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【KNOCK OUT】因縁の再戦も不可思「今は全然、僕の相手じゃないです」vs 山口侑馬「海人とやるんじゃなくて俺とやるん?」=12月9日(日)「KING OF KNOCK OUT 2018 両国」

12月9日(日)『KING OF KNOCK OUT 2018 両国国技館』セミファイナルで対戦する、KNOCK OUT初代スーパーライト級王者・不可思(クロスポイント吉祥寺)とINNOVATIONライト級王者・山口侑馬(山口道場)のインタビューが主催者から届いた。両者は、2014年3月のホーストカップで対戦。不可思の負傷により山口侑馬が2RTKO勝利している。再戦で不可思が進化を見せるか。それとも侑馬が新王者を食うか。(記事・写真提供=KNOCK OUT)

◆不可思「天心とメイウェザーは体格差もあるし、メイウェザーが倒しにきたら1Rで終わってしまうんじゃないかと」

――まず初めに、憧れの選手がフロイド・メイウェザー・ジュニアだそうですね。

不可思「メイウェザーは昔からYouTubeとかでよく見ていた選手でした。英語はわかりませんが、試合までのドキュメンタリー映像を見ていると乗っている車、家が凄くてやっていることを見ているだけで面白いじゃないですか。俺もこんなふうになりてぇなと思っていましたね」

――ファイトスタイルを真似しようと思ったことはあります?

不可思「出来ないですけど真似してたことはありますが、やはり神の領域ですよね。もし(那須川)天心と大みそかにやるようなことになれば、体格差もありますしメイウェザーが倒しにきたら1Rで終わってしまうんじゃないかと。天心もめちゃくちゃスピードが速いですけど、マニー・パッキャオのパンチが当たらないんだから天心のパンチはなおさら当たらないですよね」

――では本題に入らせていただきます。8月にKING OF KNOCK OUT初代スーパーライト級チャンピオンになってから初の試合が決まりました。

不可思「色んな大会からオファーがあったのですが、どこに出るかはっきりわからない状況の中、初戦がKNOCK OUTのリングというのは嬉しいですね」

――KNOCK OUT2018年最終興行だけに、自分が上がらないとおかしいだろうという想いはありました?

不可思「チャンピオンになっての一発目はKNOCK OUTが普通ですし、両国大会は一番大きな大会なので出たいとは凄く思ってました」

――1回戦の健太戦、準決勝の鈴木博昭戦、決勝の秀樹戦でどの試合が一番印象に残っていますか?

不可思「トーナメントが開催されている期間、どうやったら強くなれるかを頭を使って凄く考えたので、トーナメントを通して成長出来たのを感じています。トーナメントではないですが、 4月にシュートボクシングのリングで海人選手に負けたことで、このままではダメだと思って、ボクシングジムにも通い始めました。そこでスタイルを変えて、新しいスタイルを6月の鈴木戦で試したら凄く手応えがありました。だから6月の鈴木戦が一番印象深く、ターニングポイントになった試合だと思います」

――秀樹選手とのトーナメント決勝戦の映像はよく見返したのでしょうか。

不可思「秀樹選手はずっと待ってカウンターを狙うタイプなので、いつもように熱くなって攻めたら向こうの思う壺なので 1、2Rは行かないようにしていたら、会場が盛り上がっていないのを感じました。それで前に出たら攻撃をもらってしまいました。あの試合は結果、何とか勝つことができ、成長するポイントを掴んだので次の試合でそれを見せられるかな と思います」

――チャンピオンになって変わったことはありますか。

不可思「今までにいくつかベルトを獲ってますが、チャンピオンとしてどうしていこうと考えたことはなかったのですが、KNOCK OUTのベルトを獲ってチャンピオンとしての責任を初めて感じています。凄い選手が集まったトーナメントで勝ち上がりましたし、それだけKNOCK OUTのベルトの重みがあるのかなと。このベルトを獲れたか、獲れていないかで 今後の人生は違ってくると思います。これから団体を盛り上げていくのはチャンピオンの使命だと感じています」

――今回の対戦相手は2014年3月にホーストカップのリングで対戦している山口侑馬選手になりました。当時は、2RTKOで山口選手が勝利しています。

不可思「今普通にやれば普通に勝てる相手だなと思うので、当たり前のように勝たないといけないなと。今は全然、僕の相手じゃないですよ」

――不可思選手は2017年2月に兄の山口裕人選手に3RKO勝ちしています。参考になりますか?

