見出し画像

【Krush】女子フライ級王者・KANA、防衛戦を振り返る&今後の野望を語る!「メインイベントで初めてKO出来たのは自分の大きな成長。Krushのベルトの価値を上げて、K-1で女子の世界トーナメントをやるところまで持っていきたい」=8.19「Krush.92~in NAGOYA~」


 8月19日(日)アイリス愛知にて「Krush.92~in NAGOYA~」の一夜明け会見が行われた。(記事・写真提供=(C)Good Loser)

▼第7試合 メインイベント Krush女子フライ級タイトルマッチ 3分3R延長1R
○KANA(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ/第2代・第4代Krush女子フライ級王者)
[2R 1分38秒 KO]※左ミドルキック
×リュウ・シーベイ(中国/CFP/2016年重慶市年青少年武術散打選手権48kg優勝/挑戦者)
※KANAが2度目の防衛に成功。

 昨日のメインイベントでリュウ・シーベイを2Rに左ミドルでKOし、2度目の防衛を飾ったKANA。一夜明け会見では「昨日は練習してきたことが少しずつ形になって、試合で少しずつ出せるようになってきた」と試合を振り返り「イギリスで実戦経験を積んできたことも少し出たかなと思います」とイギリス武者修行での成長も実感したという。

 会見に同席した佐藤嘉洋・大会実行委員長はKANAの戦いぶりを「去年よりもさらに貫禄が出てきて、王者として矜持・プライド、身体の中から出てくる風格みたいなものを感じました」と高く評価。その上で「シーベイ選手も本当に勝つんだぞという姿勢で頑張って戦っていましたが、KANA選手とは一枚も二枚も実力差を感じた。次回以降もKANA選手の対戦相手を探すのにかなり苦労すると思いますが、ヒリヒリした戦いが見たいなと思います。KANA選手だったらそういう試合が出来るんじゃないかなと期待しています」とKANAを脅かす強豪との試合に期待を寄せた。

 試合後のマイクアピールでKANAはKrush王座の防衛とK-1再出撃を宣言。一夜明け会見でも「これからもどんどん強い選手と戦って、Krushのベルトをしっかり守って価値を上げたい。そしてK-1にも参戦して、近いうちに女子の世界トーナメントをK-1でもやりたいので、そこまで持っていきたい」とK-1での世界トーナメントの実現を熱望した。

 このKANAの希望を聞いた宮田充プロデューサーは「勝ちっぷりも見事でしたし、僕らが考えていかないといけないのはKANA選手の対戦相手。今度は会見から火花が散るような、KANA選手に負けないぐらいの気の強さだったり、個性を持っているようなファイターを探してみたい。そういった良いファイターを連れてきて戦ってもらって、それでファンの人達に支持されて、もっと先が見たいというようになれば、KANA選手の描いているK-1の世界トーナメントに発展していくかなと思います」とKANAが試合を重ねて、機運が高まれば女子の世界トーナメントが実現する可能性があると語った。

◆KANA

「昨日は練習してきたことが少しずつ形になって、リングで少しずつ出せるようになってきて、イギリス武者修行で実戦経験を積んできたことも少し出たかなと思います。(具体的にどこで練習の成果が出たと感じた?)パンチと蹴りを上下に散らしたり、色々な技が出せたり。やっぱり今までがむしゃらにいってしまって倒せなかった部分で冷静に相手を見たり、全ての部分で少し向上が見えたかなと思います。

(メインイベントのプレッシャーは?)大和(哲也)選手と野杁(正明)選手がKOでつないでくれるというのは予想してたんですけど、実際そうなると半端ないプレッシャーで。本当に凄いプレッシャーも大きかったんですけど、逆にそのおかげで集中して自分の世界に入りこめたんで、それがKOにつながって良かったなと思います。

