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9*おかしな夢

バルアトルケものがたりv*9

アリィはポリッジを食べ終え、セオナルドに言いました。

「なんだかおかしな夢を見たの。なんだかよく覚えていないんだけど。

大事な夢な気がするの。」

「おかしな夢?もう一度みたほうがいいのかな?」

セオナルドは考えながら答えました。

「それならピリルのところに行こう。体がつらいなら、僕だけでも行けるけど、どうする?」

ソファーに寝ころんでいたルシスが口をはさみました。

「ピリルを連れてきたらどう?」

「だいじょうぶ。ゆっくり行くし。外の空気がすいたい。」

アリィがルシスに言うと、ルシスは眠そうな目をこすりながら起き上がりました。

「じゃあ、私も行く。」

家の外でルシスはバサッと翼を広げました。

体の大きさが家の中とは違ってセオナルドとアリィが乗ってもじゅうぶんなほどです。

「さあ、背中に乗って。」

ルシスの背に乗りながらセオナルドは言いました。

「家の中にいるとわからないけど。やっぱりドラゴンは大きいなあ。」

ルシスはあきれたように頭を振って、何も言いません。

アリィは笑いながらルシスに言いました。

「ありがとう。ルシス。」







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