?それよりも、イナンが、無事で、ほんと、良かった。」
イナン「どうして、わたしを責めないの?貴方を、殺そうとしたのに。」

健「イナン、言ってたよね?心と心が繋がっていれば、声が聞こえるって。どうしてさっき、イナンのもとへ、戻ったか、まだ、答えてなかったよね?」
イナン「えっ?」
健「僕が、うなされてた夢で、助けてって、言ってた女の子が、いるんだ。その女の子は、イナンに似てた。それとね、僕は、イナンのボディーガードだよ?さいごまで守るって何度もいってるでしょ?僕は、イナンを信じてるから。だから、イナンも僕のこと信じてよ」
イナン「信じる!信じるわ」
イナンはまた、僕に抱きついてきた。
イナン「ありがとう、健、貴方の声が聞こえたから戻ってこれたの」
健「行こう、イナン。みんなが待ってるところへ!」
イナン「えぇ、行きましょう」
僕とイナンの間に、もう、喧嘩はなかった。
二人がみているのは、ただ、ひとつ。
大事な仲間がいる場所へ向かうことだった。

剛「二人の絆にあんたは、勝てないんだ」
レン「彼らの言う通りだ、ルキア」
イオン「迷いがあった、イナンの心を、取り払ったのは紛れもなく、三宅さんだった」

健「ここ?イナン」
イナン「えぇ、ここよ。やっと感じたの」
イオンと、レンの心、やっと、感じることができた・・・・・

この扉の向こうに、僕たちの大切な仲間がいる
健「行くよ?イナン」

僕とイナンは、手を繋いで扉を開けた。

坂本「健、イナンさん、無事だったんだ。良かった」
長野「二人とも無事で良かった。」
岡田「健君!おかえりー!」
みんなが、僕たちのもとへよってきた。
イオン「イナン!!」
イオンさんは、イナンさんの手を取り、
イオン「イナン・・・・無事で良かった・・・・・」
イナン「イオン・・・やだ、泣かないでよ・・・・」

二人は、涙を流して再会を喜んでいる。
ルキア「まだ、終わっていない😒」
ルキアは、さらに、怒りをましている。
も、燃えている?
V6「・・こ、こえ~」
イナン&イオン「ルキア・・・・」
二人は、ルキアをみている
ルキア「貴方たち二人さえいなければ・・・・!あんたたち二人を許さない」
割れたクリスタルに、力を込めようとしている
坂本「やめろよ!もう、無駄だ。あんたのクリスタルは、もう、力を失っている」
長野「さっき、われたから、もう力を失っている。力は、使えないはずだよ?」
いのっち「いいかげん、あきらめなって。なっ?話せばわかるだろ?」
ルキア「健、お前の中に、まだ、クリスタルはあるはず」
健「えっ?僕の中に?」
ルキア「6人全員のが、ほしかったけど、あんたのぶんだけでも、渡しなさいよ!」
健「ど、どうやってわたすんだよ!吐き出せって言うの?」
ルキア「何が、仲間よ。何が団結よ!何が絆よ!そんなものいらないから、渡せ!」
健「と、いわれましても、こわいんですけど~」
ルキア「部下も手下もいらないわ!ほしいのは、クリスタルだけなの!だから!渡しなさいよ!」
坂本「なんで、そんな生き方しかできないんだよ!」
ルキア「だって、クリスタルさえあれば、レンは、レンは・・・・」
レン「ルキア、もうやめよう。彼らの中に入ったクリスタルは、こうしてわたしのもとへ戻ってきたんだ。不思議なことに、浄化されてね」
坂本「えっ?浄化されて?」
レン「貴方たちの、仲間を思う気持ち、誰かを大切に思う気持ちに、クリスタルは、反応したんだよ、きっと」
イナン&イオン「・・・・・」
レン「ルキア、わたしは、もう、このようなクリスタルを、作らないよ。かえって人を、不幸にしてしまう。幸せを、奪ってしまう。」
ルキア「何よ!なによ!」
レン「彼らに返すとしよう。」
そして、レンさんの呪文によって、クリスタルは、ぼくたちの心へと戻されたみたいなんだ。
V6「・・・・・・」
僕は、僕たちは、ルキアさんのあるものをみた。
警察みたいな?人たちに、連行されるときに・・・・
光るものを・・・・
健「えっ?あれは、涙?」
岡田「健君も、気づいた?」
そう、彼女は、泣いていたんだ。
彼女も、きっと一人の女。

