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【RIZIN】朝倉海「勝てないという声が多かったから、絶対に勝ってやるぞと思っていた。判定までいったのが悔しい」×マネル・ケイプ「結果には不服としか言いようがない」=5.6『RIZIN.10』

5月6日、マリンメッセ福岡にて開催された『RIZIN.10』。空手出身でTHE OUTSIDER、ROAD FCを経てRIZINに参戦した朝倉海は、RIZINバンタム級GPでダークホースとして活躍したマネル・ケイプとの競り合いを制し、スプリット判定で勝利した。勝者と敗者のコメントから試合を振り返る。(試合写真=RIZIN FF・Sachiko Hotaka/GONG KAKUTOGI・Kamijima Yuji)

試合リポート

——朝倉海選手、序盤から激闘でした。試合を終えた感想は

「この顔、ヒドいですよね。大丈夫ですか(笑)。今回、マネル・ケイプと対戦が決まったときに俺じゃ『絶対に勝てないだろ』という声をたくさん聞いていたので、絶対に勝ってやるぞと思っていたので勝てて良かったです。絶対に面白い試合をしてやろうと思っていたので、それは出来たかなと。でも、判定までいってしまったのは悔しいです」

——ケイプの挑発には乗らなかった?

「ケイプが挑発してくるのは最初から分かっていて、そこに乗ったら負けだと思っていたので冷静に戦いましたけど、結構、力んでいた部分もあったのでそこは反省ですね」

——身体能力の高いマネル・ケイプと渡りあっていました。実際に拳を交えた印象は?

「思っていたよりもパンチに速さとパンチ力がありました。あんな重たいパンチを受けたのは初めてでした」

——朝倉選手のパンチもかなり当たっていたと思うのですが。

「結構、手応えがあったんですが、やっぱり頑丈でしたね。当たっても全然効いてない感じだし、倒れても立ってきたので、すごいタフでした」

——ニータップなどテイクダウンも交えて、いろいろなパターンで仕掛けていました。

「いつもは打撃しか見せてないのですが、全部出来るんだよっていうところを見せられたのは良かったです。でも、極めきれなかったのは悔しいですね」

——RIZINで2連勝を飾りましたが、次に戦いたい相手は?

「軽量級にはたくさんいい選手がいるので、誰とやりたいというのはなく、誰とでもやりますし、誰とでも面白い試合を絶対にやります。ファンの方にどんどん言ってもらって、そうすれば必然的に決まってくると思うんで。誰とでも戦います」

——RIZINでの次のステップとしてイアン・マッコール選手や堀口選手と対戦したいという考えはありますか。

「階級も近いですし、同じ団体で戦っている以上はイアン・マッコール選手や堀口選手には絶対に勝たなきゃいけないと思います。目標にしている選手ですが、いずれ勝ちたいと思います」

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◆マネル・ケイプ「今後、日本人と対戦するかどうか分からない」

──朝倉戦の感想を。

「一言で言えば失望です。今回の判定を受けて、また日本に試合をしに戻ってくるかどうか、真剣に考えています。僕にとっては不本意な結果であり、レフェリーが相手の腕を高く上げたときに、『まさか』と思いました。RIZINには非常に失望しています」

──判定に不服ということですか?

「ジャッジたちはMMAというものを本当に知っているのか? 果たして今日の判定がフェアだったと本気で信じている人がいるのか? そういう気持ちでいっぱいです」

──3Rで手数が減りましたが、自分が勝っていると思って逃げ切るつもりだったのでしょうか?

「全体的に僕のほうが攻めていしたし上でしたし、試合も自分が優勢だと信じていました。途中で目に指が入ったので、少し視力に問題を感じていましたが、全体的にパンチも僕の技のほうが効いていたと思いました。たしかに3R目は自分が勝ったも同然と考えていたので、それ以上のリスクを冒す必要はないと考えていました」

──朝倉選手の印象を教えてください。

「何度かもらった場面もあったけど、全体的に自分のほうが上だったし、所詮自分の相手ではなかったという気持ちがあるだけに、結果には不服としか言いようがないです」

──賛否両論あると思いますが、内容としては今大会最大のスペクタクルだと言う声もあります。あなたの戦いぶり、パフォーマンスはRIZINに魅力的に映ると思いますか? 

「今までは試合を早く済ませたくて、早い試合展開にしていたけど、今夜は自分のストロングポイントや技をもう少しじっくり見せたくて、エンターテインメントにしたいというのもあり、じっくり挑んだつもりです。そういう僕の戦い方はもちろんRIZINには魅力的に映るだろうけど、個人的には失望のほうが強くて、今回のような判定の負け方だとフラストレーションが想像を超えているので、今の時点では何とも言えません。そんなに熱くなっていないけど、僕の方が優勢だったのは明白だと思います。とりわけ、今後、日本人選手と対戦するかどうか分からないです」

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