【M:tG】モダンのバーンについて

モダンのバーンを1年間使い続けての感想と、マッチアップ解説です。

念頭に置くべきこと

バーンは、あくまでもフェアデッキです。コンボデッキには負けます。3ターン目に終われることは稀なので、大体コンボのほうが早いです。

また、大会で安定して勝てることはまずないです。勝つための手札要求値がほかのデッキより高いため、うまくいったとしても4-1です。具体的には、初手の時点でゲームプランは見えないため、本当に重要なのはターンはじめのドローの3枚・4枚がかなり重要でこれに結果を大きく左右されます。

負け筋がはっきりしているので、扱いやすいです。それは、以下の3つで、これを判断した瞬間負けを宣言していいです。

  • 相手のライフゲイン

  • 自分の息切れ

  • 土地事故

対戦相手は常にバーンの最高の回りを想定しているので、嫌な顔をされますが実際はそんなにうまくいかないです。よく言われるのは、モダンではフェッチランドとショックインがあるため、大体16~18点削ればよいという話です。確かに、毎ターン土地プレイ、1マナ3点火力6回で18点(9枚なので先手3ターン目)の最高の回りをすれば勝てます。しかし、実際はこんなにうまくいかず、クリーチャーと2マナ4点火力、相手への妨害を絡ませることになります。

初心者向けと言われており、それはほかのデッキより、かなり安いことが理由です。値段が4桁のカードが大歓楽の幻霊・ショックランド・フェッチランドのみで、それ以外はすべて300円前後です。むしろ、現環境では大歓楽の幻霊が抜けているデッキリストもあります。

また、先手後手の差をはっきりと感じられますし、負け筋がはっきりしています。そのため、カードゲームの考え方であるどうやったら負けるか考える習慣がつきます。プレイングを考えるきっかけになり、負けた時にすぐやめることができ、勝つときも勝負が短いため多くの練習ができます。個人的には、手札がなくなり、次のドローが火力だったときのみ勝ちになることが多く、ヒリついて楽しいです。

勝ち方

バーンには3パターンの動きがあります。

クリーチャーパターン

クリーチャーを引いたパターン。相手の除去枚数が上回ったら絶対勝てないですが、逆は強いです。

フルバーンパターン

相手が早いデッキの場合こっちが負けます。そうでない場合はかなり強いです。相手の除去が腐るため、勝ちにつながりやすいです。

混合パターン

実際はこんなに偏ることはあまりなく混合パターンになります。勝ち方は、

  • 相手の除去を超える量のクリーチャーを引く

  • 遅いデッキに対してのフルバーン

  • お互いライフ5点以下のぎりぎりの勝ち

になります。ライフゲインされた瞬間そこで負けのため、そこに頭蓋割りを合わせたり、乱動する渦の効果を使う必要があります。また、フェッチでショックインしないデッキだと2点残って負けます。

メインデッキ解説

ゴブリンの先達、僧院の速槍、大歓楽の幻霊、1マナ3点火力、ボロスの魔除けが確定。残りのフリースロットに、頭蓋割り、稲妻のらせん、欠片の飛来、火炎の裂け目やサイドカードを入れます。2マナ火力に関しては、環境に応じて変化があります。最近は、回復が多いため頭蓋割りがメインから4枚とられています。以前は、稲妻のらせんがメインからとられていました。

サイドカード解説

摩耗/損耗を捨て、粉々・灼熱の血を取るデッキも出てきました。神聖の力線が出たら負けですが、エンチャントを使うデッキは現在トップメタにいません。

汎用

安らかなる眠り

墓地対策。

神聖なる月光

コンボデッキ対策。封じ込める僧侶と違い、トークンも止まる。キャントリップもついている。

血染めの月、月の大魔導師

多色対策。

神聖の力線

ミラー・ハンデス・残虐の執政官対策。

バーン独自

ヴェクの聖別者

赤黒限定墓地対策&除去されないクリーチャー。黄鉄の呪文爆弾で落ちることもある。白ダブルシンボルであることを忘れずに。

跳ね返す掌

基本はハンマータイム対策。相手がパワーが高いクリーチャーを出すなら選択肢に入る。「対象とする」ではなく、「選ぶ」なので対象を取らない。よって、呪禁とプロテクションを貫通する。また、一度軽減するので軽減不可にすると不発・絆魂は発動しない・毒は跳ね返らない。

極上の炎技

打ち消されないので、青いデッキ相手に引導火力として使う。

粉々

アーティファクト対策。アーティファクトを割って3点入るのはかなり強い。

摩耗/損耗

エンチャント対策。相手の大歓楽、イリーシア木立のドライアド、神聖の力線、シガルダの助けに使うことが多い。

乱動する渦

ライフゲイン・ピッチ・続唱対策。続唱デッキには、5点入ってやっとチャンスがあるぐらい。厚かましい借り手・母性樹が来たら負け。

私しか使わないカード

カーリ・ゼヴの巧技

ブロッカーを一体減らしたうえでクロックを増やし、2マナ以下の呪文を唱えられる。ボロスの魔除けを唱えたり、上陸した焼尽の猛火を唱えるのがかなり強い。負け確と思われる状況でも、このカードでゲームを終わらせることができることもある。

