人狼ゲームのルール・コツ【初級編】

どうもごんぬです!

前回は入門編として『ルール・コツ』を伝授する記事を書かせていただきましたが、今回はその続編となります。

なお入門編はこちら!!

今回の記事を読むことで
①単純に推理や騙すことを楽しむだけでなく、勝ち筋というゴール意識をもって人狼ゲームを楽しめるようになる
②役職ごとの役割を理解し、お互いの陣営にとって有益になるような立ち回りができるようになる

ということを目的に書いていきます。
対象のレベルとしてはプレイ回数5回~20回程度の初級者レベルを対象にした記事となっております。

それではまずは各陣営の目指す勝ち筋について記載していきます。

人狼陣営の勝ち筋

今回は人狼陣営の勝ち筋から説明していきます。

もっとも一般的な人狼ゲームは13人で行われ、人狼3名と狂人1名でスタートすることが多いです。前回の記事でお伝えした縄数は6縄となりますので、少なくとも処刑の対象を3縄以上人狼以外に使わないと勝利することができません。

このためまず何よりも優先して行うべきことは『占い機能の破壊』です。占い師を自由に行動させてしまうとどんどん村人、人狼の判別が進んでいき処刑縄が人狼に迫ってくることになります。占い機能は村人陣営の持つ最強の武器であり、この機能を封じることができれば勝利はぐっと近づきます。

占い機能を破壊する方法は大きく2つ。
①占い師そのものを処刑、襲撃して殺害すること
②占い師を騙ることにより、間違った情報を村に流すこと

です。①ができるようであれば最高ですがなかなか簡単にはいきません。村人も占い師を失うことを極力避けたいですし、騎士による護衛もありますので襲撃することも難しい相手です。

となってくるので基本的には絶対に②占い師を騙ることは人狼陣営が勝利するためには必須の行動パターンになってきます。3名いる人狼のうちの一人は自分が犠牲になることは覚悟のうえで占い師として名乗り出ましょう。狂人を待つ必要はありません。
また狂人も相当の自信がない限りは占い師を騙ったほうが無難です。人狼が先に人狼を騙って本物の占い師も出てきていて状態でも狂人も占いを騙ったほうが無難です。霊媒師が確定して偽占いの人狼が先に処刑されてしまうとかなり勝ち目が薄くなってしまうからです。

はっきり言って占い師と霊媒師の価値はぜんぜん違います。圧倒的に占い師のほうが強いです。ですので人狼陣営は霊媒師は放っておいて占い師を潰すことを最優先に行動するようにしましょう。

村人陣営の勝ち筋

次は逆に村人陣営の勝ち筋を考えてみましょう。

上記で人狼陣営の勝ち筋を書きましたので、これをさせないことが村人陣営の勝ち筋に直結します。つまり『占い機能を最大限活かすこと』が最も勝ちに近づく手段です。占い師が人狼を見つけることはもちろん、村人候補を見つけることも村人陣営の勝利に近づいていきます。

そのためには
①占い師を可能な限り長く生存させること
②早期に本物の占い師が誰なのか確定させること

が必要になってきます。

①に関しては処刑の縄を占い師候補に使わないことです。複数の占い師が名乗り出てきた場合どうしても偽物を処刑するために縄を使いたくなりますが、万が一にでも本物の占い師を殺す可能性がありますのでぐっとこらえて縄に余裕がある限りは他の対象者を優先的に処刑しましょう。

また騎士も可能であればなるべく占い師に護衛を寄せましょう。護衛成功(グッジョブ、GJ)を出すことはとても気持ち良いですが、それよりも占い師に護衛が入っているかも?と人狼サイドに意識させ続けることが大切です。

②については霊媒師の結果や村人の議論でなるべく早くに占い師の本物を決めれるように議論を進行していきましょう。これについては村人の役割のところで後述していきます。


以上のように人狼陣営、村人陣営にとってまず最優先すべき事項は『占い師』をめぐる戦いだといえます。次の章ではもう少し詳しく各役職のオススメの動きについて説明していきます。

人狼の動き

人狼の持つ大きな武器は味方を把握していることになります。基本の13人村の場合だと3名の人狼がいますので、それぞれが自分の役割を考えながら行動することが人狼陣営の勝利に近づいていきます。まずここでは『騙り』と『潜伏』の役割について考えていきましょう。

《騙り》
前述の通り、まず一人は『占い師』を騙りましょう。あまりゲーム外の要素を持ち込むのは良くないと思いますが、できれば人狼ゲームが不慣れな人ほど騙りをやったほうが良いと思います。というのも残された2人の人狼のほうがゲームの難易度は高めだからです。それに騙りをやることで人狼ゲームの熟練度は上がっていくので、私は初心者の人にこそ騙りを積極的にやってほしいなと思います。

占い師を騙った狼の最低限の目標は『真占い師を確定させないこと』です。なので本当に不慣れなうちは村人に対して『村人だ』という正しい結果だけを残していれば問題ありません。