(今後の目標は?)Krushのメインイベントとして初めてKOで終わらせられたのは、自分の大きな成長でした。でも終わってしまえばそれは過去で、一つの通過点として次に向けて行かなければいけないので、本当にこれからもどんどん強い選手と戦って、このベルトをしっかり守って価値を上げたい。そしてK-1にも参戦して、近いうちにK-1で女子の世界トーナメントをやりたいので、しっかりそこまで持っていきたいです。

(ファンのみなさんへのメッセージは?)昨日は本当に応援ありがとうございました。去年もそうなんですけど、今年も本当に名古屋の会場が凄く盛り上がって試合がしやすかったです。自分の昨日の試合を見てファンになったって言ってくれた人も沢山いて、本当にそれが嬉しくて、またそれが自分のエネルギーになりました。これからももっともっと上を目指して頑張っていくので注目よろしくお願いします」

───────────────

【Krush】野杁正明、進化する怪物がウェルター級へ本格参戦!「僕がウェルター級を一番盛り上がる階級にして、そこでトップを取る。階級を上げても怪物らしく暴れるし、進化する僕についてきてください」

▼第6試合 セミファイナル スーパーファイト-67kg契約 3分3R延長1R
○野杁正明(K-1 GYM EBISU FREE HAWK/第2代K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王者)
[1R 2分58秒 KO]※左ハイキック
×ヤン・ハオドン(中国/福建闘 搏撃クラブ/CFP/2017年英雄伝説アジア-64kg級トーナメント準優勝)

 昨日の大会ではウェルター級転向を見据えて、-67kg契約で中国のヤン・ハオドンとの一戦に臨んだ野杁正明。1Rから「今回はパンチで倒そうと思った」という言葉通り、今までにあまり見せたことのなかった鋭いジャブでペースを掴むと、得意の接近戦でも右アッパーやボディブローなど積極的にパンチを披露。最後は鮮やかな左ハイキックでハオドンをマットに沈めて会場をどよめかせた。

 会見に同席した佐藤嘉洋・大会実行委員長も「僕は野杁=360度・どの角度からでも倒せる選手だと思っているのですが、昨日は何と言ってもジャブ。ハンドスピードが一段階上がって、ハオドンはパンチは見えているけど食らってしまう状態だったと思います。近い距離になっても、今までは足技で対抗していたところでパンチを返していたし、攻撃のバリエーションが増えたと思う。あの距離でパンチで打ち合えるようになったのは相手にとって脅威」と野杁の成長ぶりを絶賛。

 野杁自身、一夜明け会見後に正式にK-1スーパー・ライト級のベルトを返上し、これからウェルター級での戦いに飛び込んでいくことになるが「ウェルター級は大分盛り上がってきているので、僕が入ることでさらに盛り上げて、全階級の中で一番盛り上がる階級にしたい。そしてその中で自分がトップになりたいです。階級を上げても怪物らしく暴れるし、進化する僕についてきてください」と力強く語った。

◆野杁正明

「昨日はKrushらしい倒し方が出来て、会場も盛り上がってよかったかなと思います。昨日は-67kg契約の試合で、変わらず減量はキツかったですけど、リカバリーやコンディションは過去最高によかったと思います。(試合の動きについては)特に変わったことはなかったですけど、いつもより余裕を持って落ち着いて戦えたと思います。試合中もウェルター級が自分に合っていると思いながら動いていました。(結果は1RKOだったが?)試合中は1Rはあのまま終わって、インターバルでセコンドやトレーナーの声を聞いて、2Rで倒そうと思っていました。その中でハイキックが自然と出て倒せた感じです。

 今回は練習でやっていたことを出すのが最低条件で、試合後に初めてトレーナーから合格点を出してもらったので、少しは練習の成果が出せたかなと。でもまだまだ出せる技はあるし、出していない技もあります。これからすべて出して試合が出来るようになりたいです。(具体的には?)今回はパンチを重点に練習していて、パンチで倒そうと思っていました。いつも自分は蹴りから試合を組み立てるのですが、今回はジャブから組み立てようと思っていて、いい感じにジャブが入っていたし、パンチのコンビネーションも出せました。そこがよかったかなと思います。

