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ニンジャスレイヤーTRPGソロシナリオ「アイアンヴァイス・ファイティングトゥギャザー」

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はじめに

このシナリオは、ソウカイヤもしくはソウカイヤに協力的なフリーランスニンジャで挑むことを想定したシナリオとなります。
タイトルにもある通り、ソウカイヤのアイアンヴァイスと共闘するシナリオとなっていますが、当然ながらニンジャとの戦闘があるので爆発四散の可能性もあります。
それでは始めていこう。

導入

泣く子も黙るソウカイヤのニンジャ、あるいはソウカイヤに協力的なフリーランスであるあなたはある日、スカウト部門のソニックブームに呼び出されました。

「ドーモ、ソニックブームです。テメエ今暇しているだろ?エェッ?だから今からガキでも出来る、俺様の使いに行ってこいや。99マイルズベイのシャッター・ランドにある、ソウカイヤの違法地下闘技場を運営しているアイアンヴァイス=サンにこれを渡してこい」

そう言って、ソニックブームはやってきたあなたにマキモノを渡しました。
ネットワークが全世界に張り巡らされたこの世界では、逆にアナログな情報のやり取りが安全なこともあるのだ。

「テメエもアイアンヴァイス=サンのことは知っているだろ?キルゾーンという、非ニンジャのカチグミがバイオスモトリを虐殺して楽しむ遊技場を裏で管理・運営していたソウカイヤのニンジャだ。そのキルゾーンが潰れてから、アイアンヴァイス=サンはシャッターランドの地下闘技場の運営を任されることになった」

「なんてことはねえ、ふわふわローンを返せなかったサンシタや非ニンジャ。純粋に命知らずでカネを稼ぎに来たニンジャや腕に自身のあるアウトローなんかが殺し合いをする場所だ。当然出場者にはカネが賭けられる」

一通り話し終えたソニックブームは、タバコに火をつけながらあなたを睨みつけました。

「ア?いつまでボサッと突っ立ってんだ。とっとと行って来いやコラー!」

ソニックブームにどやされ、あなたはソニックブームに渡された地図とマキモノを持ってアイアンヴァイスが運営する違法地下闘技場へと向かった。

違法地下闘技場にて

99マイルズベイ、シャッター・ランド。
アマクダリは早々にこの地に見切りをつけているため、NSPDや湾岸警備隊などがこの地に手を出してくることは今の所まずない。
だが、ザイバツが小規模なアジトを隠し持っているという噂もあり、ソウカイヤは目を光らせている。
そんなシャッター・ランドのとある廃倉庫が、ソウカイヤが直接運営する違法地下闘技場「年中血祭り」への入り口となっている。
入り口はクロスカタナエンブレムのピンバッジをつけたクローンヤクザ2人が警備しており、あなたがアイアンヴァイス=サンに用があると伝えると

「「センセイ、ドーモ。アイアンヴァイス=サンは事務所でお待ちです。お入りください」」

クローンヤクザはあなたにオジギすると、快く中に通してくれた。
あなたはドアを開けて階段を降りる。

階段を降りきった先に広がっていたのは、プロレスリングを二周り大きくしたようなスペースが中央付近にアンタイニンジャ仕様の金網で覆われて設置されており、その周りの観客席では血気盛んなカチグミやそれに混じってニンジャやアウトロー、ヤクザがが殺せ殺せと叫び、金網の上部にはオッズ表と現在の試合情報を表示するUNIXモニタが備え付けられている。
また、VIPルームと思わしき場所ではカネモチと思わしき連中が高いサケにオイランを付き添わせて試合を見ていた。

「いらっしゃいませドスエ。お客さんは初めてドスエ?ソウカイヤならタダでお出ししますドスエ」

あなたが事務所はどこだとバーカウンターの付近を歩いていると、バーテンダーオイランが声をかけてきた。
どうやら客と間違われているようだ。
あなたはバーテンダーオイランに客ではないことを告げ、事務所がどこにあるのかを聞く。

「失礼しましたドスエ。アイアンヴァイス=サンの居る事務所は一番奥のクローンヤクザが見張っている扉の先ドスエ」

バーテンダーオイランは、クローンヤクザが見張っている扉を指してそこが事務所であることを教えてくれた。

「ダッテメッコラー!?肩ぶつかっただろオラー!」

あなたが事務所へ行こうとした瞬間、身の程知らずなヤクザがわざと肩をぶつけてきてイチャモンを付けてきました。
非ニンジャの分際でイチャモンをつけてくるとはいい度胸です。
殺さない程度に痛い目に遭ってもらいましょう!

