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【K-1】玖村修平「ずっとトレーナーもジムもないところで兄弟で練習してきた。格闘技へのハングリー精神や根性は誰にも負けない」vs 林勇汰「玖村選手は上手いけど試合が面白くない。僕が勝って、なおかつ面白い試合をする」=12月8日(土)「K-1 WORLD GP」大阪

12月8日(土)「K-1 WORLD GP 2018」エディオンアリーナ大阪(第1競技場)大会の[スーパーファイト/K-1スーパー・バンタム級/3分3R・延長1R]で対戦する、玖村修平と林勇汰のインタビューが主催者より届いた。(記事・写真提供=(C)M-1 Sports Media)

◆玖村修平「たまに出稽古で他のジムに行かせてもらうと、ジムにマットが敷いてあるじゃないですか。あれで緊張してました。『ちゃんとマットが敷いてある!』って」

──K-1初参戦が決まりました。最初に正式にオファーを受けた時の心境を聞かせてもらえますか?

玖村修平「絶対に大阪大会には出ると決めていたんで、最初は相手を知らされてなかったんで『誰かな?』って感じやったんですけど、K-1に出場できるということで素直に嬉しかったですね」

──玖村選手は大阪府出身ですが、周りのみなさんの反響はいかがでしたか?

「喜んでくれましたね。でも僕の活躍を見てくれている人たちは『出て当然やろ!』みたいな感じでした。僕もK-1に出ることがゴールじゃないし、魅せ方・勝ち方に拘って、良い試合じゃなくてヤバイ勝ち方をしたいですね。僕は3月の『K'FESTA.2』を目指しているんで、ここは通過点です」

――対戦相手の林選手にはどんな印象を持っていますか?

「僕は大阪大会で名前のある選手と戦いたいと言っていて、正直初めに相手の名前を聞いた時にパッと顔が出てこなくて、お兄ちゃん(林健太)の印象が強かったです。今回は強い選手とやる前に、宮田充プロデューサーから『そろそろ倒して勝て!』とプレッシャーをかけられていると思うので、しっかり倒して次につなげます」

──K-1ジム五反田チームキングスとして2戦2勝、1試合目と2試合目でもかなりの変化を感じました。今の自分はどう変わっていると思いますか?

「前回の試合(8月の名古屋大会で判定勝利)以降も、ずっと練習を続けていて、ジムに色んな先輩やトレーナーの方がいるんで、日々吸収することしかないです。あれからすごく成長していると思うんで、楽しみにしていてほしいです。K-1ジム五反田はあれだけのプロ選手がいるし、常に誰か試合前で常にみんな高いところを見てやっているんで、自然に活気もついてくるし、レベルも上がってきますよね」

──最高の環境で練習できている、と。ただ大阪時代の玖村選手は弟の玖村将史選手と2人っきりで練習していたんですよね?

「はい。完全に弟と2人でやっていました。道場がないんで街の集会所や公民館を借りて練習してたんですけど、普通にみんな会議とかやっているんですよ(苦笑)。だから並んでいる机と椅子を片付けてから、2人で練習していました」

──いつからそういう練習環境だったのですか?

「もともと僕たちは兄弟で空手をやっていて、中学生くらいになると周りのみんなは部活とかで辞めていくんですよ。でも僕たちはずっと空手を続けていて。そしたら空手の道場がキックボクシングの団体に加盟することになったので、僕たち兄弟は空手の道場に所属したままキックの練習を始めました。それでプロデビューしたんですけど、キックを練習する場所もないし、教えてくれる人もいないんですね。だから弟と一緒に格闘技の動画を見て2人で研究して、ミットを持ち合って……という感じでした」

──それは凄い話ですね……。

「リングはもちろんサンドバックもないですからね。集会所や公民館に電話して『何時から空いてますか?』と確認して場所代を払って、親にミットとグローブを車で運んでもらって、僕たちは公民館まで走っていって……そういう練習環境だったんで(苦笑)。だからちゃんとしたジムで練習しているヤツらには絶対負けたくないと思ってましたし、今思えば良い経験になりました。格闘技へのハングリー精神や根性は誰にも負ける気がしません」

──年齢や戦績だけを見るとエリートだと思われがちですが、エリートとは正反対のキャリアを送ってきたんですね。

「誰よりもストイックだったと思います。たまに出稽古で他のジムに行かせてもらうと、ジムにマットが敷いてあるじゃないですか。あれで緊張してましたもん、『ちゃんとマットが敷いてある!』って(笑)」

──そういった経験があるからこそ、格闘技で成功するんだという覚悟は人一倍強いですか?

