なぜ君は販売するのか?
販売員をやって1年たつと決まって「押し売りみたいになるから率先して接客にいかない」、
「ゆったり見せたいので接客はしない」という風潮になる。
それで成功する場合もある。
だけどほとんどの場合失敗する。
そもそもなぜ君は販売しているのか?考えたことがあるだろうか?
「売れと言われたから」
「ノルマがあるから」
「仕事だから」「お店が売れないとクビになったりお店が潰れたりするから?」
もちろんすべて正解
きっと誰かに言われた作業だから
そして年月が経つと「仲のいいお客様が出来たから」とか「お店が売れると楽しい」とか
そういう環境によるものだったりそれらすべてを咀嚼して慣れて言った挙句の精神論がそれだ。
それが1周廻ると
「洋服はアートだ」「お金もってない客は客じゃない」「いつも同じ服売っててつまんない」という店員になり、その人が先輩や上司になりそれを引き継いでいく。
結果つまんない連鎖が生まれていく
君はなぜそうまでして販売をしているのか?
君がもし"商売"に対して少しでも理解していれば
そんな状態には至らなかったと思う。
「商売」の、「商」は「お客さま目線で見る」という意味で、「売」の「価値のあるものを出す」とつなげて、「お客さまから見て、価値のあるものを出す」といった意味になります。
(自分から見て価値のあるものではありませんよ。)
これが、「商売」というものです。
そう、お客様にとって価値のあるものをお伝えし買っていただく行為を販売と言うのです。
そして、セット率やパック率と言った言葉を耳にすると思います。
何故それを執拗に突っ込まれるのか?
それは粗利を理解していないからである。
納品の際の伝票をチェックしてみて欲しい。
それが商品自体の原価だったりする。
そのときその商品が2000円の原価で仕入れて1万円で売るその粗利(利益)は8000円ですよね。
粗利=儲けであるとするならば
セレクトショップのオリジナルと買い付けブランドどちらが儲けがあるのか?
考えなくてはならない
同じ10000円のオリジナル商品(PB商品)と買い付けたセレクトブランドの商品があるとする
オリジナルは原価5000円で買い付けの原価7000円だとする
そしてお店のその日の売上が10万円売れたとしてどれを売ったら儲けが出るのかは明らかにオリジナルの方だろう。
ただ、ネームバリュー等の面を考えるとお客様の目を引くことはできる
お店にとって1番なのは店舗の売上ではなく店舗の粗利である。
もちろんPBでも原価が高いものも例外としてあるだろう。
2点10万より
粗利の良い5点10万の方がよっぽどお店に貢献している
なにより在庫だってはける訳だからなをの事だ
故にセット率というものはすごく重要だと言えるだろう
正しく使うのならば話題性のあるセレクトブランドを餌にしてオリジナルセット販売する
こんな当たり前のことも実は意識している販売員はとても少ない
はっきりいって商売をやっている意味がわからない。
どれだけバイヤーが説得して単価をねぎってもMDが苦労して構成し営業と共に売り場に供給しても売り手の君たちが商売を知らなければそれは無駄でしかないということだ。
なぜ上司は商売を教えないのだろうか?
それは日本の教育が「お金についてちゃんと教育してこなかった」せいだ。
マネーリテラシーが低い多くの販売員は今現在、リストラや希望退職の対象となっている
「押し売りみたいだから接客はしない」
それは職務怠慢であり高級とりの君はいなくてもいい人材だ
君がいなければもっと安くいい商品を提供できるだろう
販売をしない、売ろうとしない、そんな時代は失敗だった。
VMD専門の時代にした結果
販売員は販売をせずに愛想だけふればいい
そう誘導した結果、日本人は服を見るだけでは買わないと気付かされた
ネットビジネスのせいではない
日本人はたしかなおもてなしを必要とした人種だからこそ触れ合うことで納得して購入するのだ
ECがここまで広まったのに毎日お店にお客様が足を運ぶのはなぜか?考えたことがあるか?
その度お客様は幻滅する
このお店は売る気がないのか?
飲食をみて食べログでわざわざお店に行く人をみてなぜそこに気づかないのだろう?
洋服屋も同じだ。
ちゃんと商売をしよう
「店員が来ると嫌がられるから?」だって...
それは君が勉強不足なだけ
本当に愛着をもって商売していればお客様は納得してくれる
君はただ言われた通りにしか行かないから
お客様は嫌がっているというか
いつもおなじセリフばかりつまんないと
バカにされていると気づいてほしい
オシャレでいなきゃいけないはずのきみは
接客ということにおいては毎日同じバッグや服を身につけているのと同じことをしているんだよ。
それで販売員というのはもはや...
商売と粗利について知った君は
明日からの販売が劇的に変わると思う
そして次はそれを応用した戦略を教えよう。
とりあえず今回はここまで