【カラテ】で死なない程度に殴る→HARD判定
【ワザマエ】でスリケンを投げ、負傷させる→NORMAL判定
【ニューロン】でニンジャ威圧感を使い、分からせる→U-HARD判定

・成功した場合
「アイエエエ!?ニンジャ!ニンジャナンデ!?」
イチャモンヤクザは、あなたのニンジャとしての圧倒的な差に恐怖し、NRSを起こした上で失禁しながら地面を這って逃げていきました。
さっさと事務所へ行ってアイアンヴァイス=サンにマキモノを渡してしまいましょう。
ついでにイチャモンヤクザのものと思わしき【万札】1が入った財布が落ちていたので、迷惑料として貰っておきましょう。

・失敗した場合
「ナンテメッコラー!スッゾオラー!筋通せッコラー!」

「ザッケンナコラー!」BLAM!BLAM!

「アバーッ!」

しくじったあなたを、イチャモンヤクザは更にまくし立てます。
ですが、それを見ていたクローンヤクザが突如チャカガンを発砲!
リング以外での揉め事はご法度、すなわち死!
イチャモンヤクザはクローンヤクザの銃弾で頭部に穴を開けられ死亡!
クローンヤクザは何事もなかったかのようにチャカガンをしまい、再び直立不動の姿勢へ戻る。
イチャモンヤクザの死体から【万札】1が入った財布が出てきたので、迷惑料として貰っておきましょう。

マキモノ受け渡し、アイアンヴァイスからの頼み

あなたがクローンヤクザに事務所へ通してもらうと、UNIXを操作している短髪で太身で寸詰まりの野暮ったいヤクザスーツを着たアイアンヴァイスが目に入る。

「ドーモ、アイアンヴァイスです。お前の話はソニックブーム=サンから聞いている」

あなたはアイアンヴァイスにマキモノを渡すと、アイアンヴァイスはその場でマキモノを広げて読み始めました。
そのまましばらくあなたが待っていると、アイアンヴァイスはマキモノを閉じ、口を開く。

「マキモノを持ってきたお前に一つ頼みたいことがある。私と協力してアマクダリのニンジャを倒して欲しい」

そう言って、アイアンヴァイスは立ち上がると、ついて来いと言わんばかりに事務所を出る。
あなたは断れるはずもなく、アイアンヴァイスにそのままついて行く。

アマクダリニンジャ登場、そしてイクサへ

あなたがアイアンヴァイスについて行くと、アイアンヴァイスは違法地下闘技場を出て、とあるソウカイヤ傘下のヤクザクランがインタビュー部屋として使用している倉庫へやって来た。

「ようやく来てくれたか、アイアンヴァイス=サン。ドーモ、ホワイトエッジです」

「ドーモ、ホワイトエッジ=サン。アイアンヴァイスです。貴様はルール違反を犯した、ソウカイヤのシマに土足で踏み入ってくるというルール違反をな。ケジメをつけてもらおう」

真っ白なニンジャ装束と片手にクローを装備したニンジャが積み上げられていた廃コンテナの上から飛び降り、アイサツする。
その体からは冷気が放出されているところを見ると、コリ・ニンジャクランだろう。
アイアンヴァイスもヤクザスーツ姿からニンジャ装束姿に切り替え、油断なきアイサツを返す。
あなたもアイアンヴァイスに次いで、油断なくホワイトエッジにアイサツする。

「我がコリ・ジツの前に貴様のムテキなど無意味!そしてその仲間のニンジャもまとめてこの鉤爪の餌食にしてくれるわ!」

さあ、イクサだ。イクサの時間だ!