不可思「兄弟で戦うスタイルは似ていて、楽しい試合をしてくれますよね。僕の好きなスタイルなので侑馬選手と戦うのは楽しみです」

――いつか侑馬選手にリベンジしたいという想いはあったのでしょうか。

不可思「負けてて悔しかったのですが、リベンジすることは特に考えてはいませんでしたね。 一回やった相手とまたやりたいとは思わないですし、やったことのない選手とやる方がワクワクして楽しめますから」

――どういう試合になりそうですか?

不可思「向こうのチャンスは僕が打ち合いに行った時ぐらい。自分は全部の武器を使って実力差を見せられたらと思います」

――2019年はどういう1年にしたいですか。

不可思「2018年、KNOCK OUTチャンピオンになって名前を上げることが出来たので、2019年は今の2、3倍は日本中に僕の名前が広く知られるような活躍をしたいですね」

――現在、ライト級ではアジアトーナメントが開催されています。ご自身を中心にアジアトーナメント開催の希望はあります?

不可思「そういうのは考えてないですね。両国ではフライ級トーナメント決勝戦もありますが、他のどの選手よりもみんなに“KNOCK OUT=不可思”と思われるような存在になりたいですね 」

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◆山口侑馬「不可思選手は完璧主義者やなと。向こうはチャンピオンになったばかりで僕となんかと試合をする必要ないから」

――KNOCK OUT参戦が決まりました。練習ではどういうところを強化していますか?

山口「いつも通り自分のスタイルでやることを心がけていて、特別に練習していることはないです」

――2014年3月にホーストカップのリングで対戦した不可思選手との再戦です。

山口「海人とやるんじゃなくて俺とやるん? と思いましたね(笑)。このタイミングでやるのは全く予想してなかったのでビックリしました」

――その時は山口選手が2RTKO勝ちでしたが、一度勝っている選手とはあまりやる気が起きないですか?

山口「いや、そんなことはないです。勝ったというても、僕がパンチでダウンを取った時に不可思選手が倒れて足を痛めたとかでセコンドからタオルを投入されてTKO勝ちでした。結果は僕の勝ちでしたけど、全然勝ったと思えなかった試合でした。それでも再戦を望んでやるなんて、不可思選手は完璧主義者やなと思いましたね。別に向こうはチャンピオンになったばかりで僕となんかと試合をする必要ないですから」

――不可思選手は8月にKING OF KNOCK OUT初代ライト級チャンピオンになっただけに美味しい相手でしょうか。

山口「僕からしたらチャンスでしかないので、もうやってやろうという感じですね」

――当時と比べて今の不可思選手の印象はどうですか。

山口「4年前は61kg契約で試合をしていて、今はお互いに身体の作りが変わっているので 一発の重みが違ってきます。不可思選手はめちゃめちゃ強くなってますし、僕も4年間、場数を踏んできているので違う試合展開になると思いますよ」

――不可思選手は2017年2月にKNOCK OUTのリングでお兄さんの山口裕人選手に3RKO勝ちしています。いつかリベンジしてやろうとも思っていましたか?

山口「兄が負けた時はやはり悔しかったですけど、正直言ってリベンジしたいという気持ちはないですね。いつもそうです(笑)。自分が負けても、そいつにやり返したいともあまり思わない性格なんですよ(笑)。兄もそうなのかどうかもわかりませんけど」

――ある意味ポジティブなんですね(笑)。どういう勝ち方をイメージしてます?

山口「今回はダウンを取った上で倒すことを狙っていきますけど、不可思選手は僕との打ち合いに付き合ってくれないんじゃないかと思ってます。いかに僕の世界に不可思選手を入れられるかが試合のポイントになりそうです」

――毎回山口選手の試合は打ち合いになりますが、自分の世界に引きずり込むためのコツはあるのでしょうか。

山口「やはり相手に熱くなってもらうことと、距離を縮めることですね。打ち合いになっても僕ももらってしまうことがあるので、狙いすました一発で倒すことを理想としてます。ま、今回は無理でしょうけど(笑)」

――なぜ弱気に(笑)。

山口「相手はチャンピオンだけに強さは違いますよね」

――ちなみに打ち合っている時はどういうことを考えているのでしょう。

山口「自分の攻撃を当てることしか考えていなく、相手の攻撃は見ていません。先に当てたらええやろ、という感じでいます」

――そういう危なっかしい戦いをしていてお父さんでもある会長からお叱りを受けること は?