 ウェルター級は大分盛り上がってきているので、僕が入ることでさらに盛り上げて、全階級の中で一番盛り上がる階級にしたい。そしてその中で自分がトップになりたいです。階級を上げても怪物らしく暴れるし、進化する僕についてきてください」

───────────────

【Krush】大和哲也、地元・名古屋で復活勝利をあげてK-1再出撃を宣言!「K-1での借りはK-1でしか返せない。次はK-1のリングに上がって、またK-1のベルトに挑戦したい」

▼第5試合 スーパーファイト Krushスーパー・ライト級 3分3R延長1R
〇大和哲也(大和ジム/2010 K-1 WORLD MAX -63kg日本王者)
[2R 2分48秒 KO]※左ボディブロー
×ツイ・ジェンホイ(中国/福建闘士搏撃クラブ/CFP/2017英雄伝説アジアチャンピオンシップ64kg級王者)

 昨日の第5試合で中国・英雄伝説アジアチャンピオンシップ64kg級王者のツイ・ジェンホイと対戦した大和哲也。今回は「K'FESTA.1」で野杁正明にKO負けしてからの再起戦で、サウスポーのジェンホイのパンチでひやりとさせられる場面もあったが、奥足ローを効かせて追い詰めると、最後は得意の左ボディを打ち込んでKO勝ちした。

 一夜明け会見で大和は「昨日は無事にKO勝利で復帰戦を収めることができて、本当に今はホッとしています。実は昨日の試合が57戦目で、40勝(30KO)になりました。その節目を名古屋の場で、また復活勝利という形で飾れたことは本当に嬉しく思っています」と復帰戦を勝利で飾ったことに安堵した様子。

 試合内容について「力んでしまってちょっと精彩を欠く試合をしてしまったんですけど、僕のスタイルはクリーンに戦って倒すというよりも、ああいう風に見ていてハラハラしながら倒すスタイル。そういう部分では良い勝ち方が出来たんじゃないかなと。もちろん試合内容に関しては反省点も色々ありますし、改善点はあるんですけど、まあ復帰戦としては盛り上がったし良かったんじゃないかなと思っています」と反省しつつ、プロとしてファンが喜ぶスリリングな試合をしたことに胸を張った。

 会見に同席した佐藤嘉洋・大会実行委員長は「今回来日した中国人選手の中で僕が一番評価しているのがツイ・ジェンホイ選手でした。ツイ選手はかなりパンチの切れもヒヤっとする場面もあったんですけど、その中で大和哲也らしいKO劇を見せてくれたんで、とても良かったと思います」とツイの実力と大和のKO勝利を評価。

「自分が引退したあと、同じ名古屋を拠点にずっとやり続けている選手として、大和哲也が自分の後を継いで同じような活躍をしてくれている。さらに僕の先を彼はどんどん進んでいくと思うし、地方在住で戦うファイターのパイオニアとしてどんどん道を切り拓いてほしい」と同郷・名古屋を拠点とする大和のさらなる活躍を願った。

 今後の目標について聞かれると大和は「Krushで復帰戦を飾ることが出来ましたが、K-1での借りはK-1でしか返せない。次回はK-1のリングに上がってしっかりと勝ち星を作って、ぜひまたK-1のベルトに挑戦したい」とK-1への再出撃、そしてベルト奪取を宣言。

 最後に「ようやく大和哲也らしい形で復活することが出来ました。まだ次戦はこれから決まると思うのですが、次戦に向けてしっかり作り上げて、狙うは一番なんで。K-1の世界一、そこを目指してまた日々精進していきますので、これからも応援よろしくお願いします」とファンに向けてメッセージを送った。