◆アイアンヴァイス  (種別:ニンジャ)
カラテ       6		体力	    8
ニューロン     5		精神力	5
ワザマエ      4		脚力	    3
ジツ         5		万札	    10
◇装備や特記事項
 装備:トロ粉末
 スキル:『☆ムテキ・アティチュード』、『★★鋼鉄の肉体』、『★万力の掌握』

万力の掌握:敵の攻撃を受け止めるのみならず、ムテキ化した握力で握りつぶし破壊する。
      自身の『ダメージ軽減』効果によって敵からの近接攻撃ダメージを0にすることに成功した場合、
      アイアンヴァイスはその敵に対して直ちに『万力の掌握』を宣言してもよい。
      これは特殊な『カウンターカラテ』とみなされ、ダメージ1、回避難易度HARDである。
      この『カウンターカラテ』が命中した場合、敵の攻撃はそこで直ちに終了し、『拘束』状態となる。
      この効果は1ターンに1回までしか宣言できない。

アイアンヴァイスのデータはデータ重箱参照(要ソウルワイヤード購読)

ホワイトエッジ(種別 ニンジャ)
カラテ:7 体力:7
ニューロン:4 精神力:5
ワザマエ:3 脚力:4
ジツ:4 万札:5
近接:7 射撃:3 回避:7
装備や特記事項
鉤爪(カタナ読み替え)
●連続攻撃2
◉白き竜の下僕(マーク・オブ・ソウカイヤ読み替え)
☆コリ・ジツLv3
手番の攻撃フェイズに【精神力】を1消費し、攻撃の代わりに使用を試みられる(発動難易度:NORMAL)。
発動に成功した場合、自分を中心とした3×3マスにいる敵全員に対して、自動的に1ダメージを与える(回避難易度:NORMAL)。
【ジツ】値2の場合、1ダメージと『回避ダイスダメージ2』を与える。
【ジツ】値3の場合、1ダメージと『回避ダイスダメージ4』を与える
(敵が『ボス級の敵』ではない場合、1ダメージと『回避ダイスダメージ4』の代わりに、単純に2ダメージを与える)。

★コリ・エンハンス(コリ・ウェポン生成読み替え)
『素手』または『近接武器』(二刀流は含まない)装備時に使用可能。
手番開始時に【精神力】を1消費し、「難易度:NORMAL」で判定する。発動に成功すると、
術者の手に冷気を纏った超自然の近接武器が出現する(もしくは『近接武器』を冷気が包み込む)。
この状態の各『近接攻撃』は、通常のダメージに加えて『回避ダイスダメージ1』を与える。
またカタナを装備しているかのように、各種戦闘スタイルが使用可能となる(イアイドーも使用可能)。
このジツの効果は戦闘終了まで持続する。
零度以下の環境で使用した場合、マップにいる間だけ効果が持続する。
アイアンヴァイスの行動パターンは、自分の手番開始時に★★鋼鉄の肉体発動を試み、成功した場合はホワイトエッジを拘束しにかかる。
またホワイトエッジの行動パターンについては、初手は★コリ・エンハンスからのダイス分割4/3でアイアンヴァイス集中攻撃。
次のターンからはコリ・ジツLv3→アイアンヴァイスに2連続集中攻撃→コリ・ジツLv3の繰り返し。
1ダメージでも受けるとあなたとアイアンヴァイスにダイスを4/3で振り分けて攻撃。
【体力】が3まで減ると強斬撃にスタイルを切り替え、あなたとアイアンヴァイスにダイスを2/1で分割して攻撃してくる。
以降コリ・ジツは使用しない。

戦闘終了、未来へ

「ホワイトドラゴン=サン、アマクダリバンザイ!サヨナラ!」

あなたはアイアンヴァイスと共闘してホワイトエッジを爆発四散させました。
ですが、アイアンヴァイスのアトモフフィアはキリングオーラを纏ったまま。

「今回はうまく行けたが、アマクダリは新たなニンジャを送ってくるだろう。油断はならない。バンディット=サンには感謝せねばな」

どういうことだとあなたが聞くと、ソニックブームがあなたに持って行けと渡したマキモノは、給与明細書に偽装したアマクダリニンジャのホワイトエッジが襲撃してくることを伝えるためのマキモノだったという。
なお、この情報を仕入れてきたバンディットは、ホワイトエッジに待ち伏せ奇襲されて重症を負い入院しているという。

「もう今日は帰りなさい、私からソニックブーム=サンには伝えておく」

あなたはアイアンヴァイスに言われるがままに、その日は帰ることに。
なお、アイアンヴァイスが伝えておくと言った通り、ソニックブームから後日報告しに来なかったことについて詰められることはなかった。

【名声(ソウカイヤ)】+1 【万札】20 【余暇】4日

あとがき

試しにアイアンヴァイス=サンが登場するシナリオを作ってみたかったので作ってみた次第だ。
クリアできた人もそうでない人もオツカレサマドスエ!

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