誤解というコミュニケーション

「〔中沢〕・・犬と人間との関係は、わずかなコミュニケーションとほとんど大部分のディスコミュニケーションでできています。おたがい誤解だらけです。・・・犬と散歩していると、世界ってこんなふうにできているんだなって、しばしば感動を覚えます。・・つまり、違う意識の構造を持った者同士が、誤解を伴ったディスコミュニケーションをすることによって世界は成り立っている。そこには、無数の誤解やずれがあるけど、そのディスコミュニケーションの中で、この世界の豊かさがつくられているとも言えます。」(太田光・中沢新一『憲法九条を世界遺産に』集英社新書2006年,pp.30-32)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?