◆大和哲也

「愛を知る県、愛知県の日本を元気にするファイター大和哲也です。今日は夏ももう終わりかけですけど、せっかくなんで浴衣を着てきました。マネージャーからは『花火大会に行くの?』って言われたんですが、一夜明け会見のために着ました(笑)。

 昨日は無事にKO勝利で復帰戦を収めることができて、本当に今はほっとしています。実は昨日の試合で57戦目で、40勝(30KO)になりました。それは自分には凄い節目で、その節目を名古屋の場で、また復活勝利という形で飾れたことは本当に嬉しく思っています。

 中国のファイターとは初めて戦ったんですけど、凄く強いなという印象と、挑戦してくる相手の気持ちも凄い感じました。僕も海外で7回ぐらいアメリカ行ったり、ヨーロッパ行ったりしてるんですけど、やっぱり海外での試合で勝ったり負けたりして、経験を積んで強くなってきた自負があります。ツイ選手にもこういう経験を活かしてさらに強くなって、また日本で戦ってほしいな思いますし、そういうタイミングで試合を出来たのも何かの縁なのかなと。

 とにかく昨日は勝てて本当にほっとしていて、嬉しいというよりも、最近は勝つと本当にほっとしていて、ファンの方々や応援してくる方々に笑顔でありがとうございましたと言えることが凄くありがたいです。

 そしてKrushで復帰戦を飾ることが出来ましたが、どこまでいってもK-1での借りはK-1でしか返せないので、次回はK-1のリングに上がってしっかりと勝ち星を作って、ぜひまたK-1のベルトに挑戦したいなと思っています。

(今回は試合前に色んなことを試したと話していたが?)自分で言うのも何なんですけど、自分は本当に素直で馬鹿正直な人間で(苦笑)、凄くリラックスして動いているつもりだったんですけど、会長からは力み過ぎだと言われました。やっぱり敗戦からの復帰戦だったんで力んでるだなという印象が自分でもあって。

 考えてみたら計量が終わってからリカバリーしている時からせかせかしていて、凄く生き急いでるじゃないですけど、今にも戦いたいというような。若い頃の試合の前日のような気持ちがあり過ぎて、奥さんを怒らせちゃったりしました(苦笑)。でもこの復帰戦というプレッシャーだったり、試合にかける意気込みを自分の五感を通じて感じて、凄く色んなものが経験になりました。

 試合に関しては力んでしまってちょっと精彩を欠く試合をしてしまったんですけど、きっと僕のスタイルはクリーンに戦って倒すというよりも、ああいうふうに見ていてハラハラしながら倒すのが僕のスタイルじゃないかなと思うので。そういう部分では良い勝ち方が出来たんじゃないかなと。もちろん試合内容に関しては反省点も色々ありますし、改善点はあるんですけど、まあ復帰戦としては盛り上がったし良かったんじゃないかなと思っています。

(K-1 JAPAN GROUPではすべての試合がKO決着だが?)あまり意識してないですけど、基本的に自分は普通に試合をしたら倒すもんだという認識があるんで。もちろん色んなパターンを想像して試合に臨むんですけど、最終的には自分が勝つんだってイメージもありますし、それが負ける時もKOになって。

 いつも話させてもらうんですけど、やっぱり格闘技ではKOが華だと思うんで。野球で言えばホームランですし、同じようにKOで、勝っても負けても魅せるというのは、もちろん負けたくないですけど(苦笑)、格闘家としてのプロの仕事が出来てるのかなと思っています。そういう部分では良いのかなと思いますし、K-1・Krushはそういうステージですからね。大会にあった試合が出来てるんじゃないかなと思うと、そういう部分でも嬉しいというか、ほっとしているというか、これからもそういう試合をしたいなと思います。

(ファンのみなさんへメッセージは?)昨日ようやく大和哲也らしい形で復活することが出来ました。まだ次戦はこれから決まると思うのですが、次戦に向けてしっかり作り上げて、狙うは一番なんで。K-1の世界一、そこを目指してまた日々精進していきますので、これからも応援よろしくお願いします」

