見出し画像

【ZST】現フライ級王者・竿本樹生が前王者・伊藤盛一郎に判定勝ち。小金翔が平信一を降しライト級新王者に=10.28「ZST.62」

10月28日、神奈川・横浜大さん橋ホールにて、「ZST.62」が開催され、地元・神奈川を拠点とする選手たちが参戦。ライト級タイトルマッチなど全11試合&SPマッチ1試合が行われた。

メインでは平信一(綱島柔術/王者)がベルトを賭けて最強挑戦者・小金翔(フリー/挑戦者)と対戦。パワフルな平のアタックを凌ぎ、ポジションを奪った小金が王座奪取。新ライト級王者となった。

セミファイナルでは、フライ級ノンタイトルマッチで、現同級王者の竿本樹生(BRAVE)と前王者の伊藤盛一郎(リバーサルジム横浜グランドスラム/12勝1敗2分)が対戦。判定3-0で22歳の竿本が24歳の伊藤に勝利。7連勝(11勝2敗)を記録した。

また、同じくフライ級で前戦で竿本に判定負けした元柔道全日本強化選手の駒杵嵩大(クレイジーアーマメント)は、Fighting Nexusで活躍する実力者タイガー石井と対戦。駒杵が得意の投げでテイクダウンを奪うと、石井の寝技を断ち切り、判定2-0で再起戦を勝利している。

▼メインイベント ZSTライト級タイトルマッチ 5分3R
×平 信一(綱島柔術/王者)
[判定0-3]
◯小金 翔(フリー/挑戦者)

※小金が新王者に。平が初防衛に失敗。

1R、開始早々に平が左右のラッシュから押し込むが、上背で勝る小金は首相撲から放し際に右アッパー、ヒザ蹴り。片足になったところに平は蹴り足をつかみながら押し込むと、左腕で差して再三、小外がけでテイクダウンを狙うが、柔道ベースの小金も倒れず。逆に小手に巻いて払い腰で平を投げる。

ヒザを着いた平だがすぐに立て直すと今度は小金がボディロックから小外がけでテイクダウン! ニアマウントになると平は背中を見せて立ち上がろうとするが、小金はそこでバックを奪う。その際で回転して正対する平が立つ。平はダブルレッグから怪力を駆使して、ハイクラッチから後方に投げるが、捨て身気味になり、上を取ったのは小金。平は首を守りながら凌ぐ。

2R、シングルレッグでコーナーまでドライブする平。ダブルレッグに切り替え尻下でクラッチするとまたも後方に投げるが、体を浴びせた小金が上に。しかしシングルレッグから立つ平は再びシングルレッグを仕掛ける。そこに小金はアームロック狙い。キムラロックで後方に回そうとするが、平も片足をハイクラッチで掴んだまま後方への投げを狙う。投げ合戦を制したのは平! 小金を後方に投げると右腕で差しにいくが、すぐに小金も立ち上がる。投げても捨て身気味が多く、ポジションを制せない平。

立った小金がボディロックで有利な組み手となると、ここも小外気味に浴びせ倒してテイクダウン! サイドを奪いパウンドを落としていく。しかし乗りすぎたところを平は得意のブリッジからリバーサル。上を取り返しにいくが、小金も立つ。低いダブルレッグに入る平。しかし徐々に疲労がたまってきたか。小金に切られるとバックを奪われたところで2Rが終了。

3R、最終ラウンド。平の突進に右ヒザを合わせる小金。それでも平は押し込みダブルレッグに入るがヒザを着きそうなタックルの体勢のため、右を差した小金に逆に投げ返されてしまう。2Rまでは背中をつかされることなく立ってきた平だが、ついに背中をついてバタフライガードに。パスガードした小金はバックを奪い、平を削っていく。両足を4の字フックにされ、正対できない平。リアネイキドチョークは防ぐものの、残り時間わずかとなったところで小金は腕十字へ。ここを平が凌いだところで試合終了。王者はがくりと片ヒザをマットに着いた。

判定は3-0で挑戦者・小金が新王者に。平は初防衛に失敗した。新王者は、周囲に感謝の言葉を述べながらも、内容には納得がいっていない表情。試合後、「ZSTで防衛を重ねて、上のリングで戦えるように」と、ケージではなくリングでのステップアップを目標とした。

▼セミファイナル フライ級 5分2R(ノンタイトル)
◯竿本樹生(BRAVE/ZST王者)
[判定3-0]
×伊藤盛一郎(リバーサルジム横浜グランドスラム/元ZST王者)

フライ級の現王者と、ベルトを返上した元王者の対戦。

1R、左構えの竿本と右構えの伊藤。近めの距離から左ジャブで入る伊藤。竿本も左ストレート、さらに右フックを振る。竿本の右か飛び込みで頭が当たったか、伊藤の左目下が腫れる。左を振る伊藤に右フックを外から被せる竿本。さらに近づくと足を触りつつテイクダウンの動きからすぐに右フックに繋げる。

右ミドルは伊藤。これを右足を上げてカットする竿本。伊藤の入りに竿本も回転の速い左右を返す。竿本の左の入りに右の蹴りのカウンターを狙う伊藤。竿本も左構えからの右ジャブをクリーンヒットさせる。右ミドルハイで距離を取る伊藤。ブロックする竿本の入りに右ヒザは伊藤! 竿本の左の打ち終わりを潜り、ついに組み付いていくが頭を下げさせて切るレスラー竿本は差し上げて四つの体勢に。右で差していなして崩そうとするが、ここは柔道出身で組みの強い伊藤も倒れず。熱のこもった組みの展開に場内が沸く。コーナーに詰めて右を振る竿本に伊藤も右ストレートで飛び込むと、竿本はセンチャイばりの縦回転のキックで応戦! ゴングに伊藤は腫れた左目下を気にする。