トンネルのイグナス

1ターンに土地を2枚以上置いたら2点。タフが1なので、レンと六番で焼かれるため現環境では無理だが使える状況がありそう。

ここからは覚書です。

大歓楽の幻霊が抜けているリストの理由

フェアデッキには強いが、コンボデッキには弱い。現環境だと自分を苦しめる結果となることが多い。また、ピッチが多いため乱動する渦が刺さる状況のほうが多い。むしろ、稲妻のらせんのほうが丸い可能性もある。

気を付けないといけないカード

時を解すもの、テフェリー

裂け目の稲妻は待機呪文なので、打てなくなる。

焼尽の猛火

クリーチャーデッキには強いが、それ以外には弱い。上陸を毎回できるわけではないので、時には1点でも打つ(ラガバンのタフネスは1)。神聖の力線で打てなくなる。発動時に2つ対象を取っているので、片方が対象取れなくなっても解決される。サイドで抜くことをためらわないようにしよう。

火炎の裂け目

両方ライフ0になったら引き分けになるので注意。

ほぼ負けカード

スレイベンの守護者、サリア

相手のほうが早くて負ける。土地を4枚引くと勝てる。

神聖の力線

クリーチャーパターンのときのみ勝てる。ボロスの魔除けの二段攻撃付与、全体破壊不能付与のことは覚えておこう。

イリーシア木立のドライアド

どうしてタフ4なの?焼けなくて負けかつ、このカードを使うデッキはバーンより速い。損耗ないと負け。

集団的蛮行

すべてがバーンに効く。ゴブリンの先達であげた土地を捨てられてやられるとかなり負け。

各種打ち消し

経験上、相手がそれなりに動いているなら火力を2枚打消されたらほぼ負け。

絆魂

定着してしまうと負け。ウルザの物語から影槍がカジュアルに絆魂をつけるのでつらい。

ドラゴンの爪

すぐ割れないと、間に合わない。

9割負けカード

敏捷なこそ泥、ラガバン

すぐ焼けなかったら負け。相手のマナが増えていることが問題。こちらの火力を打たれて負けることも。

ヴォーディリアの呪詛抑え

すぐ焼けないと負け。

残虐の執政官

言わずもがな負け。出たターンの回復を防いで、次のターンで倒し切れた場合のみ勝てる。

原始のタイタン

これが出たということは、もう遅い。

頑強

これが上の2つのクリーチャーを出すので負け。

嵐の乗り切り

回復量が多すぎる。

セラの使者

プロテクションで言われなかった方で戦えれば勝ち。

マッチアップ

相手も回ってるものとして、考えています。

カウンターモンキー

ラガバン焼けないと負け。ドラゴンの怒りの媒介者が2ターン目に昂揚すると負け。打ち消しが2枚打たれると負け。この負け筋ではなく、大歓楽の幻霊を2枚置くことができたら勝てる。

カスケードクラッシュ

否定の力が1枚でもあったら負け。3点以下まで詰めて、ラストターンの引導火力を打ち消されて負ける。

リビングエンド

相手のほうが速い。乱動する渦を置けて、5点入って五分。否定の力もあるので、かなりきつい。

独創力

相手のフェッチショックはあるが、残虐の執政官が着地した瞬間負け。打ち消され続けたり、頑強で2ターン目に残虐の執政官着地と、負け筋は多い。

アミュレットタイタン

イリーシア木立のドライアド出てきたら負け。損耗あればまだやれる。サイド後は光輝の泉をバウンスランドで戻してセットされるため、引かれたら負け。アミュレットが序盤から出たら相手のほうが速い。

赤黒想起

激情定着以外なら意外と戦える。

トライバルズー

殴り合いになるので、カヴーのアタックをブロックできない状態だと負け濃厚。

リアニメイト

お祈り。倒すまでに強いクリーチャー出させたら負け。

ドレッジ

サイド後から。這いよる恐怖が出ないことを祈る。

ハンマータイム

最速には勝てない。サイドカードが強い(ブレンタンの炉の世話人など)。跳ね返す掌を当てたいが、ケアされる。ウルザの物語のトークンはコントロールを奪ってもサイズが小さい。

タイタンヴァラクート

裂け目の突破、頑強からだと相手のほうが早い。イリーシア木立のドライアド出たら負け。損耗あればまだやれる。

脱出基地

死の国からの脱出は損耗で割れる。アーティファクトは生贄にされて割れることが少ないので、粉々で3点が期待しにくい。

スケープシフト

青が入ってて、3枚打ち消されると負ける。

4Cオムナス

オムナスの回復が入ったら負け。クリーチャーパターンだと、除去されすぎて負けることがある。

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