───────────────

▼特別試合 2分3R
―平本 蓮(K-1ジム総本部チームペガサス/K-1甲子園2014王者)
[勝敗なし]
―近藤魁成(大成会館/K-1甲子園2017 -65kg王者)

※ヘッドギア無し、3Rは両者ともシンガードを外して対戦。近藤は平本の左ミドル、右ストレート、ボディ連打、アッパーを浴び鼻から出血。

◆近藤魁成「こんばんは……(涙ぐみ)やっぱり蓮君強くて……いつか絶対に超えます」。

◆平本「今日、本当はエキシビションという形だったんですが、魁成はK-1甲子園で今年も決勝まで残っていて着実に階段を上がっています。僕が魁成と同じ歳の頃に木村ミノル選手と試合が決まって、負けて人生で初めて挫折を味わったんですよね。僕はそこから強くなれたので、魁成とは特別試合という形でしたけど、スパーでなく、こういう場で殴り合えば何かを感じとってくれるんじゃないかと思いました。魁成は男気あって受けてくれたし、やっぱり魁成は強かったし、僕もあの頃の気持ちを取り戻した。魁成は僕よりも才能あるし、これからどんどん強くなっていくと思います。僕もこれから強くなりますが、魁成のことも応援してくれればと思います」

───────────────

【Krush】大岩龍矢、Krushスーパー・フェザー級王座挑戦へ向けて大きく前進!「昨日のKO勝利は作戦がドンピシャリでハマった。自分は今年に入って4戦4勝(2KO)、タイトルマッチのチャンスが欲しい」

▼第4試合 Krushスーパー・フェザー級 3分3R延長1R
〇大岩龍矢(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
[2R 2分58秒 KO] ※3ノックダウン
×山本真弘(N.F.T.T./IT’S SHOWTIME世界 -61kg級王者)

 4年連続の名古屋大会出場で、スーパー・フェザー級に一時代を築いた山本真弘を2RKOで撃破した大岩龍矢。会見の冒頭では「試合後も興奮していて寝れませんでした。昨日の試合は今までで一番プレッシャーがすごくて、地元の後援会が2カ所で盛り上げてくれていて、試合前から2カ所で祝勝会をやると言われていました(苦笑)。プレッシャーはあったんですけど、勝たないといけないから燃える部分もあるし、ああいうKO勝ちが出来て最高の気持ちです。とにかく今はホッとしています」と安堵の表情を浮かべる。

 質疑応答では「昨日は3時~4時くらいまで祝勝会が続いて、祝勝会が終わって初めて携帯を見て、みなさんに連絡を返したり、エゴサーチをしたりして朝まで過ごしていました。基本的に褒めているコメントしか頭に入ってこないんですけど(笑)、そういう言葉を見て気持ちよかったです」と大岩。山本から前日会見で「必殺技を用意している」とプレッシャーをかけられたことに触れ「実はあれでかなり動揺してしまいました。ああいうプレッシャーのかけ方もあるんだなと思った」と打ち明ける。

 しかし試合そのものは「山本選手が動き回る選手だと分かっていたので、ローキックを思い切り蹴って足を止める。そこから上(顔)で倒す練習をしていた」という練習通りの試合で「作戦がドンピシャリでハマった感じです」と満足気。同席した佐藤嘉洋・大会実行委員長も「サウスポーにはインローが有効なのですが、致命傷になることは珍しい。でも大岩選手は思い切りインローを蹴って、3発くらいで明確なダメージを与えていました」と大岩の進化を評価した。

 これで大岩は今年に入って4戦4勝(2KO)となり、試合後には島野浩太朗の持つKrushスーパー・フェザー級王座への挑戦をアピール。一夜明け会見でも「今年はベルトを巻くと決めて、試合が終わったら『すぐに試合をしたい』と言って試合を組んでもらって、4試合やって全て勝ってきました。今回も大きな怪我はないし、すぐにでも試合がしたいです。タイトルマッチのチャンスが欲しいし。早くベルトを巻きたいです」とタイトル戦をアピールした。

