見出し画像

赤い糸なんかじゃなくても。

甲高い男女の声が入り混じるその場所に
置いて彼はあまりに特別だった。
出立も、話し方、私に語りかけるその全てが
甘く 苦い。
ふと触れた指先は猛毒
致死量の毒を吸い込んだはずなのに
私はまだ貴方の前で死ねずにいた
これは幸せで不幸せな1人の女の子のお話。

ここから先は

1,231字

¥ 1,200

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?