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【Bellator】ハワイで2日連続開催! 地元王者マクファーレンがレターノーに一本勝ち。リョートは前王者カルバーリョに辛勝。ネイマン・グレイシーが無敗対決制す。初日はチャンドラーが王座奪還=12.14-15「Bellator 212-213」

【Bellator213】

▼Bellator世界女子フライ級選手権試合 5分5R
○イリマレイ・マクファーレン(王者/米国)
[3R 3分19秒 三角絞め]
×ヴァレリー・レターノー(挑戦者/カナダ)

試合前のハカで送り出した4人全員と鼻をつけて挨拶してからケージに向かったマクファーレン。セコンドに10th Planetのマルチネス兄弟がつく。挑戦するのはカナダ出身ATTのレターノー。

1R、ともにオーソ。中央を取るマクファーレン。左右にステップ積むレターノー。マクファーレンは左ジャブから。さらに左インロー。遠間のレターノーはマクファーレンのスーパーマンパンチをさばき右を狙う。マクファーレンの低いダブルレッグを切るレターノーは一回り大きいか。遠間から右ジャブはレターノー。マクファーレンは左フックを、右ロー。左ボディストレート。さらに右オーバーハンドを放つ。右打つマクファーレンに左ジャブ返すレターノー。

2R、再び先に中央を取るマクファーレンがジャブ見せてから、レターノーの蹴りにカウンターのダブルレッグテイクダウン! クローズドのレターノーはハイガードを狙う。シッティングガードを追うマクファーレンは一気に足を越えに行くが、乗りすぎたところにレターノーは足関節からシングルレッグで立つと横についてパンチ。両者離れる。左右ローはマクファーレン。押し返すレターノーは遠間から左ジャブ。頭下げて右振るマクファーレン。レターノーは左ハイもけん制。しかしマクファーレンはジャブ・右ローを当てる。

3R、圧力をかけ胴に組み付くマクファーレン。右で差して左で足を取りに行くが左で小手に巻くレターノーを後方に小外気味にテイクダウン! バックを奪うとたすきから右足で右手を縛りリアネイキドチョーク! そして腕十字へ。腕を伸ばされないよう防御するレターノーに三角絞めへ移行! さらにヒジ打ちを頭部に連打。三角絞めを巻いたままスイープするとヒジ打ち、タップを奪った。

レイを巻き「生涯最高の日」と涙したマクファーレンはセコンド勢全員と音楽に合わせて両手を繋いだ。

▼ミドル級 5分3R
○リョート・マチダ(ブラジル)
[判定2-1(29-28,28-29,29-28)]
×ハファエル・カルバーリョ(米国)

1R、左構えのリョート。左右スイッチからオーソのカルバーリョは大きく身長で上回る。前手伸ばし組みに行くカルバーリョ。金網押し込み左で差す。四つのリョートはヒザもローブローに。再開。左ミドルはリョート。右を突いて組み付くカルバーリョ。その右で鼻血出すリョートにカルバーリョは四つもリョート突き放す。

左の下段蹴りはリョート。カルバーリョも右ロー返す。口で息するリョート。左上段蹴り放つがそれを掴んでカルバーリョがテイクダウン。すぐにリョートは立つ。カルバーリョの前進をさばいて回るリョートは左ミドル! さらにカルバーリョの入りに右の突き。近づくカルバーリョは長身を利して首相撲に行くが、突き放す。

2R、左の蹴りから入るリョート。圧力かけるカルバーリョに右の上段蹴りはリョート! かすめるカルバーリョも右ハイを返すと前へ。

体格差もあり押し返されるリョート。金網背に。左で差して押し込むカルバーリョ。ブレーク。ともに左構えに。右ハイをガード上から当てるリョート。さらにカウンターのヒザもオーソに戻したカルバーリョは押し戻すと左から右! 顔面にもらい尻餅をつくリョートはすぐに立つ。

長い手足で圧力かけるカルバーリョ。右下段当て前に出るリョートだが、カルバーリョも左から飛び込む。左から二段蹴りで飛び込むリョートだが、すぐにカルバーリョも反撃。リョートは下がりながらさばく。

3R、右前蹴りはカルバーリョ。さらに左ミドルから間合いを詰めていく。リョートはサークリング。追うカルバーリョ。リョートはニータップ気味にテイクダウン狙い。切るカルバーリョは前へ、そこにカウンターのダブルレッグはリョート! クリーンテイクダウンからヒーロン&ヘナーから柔術を学んだリョートはパスガード、マウントへ。左で枕に巻き、ヒジを落としにいくが、体格でまさるカルバーリョはその際でブリッジで崩して立つと組みへ。四つからのヒザ蹴りはローブローに。再開。

左ミドルから入るリョートは、組みから左に回して小外がけで身体を預けテイクダウン奪う。インサイドからカルバーリョの足をかつぐが、後転してダブルレッグから立つカルバーリョが前へ。そこにリョートがギロチンを合わせに行ったところでゴング。