 このアピールを受けて宮田充プロデューサーは「佐藤実行委員長も言っていましたが、しっかり相手を型にはめて倒して勝ってのアピールで、色々と調整もあるのですが(大岩の王座挑戦は)考えてもいいかなと思います。9月のKrush後楽園大会で安保璃紅選手とレオナ・ぺタス選手の試合も決まっていて、島野選手のコンディションあり気ですが、年内にはヤマを作ることが出来るかなと思います。大岩選手がダイレクトで挑戦するのか。それとも挑戦者決定戦を組むのかを早急に考えたいですが、昨日の勝利で大岩選手はグッと前に出たかなと感じています」とコメント。選手層の厚いスーパー・フェザー級だけに今後の動向が気になるところだが、大岩がタイトル戦線で一歩リードしたことは確実だ。

───────────────

【Krush】川崎真一朗、佐藤嘉洋・実行委員長も大絶賛の“絶対に負けられない戦い”を振り返る!「今回の試合は気持ちだけで、何も考えずに戦った。“勝って驕るな、負けて卑屈になるな”という言葉の通り、しっかり一歩一歩前に進んでいきます」

▼第3試合 Krushライト級 3分3R延長1R
×泰斗(チーム泰斗)
[2R 1分10秒 KO]※左フック
○川崎真一朗(月心会ラスカルジム)

昨日の第3試合で泰斗と対戦した川崎真一朗。互いに連敗中という“絶対に負けられない戦い”を見事にKOで勝利して待望の白星を掴んだ。一夜明け会見では「家に帰って映像も見たんですけど、自分でも笑ってしまうぐらい動きが固くて反省する部分が多かったです。KOで勝ったというのは1つ良いポイントでありますけど、課題が残る試合でした」と反省気味に試合を振り返る。

 この試合を「今大会の裏メイン」と評していた佐藤嘉洋・大会実行委員長は「記者会見で2人の言葉を聞いて、リングに上がった時もリングサイドから見てましたけど、やっぱり気合の入り方が違った。試合単発で見たらあまり感じるものがない人もいたかもしれないですけど、諸々の記者会見を含めて見れば、僕は昨日のMVPは川崎選手にあげたいぐらいです」と川崎に最大限の賛辞を送る。

 さらに「昨日の試合はJリーグで言えばJ1・J2の降格決定戦のような試合。本当に生きるか死ぬかのところで、人間同士の勝負を見せてくれたと思います。勝つか負けるか、本当に勝負の残酷さを感じた試合で、生き残ったのは川崎選手で、死んだのは泰斗選手。そういう感じでもの凄く心に響いた試合でした」と2人の勝負が生み出したコントラストに深い感銘を受けた様子だった。

 佐藤実行委員長の賛辞を聞いた川崎は「嬉しいですけど…どうですかね(苦笑)」と少し戸惑いつつも「ライト級(-62.5kg)は今度のK-1でも林健太選手とか(安保)瑠輝也選手とか強豪が沢山いるので、そこに食い込んでいけるように一つずつ勝っていきたい」と今後の目標を語り、「昨日は応援ありがとうございました。僕の好きな言葉で“勝って驕るな、負けて卑屈になるな”というものがあるんですけど、その通りに1つの勝ちに驕らず、しっかり一歩一歩前に進んでいきます」とファンに向けてメッセージを送った。

◆川崎真一朗

「家に帰って映像も見たんですけど、自分でも笑ってしまうぐらい動きが固くて反省する部分が多かったですね。KOで勝ったというのは良いポイントでありますけど、課題が残る試合でした。(KOに至る場面のプロセスはどうだった?)今回の試合はあんまりそういうこと関係なく、気持ちで戦ってたんで。ほとんど何も考えずに戦ってました。

