【ONE】竹中大地「自分の力がどれくらいなのか、確かめる試合になる」=12月7日(金)ONE Championship
12月7日(金)ONE Championshipマレーシア・クアラルンプール大会で、竹中大地(パラエストラ和泉)が韓国のケビン・チュンと対戦する。
竹中は2月のミャンマー大会で勝利後、9月の上海大会に現地入りしながら対戦相手が体調不良により欠場。10カ月ぶりの試合でONE2戦目を迎える。
竹中と戦うチュンは2017年11月大会で現バンタム級王者のケビン・ベリンゴンに判定負けながら、ベリンゴンの打撃を凌いでサイドポジションを奪う場面を作るなど、強い組み技とハートを誇る。元修斗元環太平洋バンタム級(61.2kg)王者として、「日本人枠」のなかったONEで出場権を得た竹中は、待望のONE2戦目で「自分の力がどのくらいなのか、確かめる試合になる」と語った。
──12月7日(金)ONEマレーシア・クアラルンプール大会で、ONE2戦目を迎える竹中大地選手です。さきほど前日計量をクリアされたそうですね。
「はい。13時に先に尿酸値を計り、計量では65.8kgリミットのところ65.4kgでした。前々日の尿酸値と計量もクリアしています」
──2月のミャンマー大会ではONEに初参戦で勝利後、9月の上海大会でローマン・アルバレスと戦う予定で現地入りもしましたが、計量後にアルバレスが体調不良となり、試合が中止となりました。あのときの状況は?
「こんなことあんねや、と。試合はしたかったですけど仕方ないです」
──2月のミャンマー大会では1Rにキム・デフォンをリアネイキドチョークに極めながら、デフォンが竹中選手を頭からマットに落とす反則で失格負けとなりました。あらためてですが、あの反則についてはルールミーティングなどで確認していて、あの状態で頭から落とされることはないと思っていた部分もありましたか。
「はい。ルールミーティングで確認していたので、頭から落とされるとは思っておらず、あのあと記憶が飛んでいました」
──なるほど。その後のアルバレス戦もなくなり、試合間隔が空いてしまいましたが、その間は?
「9月に一度作って、そのまま練習を継続して、また今回に向けていつも通り作り直してきました。所属のパラエストラ和泉、パラエストラ東大阪、パラエストラ大阪、キックボクシングではM-BLOWさんで出稽古もさせてもらっています」
──今回の対戦相手がケビン・チュンとなりました。テコンドーと柔術がベースという選手です。
「気が強い選手だと感じています。ケビン・ベリンゴン(現バンタム級王者)との試合でも、途中、ちょっと面喰ってましたけど、最後はちゃんと立て直して判定まで戦っていたので」
──そのベリンゴンが王座奪取となったビビアーノ・ファルナンデスとの試合はどのように見ましたか。
「ベリンゴン選手の寝技のエスケープは純粋にすごいなと感じました」
──ONEの裁定基準の優先順位である、ニアフィニッシュ、ダメージ、有効打・コンビネーション、グラウンドポジショニング、テイクダウンの攻撃と防御、アグレッシブという順番を考えても、ビビアーノが勝っていたのでは、と自分は思いました。
「そういう意見はよく聞きます。僕は判定を聞くまでどちらか分からないと思っていました。ビビアーノ寄りではあったんですけど、ベリンゴンの勝利もあるんじゃないかと。判定は驚きと納得の両方ありました」
──その意味では、スタンドであれグラウンドであれ、ダメージを与えたと認識される攻撃、フィニッシュに近づくことが求められているのかとも感じました。
「そうですね。ダメージを与えることを意識した練習はしているんですけど、急にそこに行きつくわけではないので、自分の戦いをするだけです。急に乱暴に打撃で行くという形に変えるわけではないので」
──そうでしょうね。竹中選手の強みを活かした形でフィニッシュに近づいていくと。
「しっかりコントロールして詰めて削ってフィニッシュを狙います。グラップリングにしろ、打撃にしろ、自分のやってきたことを出していけるような試合をしたいです」
──今回の相手のケビン・チュンが、ベリンゴンと判定までいっていることを考えると、その比較をされるなかで、しっかり勝って竹中選手の実力をアピールしたいという思いもありますか。
「もちろんあります。ただ、自分の力がどのくらいなのか、はっきりわからないので、この試合でどうなるのか、自分でも確かめる試合になります」
──試金石となる試合だと。
「ここでいい勝ち方をすれば、また次のステップにいけるでしょうし」
──現在はONEに日本人枠が設けられた上で契約がなされていますが、竹中選手の参戦時は、その枠が決まっていない状況でした。そこで選ばれ、戦うことを選択したという自負もありますか。
「自分の戦績を評価してくれて契約できたことは嬉しかったです。(ヒザの負傷から)復帰する前だったので、どうしようというときに正式なオファーをもらえたことが嬉しかったです」
──2019年3月31日の日本大会(両国国技館)のことは意識しますか。
「いえ、まずはこの試合を勝つことだけを考えています。そのあとのことはONEに任せます」
◆ONE Championship クアラルンプール
12月7日(金)アクシアタアリーナ
19:30~AbemaTVで生中継
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