ニンジャスレイヤーTRPGソロリプレイ:【ウィズダムサファイア・イタチ・ハンティング・アドベンチャー】

公式ソロアドベンチャーでニンジャスレイヤーに遭遇することもなく生き残ったニンジャをこのままほったらかしておくのはもったいない!
そう思ったおれはそのニンジャを活用すべく、一つのソロアドベンチャーに手を出した。
どくどくウール=サン作成のソロアドベンチャーだ。

そして、そのソロアドベンチャーに挑むニンジャはこいつだ。

ニンジャ名:ウィズダムサファイア
【カラテ】:5
【ニューロン】:6
【ワザマエ】:5
【ジツ】:3(ヘンゲヨーカイ・ジツ)
【体力】:5
【精神力】:6
【脚力】:3
【DKK】:2→0
【万札】:10→8
装備:ウイルス入りフロッピー
ドラゴンだとか吸血鬼とかのファンタジー的存在が好きな中流大学生がカツアゲマンに襲われ、
死にかけていた時にカーバンクル・ニンジャクランのグレーターニンジャのソウルが憑依した。
青いローブめいたニンジャ装束に、薄青色の盗賊の頭装備めいたメンポを装備している。
ヘンゲヨーカイ・ジツにより青いモフモフなサファイアを額に宿したカワイイな
カーバンクルに変身できるが彼はニンジャだ。
より強力なカラテを繰り出す危険な存在となる。
スリケン使用者で、サファイアめいた青く透き通ったスリケンを使用する。

成長の壁突破しないとこれ以上強くならないのでは?
という意見はごもっともだが、これはダイスブッダの気まぐれが生み出したニンジャなのだ。

◆ソロアドベンチャーの後から今回までのウィズダムサファイア◆


キャラ的にあんまりDKKを保持しておくのはなんかよろしくない。
それは以下のような理由からだ。

ウィズダムサファイアは憑依したソウルの影響により、妙なところで人間臭さが残ってしまっている。
その理由としてカーバンクル・ニンジャクランおよび、その大本であるファンタスティックビースト・ニンジャクランは、
非ニンジャを見下し、虐げることをあまり良しとはしていなかったとされている。
それでもクランの中には一定以上非ニンジャを虐げるニンジャは居たが、ウィズダムサファイアに憑依したソウルは
よっぽどのことがなければ非ニンジャを虐げることはしていなかったようだ。

よって、以下のような独自ハウスルールを制定した。

【万札】1を消費し、浮浪者にスシなどの食糧を施したりすることで【DKK】を-1することができる。
ただし【DKK】が5以上ある場合は3倍の【万札】3を消費する。

正直な話、ウィズダムサファイアは他のヘッズが作成したニンジャとシナリオリプレイに挑む予定はない。
カーバンクル・ニンジャクランのソウルも手探りかつ開発段階のものであり、
その大本クランであるファンタスティックビースト・ニンジャクランのソウルに至っては開発にすら至っていない。

更に言うと、Freikugel=サン作成のオリジナルルールである
「人間性の楔」の導入に至っては現在予定はない。
※今回採用しているわけではないので、記事へのリンクは控えさせていただきました。

よって上で述べたようなハウスルールを考案し、ソロないし新たにニンジャを作ってチームを組み、自分一人で動かすことにしたのだ。

ニンジャを動かさないことには、自作ソウル案もまとめられないし、何よりせっかくソロアドベンチャーで生き残ったニンジャを
腐らせておくのはもったいない。
それでは始めるとしよう…。

◆【まずは依頼を受けるのだ】◆

ふわふわローンの取り立てクエストを終えてから数日が経過した。
ウィズダムサファイアはあの後も、ソニックブームからミカジメ取り立てなどの特に難しくもなければ
身の入りも小遣い程度にしかならない雑務ばかりを押し付けられていた。

「なにか面白いクエストはないものか」

今日もヤクザクランからのミカジメ取り立てクエストを終え、
この後どうしようかと考えながらトコロザワ・ピラー内を歩いていたウィズダムサファイアは、
ニンジャ視力で誰が張ったかも分からないショドー張り紙を発見した。