(佐藤実行委員長から“裏メイン”と言われていたことについて)佐藤さんからそう言ってもらって、純粋に凄い嬉しかったですね。佐藤さんは僕はずっとテレビで見ていたんで、テレビの中にいた人にそういうことを声をかけていただくというのは、凄く感慨深いものがあります。(連敗脱出について)まあ嬉しいですけど…3連敗して1勝なんで、特に何も思ってないですね。

(佐藤実行委員長からはMVP発言もあったが?)嬉しいですけど…どうですかね(苦笑)。(これからの目標は?)ライト級(-62.5kg)は今度のK-1でも林健太選手とか(安保)瑠輝也選手とか強豪が沢山いるので、そこに食い込んでいけるように一つずつ勝っていきたいと思ってます。(ファンへメッセージは?)昨日は応援ありがとうございました。僕の好きな言葉で“勝って驕るな、負けて卑屈になるな”というものがあるんですけど、その通りに1つの勝ちに驕らず、しっかり一歩一歩前に進んでいきます」

───────────────

【Krush】玖村修平、Krush名古屋大会・初参戦で早くもファンのハートを掴む!?「名古屋のファンはみんな温かったし、東京で試合するよりも声をかけてもらった。次は自分本来の荒くてガンガン倒しにスタイルを見せます」

▼第2試合 Krushスーパー・バンタム級 3分3R延長1R
〇玖村修平(K-1ジム五反田チームキングス/元NJKFバンタム級王者)
[判定3-0]※30-27×2、30-28
×山脇魁斗(隆拳塾)

 昨日の試合がKrush2戦目となった玖村修平は大阪の山脇魁斗と対戦。互いにシャープな攻撃を繰り出すテクニカルな攻防となったが、佐藤嘉洋・大会実行委員長曰く「山脇選手もすごく良い選手で技術レベルに差はなかったのですが、玖村選手には身体の強さや地力があって、少しずつ差がついて最後は明確な差がついた」試合展開で、玖村がKrushで連勝を飾る結果となった。

 会見で玖村は「名古屋のお客さんの熱が凄くて気合いが入りました。倒せなかったのは悔しいですけど、勝てて良かったです」と挨拶。

「ボディとかローが効いていたのは分かったんですけど、綺麗に戦おうとしすぎて、倒すまで至りませんでした」と反省点をあげつつ「前回は相手がガンガン出てきて距離が近くて、相手の距離になる場面もあった。でも今回は自分の距離を守って、相手にプレッシャーをかけて、自分の距離とペースでやれたかなと思います」と収穫もあり「本来の自分は荒くてガンガン倒しに行くスタイルができるので、次からはどんどん倒せるように荒さも見せられるようにしたいです」と次は“倒す”スタイルを見せると誓った。

 今年の目標として12月のK-1大阪大会への出場を熱望している玖村は「本当は倒してマイクでアピールしようと思ったんですけど、僕は大阪出身で12月のK-1大阪大会に出ると決めています。今までは若い選手と戦ってきたんで、次は名前がある強い選手や上の選手とやりたいと思います。お願いします!」と大阪大会で強豪との対戦を希望。

「前回はKrush初参戦で宮田(充プロデューサー)さんからTwitterのフォローが返ってきてうれしかったです。そして今回も佐藤さんがフォローを返してくれてうれしかったです(笑)。来年の名古屋大会にも出たいですし、僕は甘いものが好きなので甘いものをいっぱい食べようと思います!」とファンにメッセージを送る。
 ちなみに佐藤実行委員長によると「自分の周りの女性ファンの間で一番人気だったのは玖村選手。かっこよくてやさしかったということで、これからも女性ファンをたくさんつけてください!」とのこと。玖村自身も「名古屋のファンはみんな温かったし、東京で試合するよりも声をかけてもらいました」とKrush名古屋大会初参戦にしてファンのハートを掴んだようだ。