判定は2-1(29-28,28-29,29-28)でリョートが辛勝。前王者を相手にBellator初戦で厳しい試合をモノにしたリョートは「欲しいもの? ベルトさ」。

噛み合うグレイシー柔術vsフォークスタイルレスリング! ネイマンがリアネイキドチョークで一本勝ち

▼ウェルター級世界GP準々決勝 5分5R
○ネイマン・グレイシー(ブラジル)
[4R 2分17秒 リアネイキドチョーク]
×エド・ルース(米国)

1R、ともに右構えから。左ジャブはルース。ネイマンは右ロー。先に組んだルースは小外でテイクダウン。引き込み気味にネイマンは三角絞めへ。ヒザ裏でロックするが左拳を三角のなかに入れていたルースはかついで脱出! ワンツーも前ががりにはならないルース。しかし右から左はルース! 下がるネイマンも右を返す。四つ組みでヒザをともに突くと右を差し返すとするルース。そこにネイマンはギロチンを狙う。すぐに反応し頭抜くルース。

2R、右ローをヒットさせるネイマン。ルースの左オープンハンドがアイポークに。再開。圧力をかけるルース。ネイマンもジャブ右ミドルで押し返す。右が長いルース。ネイマンはダブルレッグ決めるが、その勢いを利してリバーサルするルースが上に! ネイマンもすぐにガードに入れて足関節を狙う。足を飛ばしてインサイドに収まるルース。首を抱くネイマンは足を腰に当て下から腕十字へ! 腕をロックするルースに足も抱えひっくり返して極めようとするネイマン。そこをバランスを保ち戻すルース。正対際でネイマンは三角絞めを狙う!

3R、ジャブローはネイマン。ルースも右ロー返す。右ボディフック振るネイマン。さらに右ロー。ルースは左前蹴りを腹に突き刺す。左ジャブはルース。ネイマンの右にルースの身体が流れる。シングルレッグで知る持ちつかせるがネイマンは下から足を手繰り、腕巻き込みオモプラッタ狙い。抜いて正対するルースだが、ネイマンはルースの両足をトライアングルで束ね、脇潜ろうとするが足解いたルースはインサイドに入る。そこにネイマンは腕十字へ。頭に足がかかるがひっくり返し際で頭を抜いたルースがまたぎ正対。インサイドにステイする。

4R、ワンツーで前に出るルース。そこにダブルレッグテイクダウンはネイマン! 背中ついたルースにハーフからあっさりマウント奪うネイマンはバックマウントからボディトライアングル。亀のルースにパウンドはネイマン。足組み側に身体倒すルースだが、ネイマンは逆側に倒してリアネイキドチョーク! 見事な一本勝ちを極めた。

グレイシー柔術vsフォークスタイルレスリングを制したネイマンは試合後、ホイスとヘンゾのハグに涙。「これが柔術だ。自分はベルトがほしい!」

▼ライトヘビー級 5分3R
○リアム・マクゲリー(英国)
[3R 0分53秒 TKO]※右フック
×キング・モー(米国)

1R、共にオーソ。向かい合うとマクゲリーの大きさが目立つ。シングルレッグはモー。金網押し込まれるも切って立つマクゲリーは長いコンパスから右ロー。しかしモーも右ローを返す。長い右ロー2発はマクゲリー。さらにモーの頭が下がるとヒザ蹴りも見せる。右ローに右フックを合わせるモー。

2R、右ローでけん制するモー。さらに右オーバーハンドもマクゲリーはブロック。ジャブ突くマクゲリーは右ハイがモーの頭をかすめる。右ロー連打から組むが深追いしないモー。マクゲリーのパンチを上半身でかわすモー。しかしマクゲリーも左フックを当てる。左ハイはマクゲリー。かわすモーだが後手に。マクゲリーのアイポークから再開。モーは一気にダブルレッグもマクゲリーは右ヒジ連打! 一瞬崩れるモーだが、頭の位置を右に変えてバックをうかがう。立って完全に正対するマクゲリーは突き放す。

3R、ジャブをダブルで突くマクゲリー。上体でかわすモーだが、頭下げてかわしたところに、マクゲリーは打ち下ろしの右! かわしきれなかった右にモーが尻餅ついて倒れる瞬間、左ハイが空を切る。レフェリーが少し間を置いて間に。モーは何かをアピールするが追打1発でマクゲリーがTKO勝利した。

モーは5月のベイダー戦に続く連敗。マクゲリーはヴァッセル、ナムコフ戦の連敗から脱出。

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【Bellator212】

▼Bellator世界ライト級選手権試合 5分5R
×ブレント・プリムス(王者/米国)
[判定0-3(45-50×3)]
○マイケル・チャンドラー(挑戦者/米国)
※チャンドラーが王座奪還。第7代王者に。