山口「ここまで来たら特にないですね。あっ、たまたま山口という姓が同じだけであって会長はお父さんと違いますよ(笑)。元々、僕は小さい頃に空手をやっていてその時はホンマのお父さんに教えてもらっていました」

――失礼しました。ここでチャンピオンに勝って来年はどういう1年にしたいですか?

山口「今回の勝敗によりますね(笑)。ここで勝つと負けるのとでは来年はだいぶ変わってきます。勝って年越ししたいですね。勝ち続けて有名になることで、応援してくれる方に恩返しになると思います。周りの応援してくれる方が『山口侑馬と俺は友達やねんでぇ~』と人に自慢してもらえるような選手になりたいですね。それが恩返しになると思うんですよ。あれ? 俺、良いこと言いました?(笑)」

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◆KING OF KNOCK OUT 2018 両国国技館
12月9日(日)両国国技館
開場14:00 開始16:00

▼第9試合 メインイベント KING OF KNOCK OUT初代フライ級(51kg)王座決定トーナメント決勝 3分5R
石井一成(ウォーワンチャイプロモーション)
大崎一貴(OISHI GYM/WMC日本フライ級王者)

▼第8試合 65kg契約 3分5R
不可思(クロスポイント吉祥寺 REBELS/KING OF KNOCK OUTスーパーライト級王者、RISEライト級王者)
山口侑馬(山口道場)

▼第7試合 65kg契約 3分5R
水落洋祐(はまっこムエタイジム)
海人(TEAM F.O.D/シュートボクシングS-cup 65kg世界トーナメント2018優勝・SB日本スーパーライト級王者)

▼第6試合 55.5kg契約 3分5R
小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺/WPMF世界スーパーバンタム級王者、ISKA K-1ルール 世界バンタム級王者)
高橋 亮(真門ジム/NKBバンタム級王者)

▼第5試合 58.5kg契約 3分5R
駿太(谷山ジム/Bigbangキック ルール・スーパーフェザー級王者)
村田裕俊(八王子FSG)

▼第4試合 KNOCK OUTライト級(61.5kg)アジアトーナメント一回戦 Bブロック 3分5R
イ・チャンヒョン(韓国/仁川ムビジム/RISEスーパーフェザー級王者)
町田 光(橋本道場/WPMF世界スーパーフェザー級王者、REBELS 60kg級王者)

▼第3試合 KNOCK OUTライト級(61.5kg)アジアトーナメント一回戦 Aブロック 3分5R
重森陽太(伊原道場稲城支部)
ボルドバートル・アルタンドルグーン(モンゴル/SHINOBU FIGHT 2018 プロキックボクシング全モンゴル最強決定トーナメント60kg優勝)

▼第2試合 女子48kg契約 2分5R
小林愛三(NEXT LEVEL渋谷/MuayThaiOpen女子フライ級王者)
伊藤紗弥(尚武会/WBCムエタイ&WMC女子世界ミニフライ級王者)

▼第1試合 61.5kg契約 3分5R
森井洋介(ゴールデングローブ)
マサ佐藤(名護ムエタイスクール)

【大会概要】
主催:株式会社キックスロード/協力:ぴあ株式会社  株式会社RIKIX /協賛:ダイヤモンドブログ AINEXX

チケット
砂かぶり席(特別シート)30,000円
アリーナA(椅子席)12,000円
アリーナB(椅子席)9,000円
アリーナC(椅子席)8,000円
桝A席(桝席)7,000円
桝B席(桝席)6,000円/2階スタンド 7,000円/2階スタンドB 5,000円/2階スタンドC 3,000円 ※当日券は各1,000円UP

チケットぴあ
0570-02-9999
https://goo.gl/ZCkwai

RIKIX
03- 3718 -2353

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