次に目標となるのが『村人陣営1名に人狼結果を打って処刑すること』です。もちろん霊能結果が無く結果の真偽がバレなければ最高ですが、そうでなくても自分の命と引き換えに村人陣営に1縄を使わせる意義は大きいです。

最高の目標は『真占いとして占い機能を乗っ取ること』です。これができれば人狼陣営の負けはまずありません。真の占い師がCOする前に死んでたりすれば最高です。それ以外にもあえて味方の人狼に対して黒結果(人狼だという占い結果)を出すことで村人の信用を勝ち取る方法などもありますが、これは時と場合による方法ですのであまりおススめはしません。どうしても序盤に庇いきれなくなったときなどに使うのはありですが、基本的には仲間との合意のもとに行うべきでしょう。

《潜伏》
次に『潜伏』の狼の目標ですが、もちろん村人陣営に処刑されないことになります。処刑されないためのポイントは大きく2つ。

①敵を作り過ぎないこと(ヘイト管理)
②浮きすぎないこと(寡黙)

完全に村人に成りすまして議論を進行させたいので、『誰から処刑したい』などという思考を排除して進めたほうが良いです。だって村人ならだれが人狼かわからないのですから。なるべくなら怪しいと思っている人を1名、その人が人狼だとすれば相方は誰なのか、くらいまでを考えながら議論に参加すると自然です。

また自分の味方の人狼が処刑対象になりそうだからといって露骨に庇うのは危険です。もし処刑されてしまった時に芋づる式に発見されてしまう可能性が上がってしまうからです。潜伏をする人狼は基本的に一人で最後まで生き残る覚悟を持って戦いましょう。特に投票行動においては身内切りも必要になってきますので時には非情になって生き残りましょう。

また怪しまれたくないからといって慎重になり過ぎるのも危険です。寡黙位置として処刑対象にされたり、占い対象にされたりするからです。つかず離れずの位置を保ちつつ議論に参加するようにしましょう。

また自分が処刑対象になりそうな時のためにCOする準備は常にしておきましょう。騎士COで構いません。一つでも多くの吊り縄を使わせることは味方のためになります。

狂人の動き

さて次は狂人の動きについてです。

狂人にも『騙り』と『潜伏』のふたつの方法がありますが、基本的には初級者~中級者の方は絶対に騙りをした方が強いです。今回は初級編のため『潜伏狂人』については説明しません。もし下記のことがすべてできるという自信がある方は次の章あたりで潜伏狂人の記事も書くのでぜひチャレンジしてみてください。

《潜伏狂人をやっていい人の要件》
①潜伏している人狼を議論から捕捉できる
②議論で村人を論破して処刑できる
③占い対象に意図して入ることができる

これくらいのことができる、やったことがある!という人はチャレンジしてみてもよいです。ただこのようにほとんど1人でゲームをコントロールできるくらいの支配力がないと大して役には立ちません。

というわけで本題の騙りの狂人について説明していきます。騙りの狂人をやるメリットとしては

①村役職機能の停止、弱体化
②縄数を稼ぐ

ことにあります。主に①の村役職機能の弱体化が本線です。狂人で一番簡単で役に立つ方法としては

①占い師を騙る
②人狼っぽいところに白結果を打つ(村人だという)
③破綻するギリギリまで白結果しか打たない

でOKです。

白結果を出した先が人狼だった場合は人狼にあなたが狂人であると把握してもらうことができ、戦略が立てやすくなります。

逆に白結果を出した先が村人だった場合には正しい結果を出したことになり、占い師としての真目が上がることになりますのでマイナスではありません。

占い師の動き

さて次は村陣営の役職についてです。最初に村側最強の武器といえる占い師の動きについてです。占い師の役割は大きく2つあります。

①なるべく長く生存すること
②なるべくたくさんの占い結果を残すこと

です。よく占い師の仕事を『黒結果』を見つけることだと思っている方も多いのですが、これは正解とはいえません。村人だという結果も大事な情報ですので、ここに関してはあまりこだわる必要はありません。

あと初心者にありがちなのが『対抗の占い師』を占ってしまうことです。あなたから見て対抗は人狼なのか狂人なのか気になるのはわかりますが、村人視点ではあまり情報が増えませんので役に立ちにくいです。できれば役職者以外から占っていきましょう。

また『対抗の占い師』が占った先を占うのは悪い占い先ではありません。特にその占い先が両目線から『村人』と言われた状態、いわゆる『確白』になるとかなり強いです。状況によっては確白を作っていく進行もありです。