2R、右を振りながら低めのダブルレッグに入る伊藤。しかし切った竿本が左ストレートで逆襲。伊藤は首相撲からヒザを突き上げる。離れる竿本。前蹴りから右ストレートを打つ伊藤だが、かわした竿本は、左で差して組みに。これを右腕で小手に巻いた伊藤はロープ方向に向けて払い腰へ! 腰に乗った竿本は最上段のロープにひっかかるとロープに手がかかってしまい投げを凌ぐ形に。

右ジャブを差す竿本に伊藤はダブルレッグテイクダウン! ここはハーフでコーナーまで這いコーナーを背にすぐに立つ竿本。伊藤は抑え込めず。竿本は打撃勝負で左右で前へ。下がる伊藤。右ハイから右ジャブには伊藤もカウンターで左をヒット。しかし竿本の左が伊藤のガードをかいくぐって当たる。

竿本の右に下がる伊藤はロープを背に引き込みに。片足踏みハーフから細かいパウンドは竿本。立つ伊藤は再び右で小手に巻いて払い腰! 今度は綺麗に回転して投げられた竿本だが、袈裟の体勢からすぐさま竿本もブリッジで立ち上がる。ここを再びジャンピングガードから腕を狙いに行く伊藤だが落とした竿本に、伊藤は下から足関節狙い。ここも足を抜いて竿本は離れる。

スタンド。サウスポーで左から右を打つ竿本。コーナーに詰まる伊藤。右ミドルを当て前に押し返すとラッシュに打って出るが、竿本も応戦。伊藤がバランスを崩して立て直したところで、濃密な2Rの試合終了のゴング。両手を挙げた竿本に伊藤は握手を求めた。ひとときも休まない両者の動きに、場内からは大きな拍手。大熱戦は判定3-0でスタンドで優位に立った現王者・竿本が勝利した。

▼フェザー級 5分2R
△島村 裕(総合格闘技宇留野道場)
[判定1-0ドロー]
△渡部拳士郎(フリー)

1Rから強い左ロー当てる島村。渡部はダブレッグテイクダウンからギロチン狙い。2Rも島村は左ロー効かすとネルソン引き込みから腕固め、ローリングサンダー狙うがゴング。

▼フライ級 5分2R
◯駒杵嵩大(クレイジーアーマメント)
[判定2-0]
×タイガー石井(Fighting Nexus/虎の子レスリングクラブ)

1R駒杵は首投げ&内股、払い腰テイクダウン2度、V1アームロック、腕十字狙いも石井は外す。2R、小外テイクダウンは駒杵。スイープする石井だが立つ駒杵が上に。下の石井は横三角で頭を固定し鉄槌。

▼フライ級 5分2R
△上田貴央(FIGHTER’S FLOW)
[判定1-0]
△佐々木亮太(蒼天塾 あざみ野道場)

互いにバックの奪い合いから極めさせず正対。上四方の佐々木に上田はシザースからバックも。

▼フェザー級 5分2R
◯浜松ヤマト(T.GRIP.TOKYO )
[1R 4分42秒 ギロチンチョーク]
×小川将貴(ピロクテテス新潟)

右フック左ハイで詰める浜松は四つから小外テイクダウンを2度決めると小川の起き上がりにがぶりから師匠大塚隆史譲りのギロチンチョーク。浜松「フェザー級ベルトにからむカードをお願いします」

▼フェザー級 5分2R
△寺本大輔(リバーサルジム横浜グランドスラム)
[判定0-0]
△直斗(総合格闘技宇留野道場)

ダブレッグテイクダウンの直人に三角絞めからパウンド、腕十字狙いは寺本。2Rシングル、ダブレッグテイクダウンは直人。立つ寺本のテイクダウントライに対し、直人がスイッチから上取るも寺本のガードワークに追打できず。

▼フライ級 5分2R
×田村 淳(拳心会)
[判定0-3]
◯小林 優(パラエストラ吉祥寺)

サウスポー田村は左ミドル、右ジャブ。小林はマウント奪取。

▼フライ級 5分2R

○川端祐樹(NEO JUDO ACADEMY)

[1R3分18秒、レフェリーストップ]
×田丸慶輔(総合格闘技宇留野道場)

▼バンタム級 5分2R
△諏訪部哲平(和術慧舟會駿河道場)
[判定0-0ドロー]
△河村泰博(新潟イエローマンズ)

下から糸通し、三角絞め仕掛ける河村に諏訪部はスラムからサドルロック、ヒールフック狙い。

▼フェザー級 5分2R
◯木下尚佑(和術慧舟會GODS)
[判定3-0]
×山本空良(パワーオブドリーム札幌)

▼横浜大会スペシャルマッチ GT3×3ルール 合計体重225kg 1ピリオド7分

△小見川道大(NEO JUDO ACADEMY)
[ドロー]
△平尾悠人(チームX-TREME海老名)

△伊藤健一(CARPEDIEM三田)
[ドロー]
△水洗裕一郎(チームX-TREME海老名)

△太田裕之(OFC)
[ドロー]
△早坂俊明(チームX-TREME海老名)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?