【RIZIN】メイウェザー「3Rのショーを見せる為に身体を作っている」×那須川天心「メイウェザー選手に一太刀いれるために練習をやっている」=ルール発表と今後の交渉について
12月7日(現地時間6日)米国ネバダ州ラスベガスのメイウェザーボクシングクラブにて、 2018年12月31日「Cygames presents RIZIN.14」さいたまスーパーアリーナ大会に出場するフロイド・メイウェザー、那須川天心が記者会見を行った。また、同所にて会見前に那須川はリングに上がり、3分のシャドー2ラウンド、ミット打ち1ラウンドを披露した。さらに、プレスリリースにて、両者のエキシビションでの対戦ルールが以下の通り発表された。
【対戦ルール】
・体重は147ポンド=66.7㎏以下
・3分3ラウンド
・ボクシングルール
・8オンスグローブ
・ジャッジは存在しない
・フルコンタクト競技として行われるが公式記録に残らない
正式に契約体重等が発表されたことで、あらためて、このエキシビションで事故が起こらないように、レフェリングに細心の注意が必要であることが明確となった。
スーパーウェルター級(69・85kg)を主戦場とするメイウェザーに対し、那須川のRISEでの前戦の契約体重は57.0kg。今回の契約体重が66.7㎏以下であるため、那須川が増量しても、当日は10k以上の体重差になる可能性がある。
それでもグローブハンデは無く、さらに通常ウェルター級の試合で使用される10オンスグローブではなく、両者ともに8オンスグローブを着用するという。また、レフェリーはメイウェザー側が用意する。
「日本の格闘技界を背負う」覚悟を持つ那須川にとって、5階級制覇を達成したメイウェザーと拳を交えるチャンスがあれば、「受けない選手はいない」(那須川)と考えるのは当然のことだろう。そして「一太刀いれるために練習をやっている」動きのなかで、危険な瞬間を作ろうと望んでいるはずだ。しかし、頭部を含むフルコンタクトの打撃競技で、プロボクシング戦績50戦50勝のメイウェザーと、プロボクシング経験の無い那須川がこの体重差で戦うリスクについては、十分な話し合いが持たれるべきだ。
ボクシングコミッションが介在しない今回の戦いについて、主催のRIZIN FF事務局によれば、前日計量から当日の戻し体重のリミット等、ルールの詳細については、現時点(12月11日)でも調整中とのこと。那須川のチャレンジや、このドリームカードを実現させた周囲の尽力が並大抵のものではないことは想像に難くない。安全面の配慮についても主催者や陣営は「百も承知」で準備を進めていると考えられる。それでもなお、戦いに向けて交渉の余地が残されている部分については、安全面を最優先で進めてほしい。
中3から帝拳ジムにも通い、一流プロボクサーとのスパーリング経験も持つ那須川は「人生を懸けてメイウェザー選手に全てぶつけていきたい」と語っている。“日本格闘技界の至宝”の未来を守るのは、先達の務めだ。
主催者から届いた会見での両者のコメントは以下の通り。
◆フロイド・メイウェザー
「俺が人々にエンターテインメントを届ける最高の手法だ。これはエキシビションマッチだが、俺に新しい事をチャレンジさせる良い機会だ。アマチュア時代の様に世界中を旅して様々な生き様をしている選手達と拳を交える事ができて嬉しい。全てはエンターテインメントの為だ。9分間の究極のエンターテインメント。間違いなく素晴らしいものになる。俺はエンタメ業界の住人だ。俺は人々を楽しませるんだ。俺がやりたい事なんだ。3ラウンドのショーを見せる為に身体を作っている。俺は当日リングに立ち、好きな事をやり楽しむ。今も人生を楽しんで、この経験も楽しむつもりだ」
◆那須川天心
「初めてアメリカに来ましたけど、全てが思っていたより大きい。試合は近いですがメイウェザー選手と試合をするために毎日練習しています。(試合のオファーがあった時の心境は?)まず信じられなかったというのがあるのですが、こういうチャンスが来て受けない選手はいないと思うのですぐ受けました。メイウェザー選手に一太刀いれるために練習をやっているので、人生を懸けてメイウェザー選手に全てぶつけていきたいと思います。まず日本人でメイウェザー選手と戦ったことのある選手がいませんので、そういう中で日本のアスリート代表として立ち向かいたいと思います。日本にも良い選手がいる事を世界に知ってもらいたいです。これを機に日本の格闘技界だけでなく世界中を巻き込んでいきたい。自分を信じてやるだけです」