恋する一人の女の子。

健「きっと、寂しかったんだ」
坂本「お前、あいつに殺されかけたのに」
健「どんなに思っても、届かないなんて、なんか気の毒でさ。地球人の恋に似てるなって思っちゃった」
剛「それって、同情?」
健「違うよ」
剛「えっ?まさか、愛情?」
健「んなわけないでしょ?わかんない人だな~」
イオン「やさしいですね、三宅さんは。」
健「い、イオンさんに言われると照れるかも。」
長野「健、言ってることおかしいぞ?でも、彼女にも現れるといいね!大切な誰か。」
剛「えっ?長野君も、健の味方?」
岡田「俺もわかるわ。さっきの彼女の涙に嘘は、感じられやんかった。」
坂本「俺たちを、いつでも殺せたはずだ。手下を使わなくても」
イナン「本当は、心のなかでやめたくて仕方なかった。レン、貴方が彼女の相手をしなかったから。
レン「えっ?わたしの・・・・せい?」
自覚をしていないようだ。
イナン「レンのことを、閉じ込めたのは、ずっとそばにいたかったから。彼女を、止められるのは貴方しかいなかったの。」
健「イナン、それって、どういうこと?」
イナン「あなたが、操られていたとき、森田さんをみて、一度だけ怯んでた。それは森田さんが、レンに似ていたから。それと、レンは、ルキアの元婚約者なの。」
V6「なるほど~」
イオン「私たちの力がないからと一方的に断ったのもあるけど、彼女は、本気でレンのこと好きだったのね。憎しみと嫉妬が、彼女の心を占領したの」
剛「うわー、女の嫉妬はこえーな。」
坂本「ルキアって人の嫉妬で、こんな巻き込まれ方するなんてな」
長野「でも、みんな、無事でほんと、良かった。怪我もせずにさ」
イナン&イオン「帰りましょう、みなさん。私たちの家へ」
健「事件は、解決だね!」
でも、それはイナンと・・・・、イオンさんたちとの別れを意味する・・・・
イナンにとって、僕は、ただのボディーガードにしかなれなかったのかなぁ?

そして、無事に城に戻ってきた僕たちに驚きの知らせをした、イナンと、イオンさん。
坂本「よかった。元の世界に、帰れるんですね?」
王様「約束通り、帰る方法は見つけたよ。」
と、王様は、報告してくれた。
イナン「みなさんに、話しておきたいことがあります」
改めてお別れの食事会で、
剛「もぐもぐ(なになに?)」
健「剛・・・・食べてからはなそうか。」
呆れる僕。

イナン「実は、イオンとレンは明日、結婚します」
剛「へっ?」
食べるのを忘れる剛と、
健「ゴクン」
驚きすぎて飲み込んでしまった僕と、
長野&いのっち「マジ・・・・ですか?」
と、同時発言の長野君と、井ノ原君と、
坂本「う、うそだろ」
1テンポ驚きが遅れた坂本君と、
岡田「・・・・・・・・」
驚きすぎて言葉を発することができない岡田。
6人6様の、驚き方だ。
坂本「まさか、結婚決まってるなんて・・・・😓」
V6「マジかよ!聞いてないよ」
叫ぶ俺たちだった。
しばらくして・・・
長野「そうだ。坂本君、一緒にきてくれる?」
いのっち「ずるい!なに?坂本君限定なの?」
長野「ごめん。坂本君にだけ報告することあるから」
いのっち「ふーん、そっかぁー、行ってらっしゃい!」
あっさり、諦めるいのっちだった。
いのっち「あれ?、まだ、気づいてなかったんだ」
といのっちがいうと、
剛「えっ?うそ、あれもまじな話?」
健「あー、あれは気づかないよ~普通」

