けいぶん社に行く

一乗寺にある本屋、けいぶん社はうちから自転車で10分強くらいのところにある。なんとなく気分が煮詰まったときなんかに、ちょっと気分転換のつもりで行くことが多い。
小さな店なので、どこに何系の本が置いてあるか、大体は把握している。
最近は、お店に入ってそのまま正面を少し奥に入ったところの棚をなんとなく物色することが多い。
あれはなんなんだろうか、自費出版ぽい、というか同人誌っぽいというか、とても立派な装丁とはいえないが、なんとなく味のある、そんなような本というか冊子のようなものが置いてあるコーナー。
内容はほんといろいろで、外見ではどんな中身なのかさっぱり予想がつかないようなものがほとんどなので、つい興味本位に手に取ってパラパラとページをめくってみる。で、適当なところを数行読んでみて、またもとの場所に戻す、というようなことを何度か繰り返す。
今日も、その場所でそういうことをやったあと、次、どこ見ようかと考える前に、なんだか今日は人が多くて、動いている人の邪魔にならないように、同じ方向に歩いたり、通路を譲って横に逸れたり、主体性を放棄してふらふらと一番端っこの詩のコーナーに流され、その手前に、あれ、めずらしい、なんだこれ、課長島耕作のコミック本(古本か?)なんかが目立つ格好で置いてあったり、なんかの企画なんだろうな、とうっすら思いながら。
で、そのまま外国文学のコーナーをゆっくり右にスライドしていきながら、そういえば最近家のトイレで絶望名人カフカの人生論を読んでて(これもけいぶん社で買ったのだったか)カフカがまあまあ身近だったからか、カフカ本が目に留まり、あ、カフカ本ってやっぱりたくさんあるんだな、というか、けいぶん社、まあまあカフカ推しなのか、と思ったりしながら。
今日は結局何も買わずに出てきたが、お店を出て自転車に乗って、ふと、あ、そういえばnoteが最近ずっと放置だな、なんか書こっかな、と思って今これを書いている次第。たぶんけいぶん社効果なんだろう。


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