───────────────

【Krush】“名古屋の激闘男”倉崎昌史、Krush名古屋大会への熱い想いを語る!「最低限勝って盛り上げることは自分の仕事。熱い試合をやるのはもちろん、もっと自分のレベルを上げてしっかり倒しきれるようにしたい」

▼第1試合 Krushフェザー級 3分3R延長1R
〇倉崎昌史(GET OVER)
[判定3-0]※30-26×2、30-27
×KAZUNORI(Team Nomads)

 地元・名古屋でのKrushで第1試合を務め、KAZUNORIとのアグレッシブな打ち合いの末に勝利して会場を盛り上げた倉崎昌史。一夜明け会見では「昨日は第1試合ということで、KO出来なかったのは凄い悔しいですけど、一番バッターとしての最低限の仕事はできたかなと思ってます」と試合を振り返る。

 質疑応答でKrush名古屋大会に対する想いを問われると「やっぱり地元ですし、いつも応援してくれてる人たちもかなり会場まで応援に来てくれます。もちろん東京の試合でも気合いは入るんですけど、それ以上に名古屋Krushへの想いは自分の中ではすごく強いです。そういったところでも最低限勝って、盛り上げることは自分の仕事だと思っています」と“激闘男”らしい熱いコメントを残す。

 同席した佐藤嘉洋・大会実行委員長は「最後は熱くなった部分があったかもしれないけど、序盤はいつもよりパンチとキックを冷静に使って戦っていて成長した部分もあった。もともとどんな格上でもひるまずにガンガン行くタイプなので、冷静さを兼ね備えたらもう一段階上にいける選手になれると思う」と倉崎の成長と今後の活躍に期待。

 倉崎自身「本当は昨日しっかりKO勝ちして、マイクで12月のK-1大阪大会の出場をアピールしたかった」とK-1大阪大会への出場を希望しつつ「いただいたオファーをしっかりと1つ1つ受けて、自分らしい熱い試合をやるのはもちろん、もっと自分のレベルを上げてしっかり倒しきれるようにしていきたいなと思います」と今後の目標を語った。

───────────────

▼プレリミナリーファイト第2試合 Krushフェザー級 3分3R
○新美貴士(名古屋JKファクトリー)
[判定3-0]※30-29、30-28×2
×TETSU(月心会チーム侍)


▼プレリミナリーファイト第1試合 Krushスーパー・フェザー級 3分3R
○齋藤祐斗(JK TRIBE)
[判定3-0]※30-28×3
×山口 将(STRIKEs GYM/3POUND)


▼城戸康裕 vs 皇治(1R)、篠原悠人(2R)、武尊(3R) Krush.92inNAGOYA /Krushスペシャルトークマッチ/3分3R

木村“フィリップ”ミノル 挨拶

平山 迅 挨拶

────────────────

◆大反響!「木村政彦 生誕百周年記念」同時刊行

木村政彦 外伝

連載時に反響を呼びながら、ベストセラー『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』には収録されなかった幻の原稿「最強柔道家論争」を含む、『ゴング格闘技』連載時の珠玉の原稿や評論、さまざまな作家・格闘家・アーティストたちとの対談、さらに書き下ろし原稿、連載時の秘蔵写真&全キャプション等を収録。大宅賞&新潮ドキュメント賞ダブル受賞作は、本書によって“完全版"となる。→https://goo.gl/MkMhNs

◆『木村政彦 柔道の技

「木村の前に木村なく、木村の後に木村なし」──史上最強と呼ばれた柔道家・木村政彦みずから実技・解説した幻の教則本が完全復刊! 現在、世界の格闘技界で“キムラロック"と敬意をもって称される腕緘、必殺の大外刈など、 木村政彦の「投技」「寝技」「固技」「連絡変化」すべてを完全収録。木村政彦自身による序文、さらに木村マニアの格闘家で日本ブラジリアン柔術審判部長・植松直哉による特別解説も掲載。これが“鬼の柔道"だ。→https://goo.gl/dWZdMs

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?