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フォートナイトで「メタバーズ空間」を公開する方法①

はじめまして。東工大発ITベンチャーGoMA(ゴーマ)株式会社で代表をしております「平賀良」と申します。
2023年3月末に公開された「Unreal Editor For Fortnite」(UEFN)を活用して、メタバーズ空間と言われる「フォートナイト」上に、自身が作成した島を公開するまでの流れについてご紹介させていただきます。

これによって、より多くのユーザーが「クリエイター」として、メタバーズ空間の作成~公開活動を行いやすくなり、メタバーズ空間へアクセスしたユーザー数に応じて、マネタイズも可能となっているそうです。

今回はUFENの環境構築ということで、
まずは、必要なPCのスペックについてご紹介させていただきます。
よろしくお願いいたします。


【①-1:必要なPCのスペック】

まず、UEFNを動かすためのPCのスペックに関してご紹介します。
UEFNの公式ページには、奨励要件として、以下のスペックを提示しています。

UEFNを動かすだけであれば、上記のスペックで問題ないかと思うのですが、
フォートナイトで動作環境を行ったり、島プロジェクトを複数作成していくことを考えると、もう少し「汎用性の高いPC」を購入しても良いのではないかと思っております。

そこで、予算上限を「20万円程度」として、フォートナイト自体のゲームを最高設定で快適にプレイできるかつ、ストレージも余裕があり、プロジェクトを複数作成できるスペックという観点で、PCを見積もってみました。

僕の場合、まず「GALLERIA」の以下URLのPCを、
会社のオフィスで使う用に仕入れました。

スペックは以下の通りです。

OS:Windows 11 Home
CPU:Core i7-13700F 2.10GHz
メモリ:16 GB RAM
GPU:NVIDIA RTX 3060
ストレージ:SSD 1TB/追加ストレージ無し

まず、CPUに関してですが、チャプター2以降のフォートナイトを最高設定で快適にプレイする場合、「Core i7-8700」以上のスペックが必要なため、
「Core i5」ではなく、「Core i7」を選択しました。
※末尾の「F」は、内蔵GPU非搭載のモデルを表す記号のことです。

メモリに関しては、「8GB」だとPC自体の動作が遅延することを想定して、
「16GB」を選択しました。

グラフィックボード(GPU)に関しては、なくてもPC自体は動作しますが、
フォートナイトをプレイすることを想定すると、必要不可欠です。
かつ、高いフレームレートを安定して出力させるのに十分なスペックとして、「NVIDIA RTX 3060」を選択しました。
NVIDIA社の製品中では、「3060」は真ん中より上のスペックに入ると思います。
後ほど説明しますが、自作PC用の単体で購入した場合でも、5万円前後の費用が発生するスペックになります。

そして、SSDに関しては、複数プロジェクトを作成することを想定して、
「1TB」を選択しました。

こちらのPCを活用して、UEFNで複数プロジェクトを立ち上げて作業しましたが、正常に動作することを確認しております。
また、フォートナイト自体も、高画質へのこだわりがある方を除いて、
高いフレームレートを安定して出力することが可能でした。


【①-2:自作PCで用意する場合】

次に、自宅用にもう一台、更にスペックの高いモデルを、
自作PCで揃えてみることにしました。
購入した各パーツは以下の通りで、予算は「22万円程度」になります。

各パーツの詳細については後ほどご説明いたしますが、
スペックは以下の通りです。

OS:Windows 11 Home
CPU:Core i7-13700F 5.20GHz
メモリ:32 GB DDR5-5600MHz
GPU:NVIDIA RTX 3060
ストレージ:SSD 2TB
マザーボード:Z790-P(wifi対応型)

「GALLERIA」と比較すると、メモリとSSDの容量が二倍になっています。
他のメリットとしては、家に外付けのHDDが4TB分あったので、
そちらを使って、合計6TBに拡張できました。
動作速度等に関しては、「GALLERIA」とそこまで大きな差を感じることはできませんでしたが、ストレージが大きいという安心感はありました。

結論ですが、
拡張予定があり、自作PCを組み立てられる自信のある方であれば、
予算感で見ても大差はないため、自作PCで環境構築することをオススメします。そうでない場合には、奨励スペック以上のPCを購入すれば、
UEFNで問題なく作業できる環境が用意できると思います。


【①-3:自作PCの各パーツに関して】

購入した各パーツについて、簡単にご説明いたします。
自作PCの購入等を検討していない方は、読み飛ばしていただいて問題ありません。

まずOSですが、Windowsには「Home」と「Pro」の二種類あると思います。一般的な使い方をする上では「Home」で十分なので、こちらを選びましょう。
また、「オンラインコード版」と「パッケージ版」がありますが、
PCを移管する場合や、ばら売りする可能性を考慮して、「パッケージ版」の購入をオススメします。

次にCPUですが、GPUを別途購入するため、末尾に「F」が付いているモデルを選択して下さい。
※予算の観点からみても、今回の場合、オーバークロック可能な「K」モデルをあえて選択する必要はないと思います。

次にマザーボードですが、MSI社製のこちらを選択しました。
価格帯でいうと、ちょうど真ん中くらいのスペックになります。
wifi対応型で、拡張スロット数、UBSの規格と端子数から見て、
コストパフォーマンスが良いモデルになります。

次にメモリですが、マザーボードの規格に合わせて、
「DDR5」を選択して下さい。
最近のマザーボードは「DDR4」か「DDR5」が主流となっているようですが、間違えないよう注意が必要です!
こちらは、以下URLの「16GB×2枚」ではなく、「8GB×2枚」でも処理速度に影響の出る可能性があるだけで、動作に問題は生じません。

次にSSDですが、「M.2 SSD」規格の 「NVMe接続」である、
こちらを選択して下さい。
これが、ストレージの中で最も高速処理が可能な規格となっています。
容量は「2TB」でなくても、動作に問題は生じません。

次にGPUですが、業界で人気のNVIDIA社製「3060」を採用しました。
ファンを光らせたい方は「ゲーミングモデル」等を選択いただければと思いますが、予算の関係上、「コスパモデル」を選択しました。

次にCPUクーラーですが、「簡易水冷」ではなく、
「空冷」タイプを選択しました。
「簡易水冷」は「空冷」と比較して、冷却性能が高く、
エアフローがなくても問題ありませんが、
静音性が低く、取り付け難易度も高く、コスパが低いことから止めました。

最後に、電源とケースですが、
電源は650Wのタイプを、ケースはコンパクトサイズを選択しました。

以上が、自作PCの各パーツについての説明になります。


次回は、UEFNのダウンロード方法と、
トラブルシューティングの際の対処方法についてご紹介させていただきます。最後まで読んでいただきありがとうございます。


【会社概要】
社名:GoMA株式会社
称号:東京工業大学発ベンチャー(授与番号110号)
所在地:東京都港区芝浦3-3-6
    東京工業大学田町キャンパス 4F
代表者:代表取締役 平賀良
設立:2019年12月9日
事業内容:
・デジタルコンサルティング事業
・B to B to C向けWebアプリケーションパッケージの開発

https://go-ma.co.jp/



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