1R、共にオーソ。右ハイから入るプリムス。かわすチャンドラーは圧力かけて詰めて右を突く。そこに右を狙うプリムス。さらに左。プリムスの右ローをチャンドラーはかわして詰めるとチャンドラーの左にプリムスはダウン! さらに詰めるチャンドラーは右でなぎ倒してテイクダウン。ガードのなかに入れるプリムスはラバガード狙いも押し込むチャンドラーは右ヒジ! クローズドガードのプリムスにインサイドからチャンドラーはヒジを打ち込む。手首掴み三角狙うプリムスに、チャンドラーはかついで鉄槌を放つ。

2R、左ハイ狙うプリムスはさらに右ロー! 足流れるチャンドラーは右から左ボディで飛び込む。さらにワンツーも前戦のようにバランスを崩すチャンドラー。一気に詰めるプリムスはバック奪取! 4の字でRNC狙うがチャンドラーは後ろ手をはがし、大ピンチから正対! 上を取り中腰からパウンドで飛び込む。ラバーガードからクローズド、オープンガードで凌ぐ。

3R、プリムスの右ローは引いて避けるチャンドラー。右ハイを自ら打つが軸足のバランスが悪い。プリムスの4連打に下がるチャンドラーだが、右オーバーハンドのダブルからダブルレッグでテイクダウンを奪う。腕を巻き込むプリムスに右腕抜くチャンドラー。下からの腕十字狙いも警戒し、肩パンチ、左ヒジ、細かいパウンドで長い時間を上に。蹴り上げから立とうとするプリムスだが、追うチャンドラーにシザーズからガードに。チャンドラー上でゴング。チャンピオンシップラウンドへ。

4R、左ジャブ速いチャンドラー。右アッパーで反撃のプリムスが前に出ると、チャンドラーはそこにカウンターのダブルレッグテイクダウン! プリムスは腰に足を当てるが、腰切り外すチャンドラーはインサイドからヒジ打つ。下からリストコントロールで仕掛け狙うプリムスだが、ゴゴプラッタ、フットチョーク狙いも外され、下のままゴング。

5R、最終ラウンド。両手を挙げて煽るチャンドラー。左ジャブ打つチャンドラー。右をかぶせるプリムスだが、右ボディストレートのチャンドラーは前足にシングルレッグへ。背中ついたプリムスだは今度は右足でオモプラッタ狙い。笑みを浮かべてから腕抜くチャンドラーは上から圧力。頭をアゴ下に当て、インサイドのまま細かいパウンド、ヒジで削っていく。立ち上がりに行くより、下からの仕掛けを狙うプリムス。ヒップスローもはがされると、蹴り上げから2度立とうとするが、すぐに密着するチャンドラー。みたび蹴り上げから立つプリムスだが、そこに右跳びヒザから組みボデイロックからテイクダウンはチャンドラー! チャンドラーが上になってゴングが鳴った。

判定は0-3(45-50×3)で挑戦者マイケル・チャンドラーが王座奪還。第7代王者となった。

▼ヘビー級 5分3R
○ハビー・アヤラ(米国)
[2R 4分30秒 TKO]
×フランク・ミアー(米国)※アヤラの左ヒジでミアが出血。金網際ラッシュにミアがスタンドのままタップ。アヤラが16年11月のハリトーノフ戦の16秒KO勝利以来の白星。

1R、右で差してヒザはアヤラ。左構えのミアは左を振って相手の外側に出る。ダブルレッグからドライブしてテイクダウンはミア! ハーフからキムラ、ノースサウス狙い。エビ打つアヤラにヒジ打ち、鉄槌。マウントの瞬間にアヤラはブリッジから立つ。右ハイで前進はアヤラ。左を突いて左で差し、小外刈りはミア。

2R、右で詰めるアヤラにくぐりダブルレッグで尻をつかせるミア。アヤラの右からの左ヒジにミアが左目尻から出血を気にする。ミアはシングルレッグに入るが、切ったアヤラは亀のミアにパウンド! ミアが立つとアヤラは押し付けてヒジ。しかしミアも左フック! 続けてダブルレッグへ入るが差し上げたアヤラは右で差してケージに押し付け左フック。左目の負傷が苦しいミアはスタンドでケージ背に殴られるままアヤラの肩にタップした。

▼フェザー級 5分3R
○AJ・マッキーJr(米国)
[1R 3分19秒 アナコンダチョーク]
×ダニエル・クロフォード(英国)

1R、サウスポーのマッキー、オーソのクロフォードは左右で飛び込むがマッキーはかわしてさばき、先にダブルレッグへ。右で差して押し込み左でパンチ、再びダブルレッグでクラッチせずとも身体殺しテイクダウン。クロフォードは下からヒールフックも後ろ向いて足を抜くと、がぶりからアナコンダチョークへ。最後は左足でクロフォードの流した右腕もひっかけタップ奪った。タキシードを着こんで勝ち名乗りを受けたAJ・マッキーJrは、MMA13勝無敗に。


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