「僕は本当に人生を賭けてます。トレーナーもジムもないところで兄弟で練習して、みんなから『お前らが強くなれるわけない』や『素人が何をやってんの?』って笑われて。そういうやつらを見返したくて、キックボクシングでチャンピオンになって。上京する時も色々と大変だったんですけど、絶対にK-1に出て活躍してやるんだと覚悟を決めてK-1ジム五反田に入って、この舞台への気持ちは誰よりも強いと思います」

――同世代でベルトを目指している選手たちとはベルトへの想いが違う、と。

「みんな甘いですよね。SNSとかでちょっと大きいこと言って周りを煽って反応してもらって目立とうとする選手がいるじゃないですか。皇治選手や芦澤竜誠選手は人生かけてやっていると思いますけど、それを真似してSNSで目立てばいいみたいな若いやつらが一杯いてるんで。僕はそういう甘い考えのやつらが上には上がれないと思うし、僕はSNSとかそんなに得意じゃないですけど、本気で人生かけて、ベルトを獲って成り上がろうと思ってます」

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◆林勇汰、K-1初参戦&大阪大会でインパクトを残す!「自分を使って良かったと思ってもらいたい」

──K-1初参戦、しかも大阪大会への出場が決まりました。最初にオファーを受けた時の心境はいかがでしたか?

林勇汰「ずっと(K-1大阪大会に)出たいと言っていて、しかも兄弟で出られると聞いてめっちゃ嬉しかったです」(※兄・林健太はライト級世界最強決定トーナメントに出場)

──林選手の最近の試合結果・内容が評価されての抜擢だと思いますが、自分ではどんなところが良かったと思いますか?

「僕は誰とやっても良い試合になっちゃうし、怪我なく勝つことはあんまりないんですけど(苦笑)、みんな盛り上がったと言ってくれるんで、そこが良かったと思います」

──兄の健太選手は『やるからにはお客さんに面白いと思ってもらいたい』と発言していますが、林選手も同じ気持ちですか?

「(健太は)『倒さなアカン』って言うんですけど、僕はとりあえず勝ちたい気持ちが強いですね。だからガムシャラに行って、勝って結果的に良い試合やったと言ってもらえたら余計嬉しいです」

──林選手はお父さんがK-1参戦経験もある林誠さんで、2人のお兄さん(林将多・健太)も格闘家です。小さい時から格闘技をやっていたのですか?

「そうですね。ちっちゃい頃からずっと空手をやっていて、高校に入ってからキックボクシングをやり始めました。もうその時にはちゃんとプロでやろうと決意しました」

──今回の試合が決まって、お父さんやお兄さんたちからは何か言われましたか?

「特には言われてないんですけど、家族からは『とりあえず頑張れ』って言われました(笑)。この前の試合で怪我しちゃったんで、とにかく試合が心配みたいで。練習を頑張って怪我せんようにって言われました。うちの両親はスパルタじゃないんで『出来れば格闘技はやめて欲しい』って言ってます(苦笑)」

──対戦相手の玖村選手にはどんな印象を持っていますか?

「上手くて綺麗な戦い方する選手だなって思います。あと兄弟揃って顔がイケメンですよね(笑)。ただインパクトがある試合はしないし、試合の印象はないです。(玖村は)上手いとは思いますけど、試合が面白いとは思わなかったですね。自分は面白い試合もしたいし、とにかく勝ちたいです」

──これからの選手としての目標を聞かせてもらえますか?

「まだ僕のことを『誰なんやろ?』って思っている人も多いと思うし、今は玖村選手の方が有名だと思います。でもここで玖村選手に勝って、なおかつ面白い試合をして、自分を使って良かったと思ってもらいたいですね。今回勝って次の試合もまた面白い試合をして勝って……それを続けていれば知名度も追いついてくると思います。いずれはK-1・Krushのベルトが欲しいです」

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◆「K-1 WORLD GP 2018 JAPAN ~K-1ライト級世界最強決定トーナメント~」12月8日(土)エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館第1競技場)

・「K-1×Krushモバイル」会員先行入場 12:45
・一般開場 13:00
・プレリミナリーファイト開始 13:30
・開会式/本戦開始 15:00

<表彰式/閉会式>

▼第14試合 株式会社メインステージPresents K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級タイトルマッチ 3分3R・延長1R
武尊(王者/日本/K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
皇治(挑戦者/日本/TEAM ONE)

