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【Krush】島野浩太朗が郷州征宜に判定勝ち、金子晃大が軍司泰斗に判定勝ちで2階級で新王者が誕生。女子アトム級は松下えみが王座初防衛=6.30「Krush.89」後楽園ホール

6月30日、後楽園ホールで「Krush.89」が開催され、トリプルメインイベントで三階級の王座戦が行われた。

Krushスーパー・フェザー級(60kg)タイトルマッチでは、王者・郷州征宜に島野浩太朗が挑戦。2Rに左フックで郷州をグラつかせた島野が判定3-0で勝利。涙の戴冠となった。

Krushバンタム級(53kg)タイトルマッチでも王者が陥落した。3Rの熱戦は決着つかず、延長ラウンドに金子晃大が右ストレートで軍司泰斗からダウンを奪い、判定勝利。金子が新王者に輝いた。

Krush女子アトム級(45kg)タイトルマッチでは、王者・松下えみが序盤から挑戦者・443の攻撃をさばくと中盤以降は圧力をかけ続けて443に勝機を与えず。初防衛に成功している。

▼第9試合 トリプルメインイベント第3試合 スーパー・フェザー級タイトルマッチ 3分3R延長1R
○島野浩太朗(菅原道場/挑戦者)
[判定3-0] ※29-28、30-29、30-28
×郷州征宜(K-1ジム総本部チームペガサス/王者)
※島野が新王者に。郷州は初防衛に失敗。

 1Rから島野が強烈な左ボディブローを混ぜながらパンチで前に出続ける。郷州も負けじとパンチで前に出る展開に。2R終盤には、島野がフルスイングの左右フックでダウン寸前に追い込んだが、郷州は耐えた。3R、お互いにガードよりも攻めの打ち合いで会場を沸かせる中、パンチとヒザで出る郷州に対し、島野は左右パンチのクリーンヒット数が多く判定勝ち。念願のベルトを巻いた。

 新王者となった島野はリング上でマイクを持ち、応援してくれた周囲に謝辞を述べると、最後に涙声で菅原忠幸会長への感謝の気持ちを語った。

「ずっとここに辿り着くまで、あまり口にはしたくないような感情も感じてきました。でも菅原会長が本当に朝から毎日のようにたくさんの時間を一緒に過ごしてくれて(泣きながら)……今日、ここで一言『ありがとうございます』ってお礼を言いたかった自分の目標がひとつ叶いました。菅原会長、ありがとうございます。このKrushのベルトを巻かせた頂いた以上、いまの自分では『島野になら絶対に勝てる』と思っている選手がたくさんいると思います。でも次戦に向けて自分もしっかり準備して、ここのリングに立って次の防衛戦も最後に立っていたいと思います。今日は応援ありがとうございました。次戦も全開でぶつかりに行くのでよろしくお願いします」。

◆島野浩太朗(試合後会見)

「3R、最後の1秒まで立っているのがやっとといったギリギリの試合展開でした。3R通してパンチがタイミングよく入っても、郷州選手は何一つ顔色を変える様子がなく、2R終盤に効かせたかな? と思ったパンチもあったんですけど、パンチ力も何も変わらずに前に突進してきてタフで頑丈な強い選手だなと。万が一延長に入っても、気持ちだけは絶対に切らしちゃ駄目だと思って、すぐに会長の顔を見て、行くつもりで心の準備はしてました。

(ベルトを獲っての感想は?)4年前に一度タイトルマッチでベルトを逃してから、ずっと自分を許すことができませんでした。今日、リング上でチャンピオンになって、(泣きながら)一言自分の伝えたい人に『ありがとうございました』と言うのがすべてだったので……。本当に嬉しいですし、やっとここまで来れたなと思いました。

(今後の目標は?)誰がどう見ても勝てるというスタイルじゃないかもしれないですけど、目に見える強さだけじゃないっていうのを、またしっかり準備して、最後にリングに立っているのは自分だっていう気持ちで臨みます。防衛してこそKrushのチャンピオンだと思うので、もう一度気持ちをゼロに戻して、次の試合に向けて前進していきたいと思います」

▼第8試合 トリプルメインイベント第2試合 Krushバンタム級タイトルマッチ 3分3R延長1R
○金子晃大(K-1ジム・シルバーウルフ/挑戦者)
[延長判定3-0] ※10-8×3
×軍司泰斗(K-1ジム総本部チームペガサス/王者)
※金子が新王者に。軍司は初防衛に失敗
※本戦判定は29-28、28-29、29-29の1-1ドロー