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◆「Cygames presents RIZIN.14」
12月31日さいたまスーパーアリーナ
午後3時開始予定
▼スペシャルチャレンジバウト(※エキシビション/ルール未定)3分3R
フロイド・メイウェザー・Jr(米国/プロボクシング元WBC世界スーパーウェルター・ウェルター・スーパーライト・ライト・スーパーフェザー級王者、元IBF世界ウェルター級王者、元WBA世界スーパーウェルター・ウェルター級王者)
那須川天心(TARGET/Cygames/RISE世界フェザー級(57.15kg)王者、ISKAオリエンタルルール世界バンタム級(55kg)王者、RIZIN KICKトーナメント2017優勝)
▼RIZINバンタム級タイトルマッチ 61kg RIZIN MMAルール 5分3R
堀口恭司(ATT)
ダリオン・コールドウェル(アライアンスMMA/現Bellator世界バンタム級(61kg)王者)
▼59kg 5分3R RIZIN MMAルール(ヒジあり)
佐々木憂流迦(フリー)
マネル・ケイプ(アンゴラ)
▼60kg 5分3R RIZIN MMAルール(ヒジあり)
元谷友貴(フリー)
ジャスティン・スコッギンス(米国)
▼70kg 5分3R RIZIN MMAルール
矢地祐介(KRAZY BEE)
ジョニー・ケース(米国)
▼70kg 5分3R RIZIN MMAルール(ヒジあり)
ダロン・クルックシャンク(米国)
ダミアン・ブラウン(豪州)
▼70kg 5分3R RIZIN MMAルール
大尊伸光(総合格闘技津田沼道場)
トムフィック・ムサエフ(アゼルバイジャン)
▼49kg 5分3R RIZIN女子MMAルール
RENA(SHOOTBOXING/シーザージム)
サマンサ・ジャン=フランソワ(フランス)
▼93kg 1R10分・2R5分 RIZIN MMAルール(ヒジあり)
イリー・プロハーフカ(チェコ)
エマニュエル・ニュートン(米国)
▼57kg 5分3R RIZIN女子MMAルール(ヒジあり)
真珠・野沢オークレア(米国)
ヤスティナ・ハバ(ポーランド)
▼「宮田和幸引退試合&山本“KID”徳郁メモリアルマッチ」65kg 5分3R ※ヒジあり
宮田和幸(BRAVE)
山本アーセン(KRAZY BEE/SPIKE22)
▼スーパーアトム級(49kg)初代女王決定戦 RIZIN女子MMAルール 5分3R ※ヒジあり
浅倉カンナ(パラエストラ松戸)
浜崎朱加(AACC)
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◆『Cygames presents RIZIN 平成最後のやれんのか!』
12月31日・さいたまスーパーアリーナ
午前9時~12時(※午後の「RIZIN.14」とは別チケットが必要)
チケット料金=一律5千円
▼メインイベント 70kg 5分3R RIZIN MMAルール(ヒジあり)
川尻達也(T-BLOOD)
北岡 悟(ロータス世田谷/パンクラスイズム横浜)
▼57.5kg 5分3R RIZIN女子MMAルール(ヒジあり)
渡辺華奈(FIGHTER'S FLOW)
杉山しずか(リバーサルジム新宿Me,We)
▼61.0kg 5分3R RIZIN MMAルール(ヒジあり)
ムン・ジェフン(韓国)
朝倉 海(トライフォース赤坂)
▼92kg 3分3R RIZINキックボクシングルール(ヒジあり)
内田雄大(Team Aerts)
小西拓慎(クロスポイント吉祥寺)
問い合わせ RIZIN FF事務局 03-5772-3223
http://www.rizinff.com/
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