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人類初のハシゴ 2024.7.10

2024年7月10日、私は東京で人類初の組み合わせでエンタメを享受していた。

誰に読まれてもわかるようにそれぞれ説明すると、上のポストの1枚目の写真は「レンタルぶさいく」こと篠原さんである。お笑い芸人、フィリピンでの社会人生活などを経て、現在「レンタルぶさいく」を生業とし、オランダでうどん屋を開くために日々奮闘している漢だ。
2枚目の写真は、5人組KPOPアイドルグループ、TOMORROW X TOGETHER(トゥモロー バイ トゥギャザー (通称:トゥバ))の東京ドームでのコンサートの写真で、うちわに写っているのは私の推し、ヒュニンカイさまである。

数ヶ月前、トゥバが日本で念願のドームツアーを行うことが発表され、ツアー初日の東京ドーム1日目のチケットが当たった。そして、かねてよりレンタルぶさいくを借りたかった関西人の私は、次に東京に行く機会があったらそのときに絶対借りる!と決めていたため、このコンサートの前に篠原さんと会うことにした。
こう説明すると全員に「アイドルが好きなのにぶさいくのファンなのすごいですね」と言われるのだが(同様の趣旨のことは篠原さんにも言われた)、おもしろさであったり、共感できる部分があったりすることでファンになるタイプなので、イケメンとかぶさいくとか顔面は関係ない。むしろ今までイケメンに興味がなく、人生で初めてハマったイケメンがトゥバだったので、家族や友人にはトゥバを好きになったことのほうが意外だと言われたりもする。

そもそも、篠原さんのことはバキ童チャンネルのフィリピン救出編で知り、教養を身につけたうえで人生を自ら波乱万丈にする姿がおもしろすぎてファンになった。

そして念願の依頼。依頼するときは「コンサートの前に士気を上げたい」という目的でお願いしたが、ただただ篠原さんと話をしてみたいというのが本音だった。事前に行きたいご飯屋さんをリサーチしていたものの、これから始まる特大エンタメ×2を前にして、わくわくと緊張で一切食欲が無くなっていたため、篠原さんチョイスのお店に入ることにした。
篠原さんにはたくさんのお話を聞いてもらった。Xに投稿されていた私の推し活の話だけでなく、仕事の話にもかなり食いついてくれた。最近いろいろあって気が滅入っていたのだが、篠原さんが興味津々で聞いてくるのがおもしろくてかなり楽になった。

私の説明不足で、コンサートのVIP席も積まないと当たらないみたいになってしまったが、7/10のVIP席だけ申し込んで、倍率が高いにもかかわらずその日をピンポイントで当ててしまったのであながち間違いではない。以前のnoteで、運が良すぎることに罪悪感をおぼえることを「奇病」と表現しているが、この「奇病」は、篠原さんがフィリピンから持って帰ってきたピグサという病気を「奇病」と言うくだりがおもしろくてパクったものである。勝手にパクってごめんなさい。
レンタル中は篠原さんもめちゃくちゃ喋ってくれたのだが、「こないだ木田がさ〜」というように、普段私がYouTubeで見ている人たちを、私たちの共通の友達かのように会話に出してくるのがおもしろかった。芸能人と友達という設定になっているおもしろい夢みたいな感じである。あとは本人もYouTubeで言っていたとおり本当に食べ方が汚かったし、トイレからしばらく戻ってこない時間もあって、本当にお腹が弱いことが分かっておもしろかった。おもしろ経験をありがとうございました。

13時半頃、篠原さんと別れ東京ドームへ。本人確認を済ませ、ファンレターも投函し、MOA仲間と喋りながらどきどきして過ごした。席が隣だった、光浦靖子さんに声と喋り方が酷似している女性とも楽しく喋った。

思い思いの愛をぶつけるギャルたち


そしてついに開演。さすがVIP席なだけあってそれなりにステージに近く、パフォーマンスは圧巻だった。大好きな音楽を全身に浴びてとても幸せだった。
てかヒュニンカイかっこよすぎないか??私が推させていただいていていいのか??本当に大丈夫???別に今まで手に負えてたわけではないが、かっこよくなりすぎてさらに手に負えなくなってきている。
このためだけに関西から休みを取ってやってきたと言っても過言ではない、念願のgrowing painのギターパフォーマンスも見れ、自分でもどこから出しているのか分からない鳥みたいな叫び声を出してしまった。びっしょびしょの汗で髪が時折オールバックになる瞬間もあり、その度にかっこよさでひっくり返りそうになった。ドームいっぱいにのびのびとした歌声を響かせ、キレッキレのダンスをする姿から目が離せなくなり、この人は一生私のスーパースターであり続けるんだろうなと思った。

足を故障しているボムギュは一部のステージのみの参加で、座って歌ったり影武者がいたりといろいろ工夫されていたが、5人全員が集まったときの「やっぱりトゥバは5人じゃないとあかん‼️‼️」感は凄まじかった。ボムギュを椅子ごと運んだり、かわりばんこにおんぶしたりと、彼らの行動や表情から優しさが滲み出ていて、こういうところがトゥバの良さだよなあとしみじみした。最後のコメントでは、東京ドームでコンサートをすることに対する思いを語ってくれ、ボムギュは悔しさからか涙を滲ませた。スビンもびえびえ泣いていた。そんなアツいMCからのmiracle、アツすぎる。曲が始まると、私がいたブロックのところの花道にスビンがやってきたのだが、こっちに来るなり顔を覆い隠してわんわん泣いていたので、思わず「がんばれー!!」と声が出た。すると中央のステージで座っていたボムギュを涙で歌えなくなり、4人がそれぞれの花道から真ん中に集まったときは本当に本当に感動した。夢を追いかける5人の、感動の景色の一部になれたことが誇らしかった。こんな素晴らしい愛がある世界はまだまだ捨てたもんじゃないなと思えた。

行きの新幹線で曲を聴くだけで泣いていたので(え)、コンサートが始まったら、霜降り明星のせいやの結婚式の粗品くらい泣くんだろうなと思っていたが、意外と一滴も涙は出なかった。目の前の幸せな光景にただただ笑顔になった。むしろ終わった瞬間に、もう終わってしまったことが辛すぎて泣きそうになった。でもそれでいいのかもしれない。この数ヶ月間、コンサートが楽しみでしんどいことを乗り越えられたこと、日々のおもしろコンテンツでたくさん元気をもらったことは事実である。これから大好きなエンタメたちで食いつないでなんとか生きていくんだ。とりあえず、大阪の2日目と名古屋のチケットを買うことにした。

最後に、私はかなり真面目な人間である。でも、どうやらこの世では真面目に生きるほうが損らしい。実際に真面目な人が心をぶっ壊したり、この世からいなくなってしまうのを目の当たりにしたし、自分自身もぼろぼろになったりもした。(ちなみに、初対面の篠原さんにも「優しそうだけど舐められそう」と見破られてしまった。)
でも優しくて真面目にアイドルをやってるトゥバを見ると、こういう人になりたいなと本気で思う。万が一、裏の姿がとんでもないちゃらんぽらんだったとしても(ちゃらんぽらんな5人を想像するとちょっとおもろいが)、ステージや画面を通して見る思いやりや、アーティストとしての真摯な姿勢は確かだし、そこだけを見てロールモデルにしても問題ないだろう。
だから心がぶっ壊れるその日まで、私は真面目で優しい人でい続けたい。その心の支えとしてエンタメを享受し続ける。バンド、お笑い、アイドルその他もろもろ大好きなエンタメたち、いつも元気をくれて本当にありがとう。これからも応援しています。


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