 1Rからお互いに接近戦で打ち合う展開。多彩なパンチを見せる金子が徐々にペースを上げる中、軍司も手数で応戦。最終Rには、金子が右ストレートでぐらつかせるも、本戦はドロー。延長戦、乱打戦の中、金子が右フック連打でダウンを奪う。これが決め手となり、金子が判定勝利。ベルトを巻いた新王者はリング上で「まだ6戦で僕のことを知らない人が多いので、これを機に覚えておいてください」とアピールした。

▼第7試合 トリプルメインイベント第1試合 女子アトム級タイトルマッチ 3分3R延長1R

○松下えみ(T-KIX GYM/王者)

[判定2-0] ※30-28×2、29-29

443(よしみ/NEXT LEVEL渋谷/挑戦者)

※松下が初防衛に成功。

 フルラウンド、お互いに打ち合う展開。松下が左ミドルを効かせて443が下がる場面も。コーナーに443を追い込み、ラッシュを仕掛ける松下が優勢の印象。松下が判定勝ちで初防衛に成功した。

▼第6試合 Krushスーパー・フェザー級 3分3R延長1R
○安保璃紅(team ALL-WIN/元Krushスーパー・フェザー級元王者)
[判定3-0] ※30-29×2、30-28
×覇家斗(K-1ジム・ウルフ/UKF日本ライト級王者)

 安保は左ジャブ、右ストレート主体の攻めで好印象。覇家斗はもらいながらも前に出続けてパンチで応戦。クリーンヒット数の多い安保が判定勝利した。

▼第5試合 スーパー・バンタム級 3分3R延長1R
○玖村将史(K-1ジム五反田チームキングス)
[判定3-0] ※30-29×2、30-27
×亀本勇翔(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)

 玖村が何度もパンチラッシュを仕掛け優勢。亀本はテンポよく左ミドルを当てて行くが決定的な場面を作れない。手数で優る玖村が判定勝ちした。

▼第4試合 スーパー・バンタム級 3分3R延長1R
○玖村修平 (K-1ジム五反田チームキングス/元NJKFバンタム級王者)
[判定2-0] ※29-29、30-29、29-28
×小倉尚也(スクランブル渋谷)

 1Rから玖村が右ストレート、左ハイをクリーンヒット。小倉は鼻血を出しながらも反撃し、玖村の強烈な打撃をもらっても倒れない。玖村が判定勝ち。

▼第3試合 バンタム級 3分3R延長1R
○隼也ウィラサクレック(WSRフェアテックス三ノ輪/WPMF日本バンタム級王者)
[判定2-1] ※10-9×2,9-10
×出貝泰佑(TEAM GYAKUSAN/第2代Bigbangスーパー・バンタム級王者)

 本戦は隼也が右ミドル、出貝はパンチ主体の攻め。本戦はドロー。延長戦で隼也が左ハイ、右フックとクリーンヒットさせる場面が目立ち僅差の判定勝ち。

▼第2試合 ヘビー級 3分3R延長1R
○K-Jee(K-1ジムFUKUOKA)
[KO 2R 1分20秒]
×植村真弥(WSRフェアテックス幕張/WMC日本ヘビー級王者)

 1Rは植村が強打のパンチで圧倒するが、2RにK-Jeeが右ロー効かせて二度のダウン奪ってKO勝ち。

▼第1試合 スーパー・フェザー級 3分3R延長1R
○西京佑馬(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/K-1甲子園2016 -60kg王者)
[判定2-1]※10-9×3
×横山 巧(リーブルロア/K-1甲子園2016 -60kg準優勝)
※本戦は三者とも29-29

 1R、西京が右ローでペース握るも、2Rには横山が右ストレートを当てるなどで反撃し本戦はドロー。延長戦で僅差を付け、西京が判定勝ち。

▼プレリミナリーファイト第3試合 スーパー・ライト級 3分3R
○蓮實 光(パラエストラ栃木)
[1R 0分43秒 KO]
×眞暢(TEAM ONE LINK)

▼プレリミナリーファイト第2試合 バンタム級 3分3R
○晃貴(K-1 GYM SAGAMI ONO KREST)
[判定2-0] ※30-28、29-29、30-29
×桑田裕太(Ωmega)

▼プレリミナリーファイト第1試合 バンタム級 3分3R
○橋本裕也(K-1ジム五反田チームキングス)
[判定3-0] ※26-30、26-29、27-30
×久保田悠俉(A-BLAZE×KICKGYM)

◆Krushイベントスケジュール
7月22日(日)後楽園ホール
8月5日(日)後楽園ホール
8月18日(土)名古屋国際会議場イベントホール
9月30日(日)後楽園ホール
10月28日(日)後楽園ホール
11月21日(水)後楽園ホール
12月16日(日)後楽園ホール

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