▼第13試合 K-1 WORLD GP 2018 K-1ライト級世界最強決定トーナメント・決勝戦 3分3R・延長1R
準決勝(1)勝者
準決勝(2)勝者

▼第12試合 スーパーファイト K-1スーパー・バンタム級 3分3R・延長1R
武居由樹(日本/POWER OF DREAM)
ヨーブアデーン・フェアテックス(タイ/フェアテックス)

▼第11試合 スーパーファイト K-1ウェルター級 3分3R・延長1R
野杁正明(日本/K-1 GYM EBISU FREE HAWK)
松岡 力(日本/K-1ジム五反田チームキングス)

▼第10試合 スーパーファイト K-1スーパー・ライト級 3分3R・延長1R
山崎秀晃(日本/K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
安保瑠輝也(日本/team ALL-WIN)

▼第9試合 K-1 WORLD GP 2018 K-1ライト級世界最強決定トーナメント・準決勝(2)3分3R・延長1R
一回戦(3)勝者
一回戦(4)勝者

▼第8試合 K-1 WORLD GP 2018 K-1ライト級世界最強決定トーナメント・準決勝(1)3分3R・延長1R
一回戦(1)勝者
一回戦(2)勝者

<休憩> ※10分予定

▼第7試合 スーパーファイト K-1スーパー・フェザー級 3分3R・延長1R
安保璃紅(日本/team ALL-WIN)
朝久泰央(日本/朝久道場)

▼第6試合 スーパーファイト K-1スーパー・バンタム級 3分3R・延長1R
玖村修平(日本/K-1ジム五反田チームキングス)
林 勇汰(日本/ K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)

▼第5試合 K-1 WORLD GP 2018 K-1ライト級世界最強決定トーナメント・一回戦(4)3分3R・延長1R
大沢文也(日本/TANG TANG FIGHT CLUB)
リュウ・ウェイ(中国/深?争途格闘クラブ/CFP)

▼第4試合 K-1 WORLD GP 2018 K-1ライト級世界最強決定トーナメント・一回戦(3)3分3R・延長1R
恭士郎(日本/士魂村上塾)
インディゴ・ボイド(豪州/Beast Fight Club)

▼第3試合 K-1 WORLD GP 2018 K-1ライト級世界最強決定トーナメント・一回戦(2)3分3R・延長1R
篠原悠人(日本/DURGA)
ゴンナパー・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム)

▼第2試合 K-1 WORLD GP 2018 K-1ライト級世界最強決定トーナメント・一回戦(1)3分3R・延長1R
林 健太(日本/K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
ニコラス・ギャフィー(スペイン/Marbella fight school)

▼第1試合 K-1 WORLD GP 2018 K-1ライト級世界最強決定トーナメント・リザーブファイト 3分3R・延長1R
東本央貴(日本/K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
川﨑真一朗(日本/月心会ラスカルジム)

<開会式>

▼プレリミナリーファイト第3試合 K-1フェザー級 3分3R
倉崎昌史(日本/GET OVER)
TETSU(日本/月心会チーム侍)

▼プレリミナリーファイト第2試合 K-1ライト級 3分3R
SEIYA(日本/MAD MAX GYM)
鈴木孝司(日本/K-1ジム蒲田チームキングス)

▼プレリミナリーファイト第1試合 K-1スーパー・バンタム級 3分3R
蒼士(日本/昇龍會)
黒田勇斗(日本/隆拳塾)

【大会概要】
主催・著作  K-1実行委員会
企画・制作  株式会社M-1スポーツメディア
運営     株式会社グッドルーザー
後援     大阪観光局/日刊スポーツ新聞社/スポーツニッポン新聞社

アクセス
大阪府大阪市浪速区難波中3-4-36 tel. 06-6631-0121
※地下鉄各線「なんば」駅より徒歩5分
※JR「なんば」駅より徒歩10分

チケット
前売りチケットは完売。チケットについて新たな販売がある場合は改めて発表される。

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◆K-1大会日程
12月8日(土)エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館第1競技場)「K-1 WORLD GP 2018 JAPAN ~K-1ライト級世界最強決定トーナメント~」
2019年3月10日(日)さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナ「K-1 WORLD GP 2019 JAPAN ~K'FESTA.2~」

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