なんのことか、わからず長野君についていく坂本君だが、
長野「ミミさん、無事に退院したって、知ってるよね?ひとつ、いい報告があるんだ。」
坂本「いい報告ってまさか、おまえ、ミミさんと」
長野「いいから、ついてきてよ」
坂本「おまえまさかミミさんと、密会をして・・・・」
長野「じゃあ、俺からも質問しようかなぁー・・・
坂本君は、キキさんを、どう思ってるの?」
坂本「えっ?」
長野「なんか、赤くなってるし、ひとのこと言えない状況じゃん?」
坂本「いやいやいや、俺、じゃなくて、おまえがー」
長野「キキさんだけは、やめたほうがいいと思う。うん。俺が言うのもなんだけど、お勧めしないかな。」
坂本「なんで?俺はキキさんの方が・・・・って、なんでおまえが、そんなこと言うんだよ!こないだから、キキさんを、わかってるような発言!」
長野「うーん、たぶん、本当のことを知ったらショックを、受けるから・・・かな」
なぜだか、にっこり笑う長野君。ちょっと不気味だ。
長野「いいから!病室ついたよ?」

坂本「な、なんだよその、よくわからん笑顔。」
坂本&長野「こんにちは~」
ドアをノックし、挨拶する二人。
ミミ「坂本さん、長野さん」
長野「お二人元気そうで・・・・良かった、無事で。」
坂本「あっ、しかも、ちゃっかり手を繋いで・・・・仲良いんですね」
二人は、にっこり笑って、その手を離そうとしなかった。

長野「ミミさんには、もう、決めた人、いるんだよね?」
長野君が、ミミさんに、言う。
坂本「っていうか、うちの長野が、なんか、変なこと言いませんでした?・・・えっ?決めた人がいる?」
ミミ「はい。」
坂本「・・・・決めた人って?」
なぜか、ドキドキしている坂本君。
違うから。

長野「よかったね、ミミさん、恋がかなって。僕は君たちがうまくいくって、信じてたよ」
坂本「えっ?なに?長野、何いってるんだよ」
キキ「ミミの、恋人は、このわたし、キキよ。」
キキさんが自分を指す。
坂本「えっ?うそ?レズなんですか?」
キキ「あんた、俺が男って、気がつかなかったんだ。」
坂本「えっ?キキさんが、男?」
当然、パニクる坂本君。
キキ「あれ?言わなかったっけ?」
長野「いや、あの、誰も聞いてなかったんですけど・・・」
必死に、フォローする長野君。
ガーーーン
坂本君は、ハンマーで、殴られた気持ちになっているようだ。
ミミ「大丈夫ですか?」
長野「心配しないで。気づくの遅いの、この人だけだし・・・・」
キキ「長野さんは、なぜ、わかったんだ?おれが、男って、いつ気づいたの?」
長野「・・・じつは、ミミさんへの発言と、あと、あのとき・・ミミさんを追いかけに行ったとき、たまたまあなたが、堂々と着替えてる姿をみてしまって・・・・・見ないつもりでいたんですけど・・・・ごめんなさい・」・・
でも、それでわかったんだ。
ミミさんの好きな人が、キキさんだと言うことと、そして、二人は、強い絆で結ばれていたって。心と心が繋がっていたからこそ、ミミさんが元に戻ったってこと。
キキ「長野さん、ありがとう。そして、坂本さんも、ありがとう。あなたたちのお陰で、ミミと幸せになれそうです」
長野「それは、よかったね、お幸せに」
長野君は、しっかりと二人を祝福しているのに対して
坂本「き、キキさんが、男・・・・おれは、男に・・・・・・」
魂が抜けたように、放心状態の坂本君だった。
いのっち「ねー?長野君・・・、坂本君、なんかあったの?」
井ノ原君が、放心状態の坂本君をみて、心配している。
長野「あ~、ちょっとショックなことがあって、うちひしがれてるだけだから、放っておいてあげて」
そう、あとで、聞いたら驚いた。
まさか、キキさんがって。
でも、坂本君ほどは、驚かず、祝福できたんだ。
刻々と、近づいていくイナンたちとの別れ・・・・・・
でも、みんなは、気を使ったのか、僕とイナンを二人きりにしてくれたんだ。

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