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おしゃべりップスラー

今よりハイトーンがもっと楽に吹けたら、ホルンがより好きに、楽しくなりませんか?


ハイトーンが苦手な人は、シラブルがうまく使えていないか、アパチュアがうまく使えていない、の方がほとんどです。

今回このレシピでは「シラブル」にアプローチしていきます。

コンセプトは「口の中の広さの変え方を身につけ、広い音域をより楽に吹く」。


高い音を楽に出すために、シラブルをかえ、口の中を狭くすることは必要不可欠です。レッスンでも「◯◯のイメージで」とか「△△くらいの広さで」と伝えてはきましたが、どうにもつかみづらい。

(でもそれってどれくらい?)とか(自分だけで練習するとどうにも感覚がわからない)といったことが多く、難しいなあと思っていました。

そこで、言葉にして舌の動きを感じ、それを演奏に活かすとどうやらつかみやすいし再現性も高いことがわかってきたので、今回はそれを伝えるべくレシピを用意しました。

リップスラーが苦手であったり、高音域に不安を抱える人にとっては、うまくつかめばちょっとびっくりするくらい効果のあるものです。

今のところハイトーンが苦手な方にレッスンで実際に使ってみて、ほとんどの方に効果があり、上のCくらいで苦しくなってしまっていた人が、これに取り組んだだけでHiFが出るようになるケースも多いです。

作ったぼくでさえびっくりするような効果が出ることも多く、数あるレシピの中でもTOP3に入るオススメのレシピです。

口コミもいただいているのでいくつか紹介します。

こちらの譜面、使わせていただいています☺️
何度か試して、今日HiFまで昇るパターンが吹けました!
本当にありがとうございます😭
今まではHighFがなんとか出ても音色がスカスカしていたのですが、安定した音色で出せました。

いただいた譜面をレッスン後に取り組んだところ、譜面一番したの最高音(HiF)まで音が出ました。

毎回音が出るわけではないですし、息もまだ増やしてしまってるなぁと思いますし、音もやせっぽっちです。
でも、まずは音が出たことを素直に喜びたいと思います。(やったー!吹いたことない音でたー!!)


それでは解説していきますね。

シラブルとは舌の形や位置のこと。 発音で言うと低音は「あー」または「おー」、中音は「えー」、高音は「いー」。 この発音のときの舌の動作をシラブルと言います。

声に出して舌の動きを感じる

まずは五線の真ん中のCの音を吹きます。
その時の口の中を広さ、「あ、い、う、え、お」で言うとどの口の中を形が近いでしょうか。

多くの人が「う」か「お」で吹いているのではないかと思います。(他の音でももちろん構いません)

Cをアイウエオのどの口でやっているかわかったら、それがスタート。その音を声に出してみましょう。この場合は、「う」で話を進めますね。

「うーーーー」

はい、ありがとうございます。
では次に、

「うーーーえーーー」と声に出して言ってみてください。

この時、舌の根元に近い方が持ち上がるのを感じれましたか?どこかどう動くか具体的にわからなくても、舌が動くことは感じれるかと思います。この舌の動きを演奏に活かします。

舌の動きで息のスピードを変える

舌を動かすことで何が起きるのか。
シンプルに口の中に狭い部分ができて、今までと同じ息の量でも口から出ていく息のスピードが速くなります。

この仕組みを用いてリップスラーに取り組みます。

吹きながらその動きをやってみる

さあ吹いてみましょう。
記譜の「C→→→F→→→」を「う→→→え→→→」と口の中を動かしながら吹きます。

どうでしょう。
うまくいけば舌を動かすだけで音がかわるはずです。

このやり方で吹き進めてみましょう。

(うーん、ちょっとわからないな)というときは一度楽器から口を離し、また声で言ってみましょう。

できているかどうかは音量で判断する

音が変わったときに音量が変わらないことが、シラブルを使ってスラーができているかの、ひとつの判断基準になります。

口の中を変えずに音域を変えるやり方で普段から吹いている場合、音が変わったときに音量が大きくなります。息の吐く量を増やして息のスピードをはやくして吹いているからです。

音域が上行する際に、息を吐く量を増やすやり方は最も簡単ですが、息がすぐに足りなくなりますし、口周りなどへの負担も大きいのでバテやすくなります。(音域が超高音域に差し掛かれば多少息を吐く量は増やしますが、それとは用途が異なります。)

音域が上がるにつれさらにシラブルをかえる

「うーーーえーーー」が感じれて楽に吹けるように感じたら、さらに母音を増やします。次は「い」です。

8小節目から取り組みます。

曲に応用する

このレシピでシラブルをかえて高音域を吹けるようになってきたら、曲に応用してみましょう。

細かいフレーズではなく、スラーのフレーズだと応用しやすいです。ホルストの第一組曲の1stホルンのソロなどが最適です。

跳躍が広いフレーズに取り組む際には、シラブルを思い切っていっぱいかえると吹きやすくなります。

ぜひ取り組んでみてください。

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