①のなるべく長く生存するためには、必要に応じて回避を行いましょう。初日に黙って決選投票などで処刑されるくらいなら必ずCOしましょう。

あとは人狼からは襲撃の対象になってくるので、できるだけ護衛をもらえるように議論中は適宜自身の意見を伸ばしながら進めると良いでしょう。

霊能者の動き

さて次は霊能者の動きについてです。

霊能者は占い師ほどは重要な役割はありませんが、基本的には進行役になることが多いです。人狼陣営が潰したいのは占い師であり、霊能者ではありません。なのであまり対抗に出て潰しに来ることはなく、確定の村役職としてポジションを確立しやすい役職です。この動きをすることによって

①進行役として村人目線で処刑対象を絞りやすくなる
②人狼の襲撃対象になりやすく、占い師保護につながる
③人狼の襲撃対象になりやすく、騎士の護衛を絞りやすくなる

こういうメリットがあります。
なので霊能者の役職を引いたら自分を犠牲になることは覚悟でCOして村人のために役職を全うしましょう。最悪対抗の霊能者が出てきたとしても人狼陣営を一人処刑できるので村陣営にとっては占い師保護の観点からもマイナスではありません。

最悪なのは潜伏して初日に襲撃され、翌日以降に人狼陣営に『霊能乗っ取り』されることです。こうなってしまうと村人陣営の勝ちはほぼ0になります。なお筆者のごんぬは霊能乗っ取りを過去に何度か決め、そのすべてで勝利しています。

騎士の動き

さて次は騎士についてです。騎士は護衛によって村人を守るのが役目ですが、基本的には占い師を守ることを最優先しましょう。ありがちなのが占い師が確定しているのに深読みして人狼が他を襲撃しに行くと予想して護衛を外してしまう人がいますが、かなりリスキーです。村陣営目線では可能な限り占い結果を残したい、つまり占い師の護衛を可能な限り入れるのが正着です。謎GJ(なんでそこを護衛したかわからないGJ)を出してヒーローになりたいのもわかりますが、基本的には占い師最優先で守りましょう。

あとこれは占い師も同様なのですが、なるべく長く生存しましょう。もちろん占い師より優先して生き残ることは無いので、その優先順位は間違えないようにしましょう。

またゲーム後半では人狼陣営が回避のために騎士COしてくることがよくあります。ですので対抗COした方がいいかどうかは常に意識して行動すると良いと思います。あの人がCOしたら出る、あの人だったら出ない、というパターンは存在しますので詳しい話はまた中級編以降で・・・

村人の動き

最後に村人についてです。人狼ゲーム初心者の方は『村人に仕事ってあるの?』とか『ハズレ役職』だと思っている方が多いですがとんでもありません。上手い人が揃った人狼ゲームでは村人の動きで勝敗が分かれるといっても過言ではありません。今回は基本的な動きについて説明します。

①『自分は村なんで』って言わない
②『吊られてもいい』と言わない
③怪しんでいる位置、村陣営だと思う位置を言う

です。①と②については初心者にありがちですが、他の役職者が絞りやすくなって人狼陣営に有利な発言になってしまいますのでなるべく控えましょう。②については貴重な吊り縄を自分に使うことが本当に村全体の進行にとって役に立つのか、ということを考えて言いましょう。基本的にゲームバランスは2縄で1狼を処刑しなければならないように作るので、村人を吊ったら翌日は必ず人狼を処刑しなければ不利、ということを意識しましょう。

③については議論中に怪しんでいる位置、投票行動によって怪しんでいる位置を絞っていくのが人狼ゲームの醍醐味ですので積極的にしゃべるようにしましょう。またそれと同等以上に他者の話に耳を傾け、おかしな点がないかどうかに気を配りましょう。

レギュレーションバランスについて

今回最後におまけとしてレギュレーションバランスについてお話しします。人狼ゲームで基本となるレギュレーションは13人村で3狼1狂というものですが、それ以外の人数で行うこともよくあります。

この時目安となるバランスは(縄数÷2)+1=人外数になることです。
13人村だと6縄4人外ですね。
9人村だと4縄ですので3人外が妥当となります。
17人になると8縄ですので5人外くらい。

さらに特殊レギュで『恋人』『妖狐』などが入るときもありますが、この時は1晩で何人も死ぬことがあります。基本的には村陣営以外は人外なので特殊なレギュを組むときは上記のバランスを意識しつつ、縄数が多死によって減るパターンを考慮しつつ組みましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか??

おそらくここまで読み進めて、書いてあることをマスターできたあなたはおそらくどこの人狼会にいっても十分に人狼ゲームを楽しめるレベルになっていると思います!

色々とセオリー的なことを書きましたが、人狼ゲームは自由です!

慣れたプレイヤー同士になると裏をかいて身内を処刑してきたり、偽の占い結果を出したりとトリッキーなプレイングをしてきたりする人もいます。ただ、それらが役に立つのはあくまで基本をマスターしてなぜそのプレイが役に立つのか把握しているのが前提です。

基本をしっかりマスターしたうえで、自由な人狼ゲームの世界を楽しみましょう!!最後まで読んでいただきありがとうございました!!!

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