はっきりと、しかし美しい発音のタンギング
速いタンギングではなく、音の出だしのタンギング。
音の出だしの発音は、これから吹くフレーズの印象を決めたり、音の性格をあらわしたりと非常に重要なものです。
特にホルンは
「もっとはっきり」とか
「強くタンギングして」とか
ベルが後ろを向いているからだかなのか、そんなことを言われがちですよね。。。
タンギングはっきりって?
強くって何をどう強く?
そんな悩みに答えるべく、前回の更新では音声と実演での説明をしました。
→音の出だしのタンギング
今回は音声で説明した考え方を基に練習に取り組むことで、より身につきやすくするためのレシピを公開します。
こちら、現在のレッスンでも大活躍している楽譜で、使い方を間違えなければ音の出だしの不安めっちゃ減ります。ぼくも今でも毎回メニューに組み込んで吹いているのですが、取り組むことでその日一日音の出だしが楽にクリアにできるように感じています。
後述していますが、このタンギングのやり方を応用することで大音量もかなり楽に鳴らせるようになります。
一音吹いたら口からマウスピースを離す
小節の頭の音を吹いたら、唇からマウスピースを離します。その後休符の時間をかけて再度口の準備をし、次の音を吹きます。
あえて毎回唇からマウスピースを離すことで、音の出だしのタンギングを毎回取り組むことがねらいです。
4つ目ののばしの音から次の音に進むときだけ口を離さず吹き続けてください。ここで音が離れていってもクリアなタンギングができるとなおいいですね。
ひとつひとつの出来に着目しすぎない
同じ音が4つずつの譜面。
例えば1つうまくいかなくても吹き直さず先に進みましょう。
4つのうち2つでもうまく吹ければ打率5割。野球で言えば殿堂入り間違いなしです。なんて。
あくまで聞くのは出だしのクリアさ。ピッチや音色に注意を割きすぎないようにしましょう。
はっきりと美しく吹ける音を増やしていく
中低音は音を出しやすい音域ではありますが、クリアにタンギングできる音域かと言われれば、そうではないと思うんです。
楽譜に記載の開始音くらいが、無理なく出せる音域でしかもクリアに吹きやすい音だと思います。
ここから、自分史上最もクリアで美しいタンギングで発音する音を増やしていきましょう。
さまざまな音量で取り組んでみる
最初は吹きやすい音量で取り組んでください。
慣れてきたらピアノやフォルテなど極端な音量でもチャレンジしてみてください。特にフォルテでのタンギングは、舌で息の出入り口をうまく栓をする感覚がつかめれば、少ない息の量で今までより楽に鳴らせる感覚がつかめると思います。
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