「ドーモ、ウィズダムサファイア=サン。このショドーは最近ラオモト=サンも太鼓判を押すキモノ姿のショドー家女ニンジャが貼ったものらしいですぞ」

「ドーモ。教えていだきアリガトゴザイマス」

名も知らぬ同じソウカイ老ニンジャが、張り紙を貼った主のことを教えてくれた。
あのラオモト=サンですら太鼓判を押すショドーのワザマエを持つキモノ姿の女ニンジャ…。
ウィズダムサファイアはその女ニンジャについて、ニュローンをフル回転させて何か知らないかと思慮にふける。

6d6(5 + 4 + 6 + 2 + 6 + 6)= 29
これはフレーバー的なニューロン判定であり、U-HARDで成功ということにしておく。

「ショドー家女ニンジャ?ああ思い出した、ハーフペーパー=サンだ」

ウィズダムサファイアは、老ニンジャから聞いたワードを一つ一つニューロン内を検索していき1人のニンジャの名を思い出した。
そして、依頼の内容をこれでもかというくらいに注意深く読む。

とある事情で失ってしまったショドー筆を新調したいので、素材となるオーガニック・イタチを捕獲してきて下さる方を募ります。
もちろん、謝礼金もご用意致します。詳しいお話はトコロザワ・ピラー、ショドー作業室へ

「不特定多数に宛てた内容、やってくれるのならば誰でも良いと言ったところか。何らギルドに張り出されている依頼の1つとそう変わらない」

オーガニック・イタチを捕らえてこい、捕らえてきたものには報酬を出す。
生活費に余裕があるわけでもないが、無駄に残虐行為はしたくない。
謝礼金というワードに釣られたウィズダムサファイアは張り紙を剥がし、ショドー作業室へ足を運んだ。

◆【いざ捕獲へ!】◆

「ヌウゥーッ、砂漠とはまた違った暑さだ」

あの後話を手短に済ませ、依頼主であるハーフペーパーから前金と交通費として【万札】2を受け取ったウィズダムサファイアは、
バイオバンブーとバイオパイン生い茂るタマチャン・ジャングルの中を汗を拭いつつ進んでいた。
マッポー級汚染雲に覆われ、重金属酸性雨降りしきるネオサイタマとは違い、容赦なく太陽がニンジャであろうと焼き焦がしにかかり、
暑さがじわじわと体力と気力を奪いに来ている。

「ヘンゲしたほうが良かったかこれは?」

カーバンクルにヘンゲして、バイオパインの木から木へ飛び移ったほうが良かったかと考えているウィズダムサファイア。
その時である!茂みから何かが飛び出してきた!

「ORRRR…GUWAOOO!!」

ナムサン!飛び出してきたのはバイオパンダだ!
読者の皆さんが知っているようなカワイイ存在ではなく、忍殺世界のパンダはただのクマと何ら変わりない危険性を秘めているのである!

「オットット、これはでかいバイオパンダだな」

普通のモータルならば恐怖でパニックになるだろうが、ウィズダムサファイアはニンジャだ!
冷静にバイオパンダを見据えて、スリケンを投げる!

【ワザマエ】5d6(4 + 4 + 1 + 4 + 1)= 14
※難易度NORMALなので出目「4」以上が一つでもあれば成功


「イヤーッ!イヤーッ!イヤーッ!」

ウィズダムサファイアの投げたスリケン5発のうち、3発がバイオパンダに命中!
突如飛び道具による攻撃を受けたバイオパンダは白目を剥いて昏倒!

「アバババーッ!」

「私はバイオパンダハンティングに来たのではない、イタチを捕獲しに来たのだ」

昏倒して微動だにしなくなったバイオパンダを尻目に、先を急ぐウィズダムサファイア。
獣や怪鳥の鳴き声、相変わらず高い湿度がもたらす暑さ。
不快指数を止めることなく上昇させる環境に若干うんざりしつつもオーガニック・イタチを探して奥へ奥へと進む。

今どのあたりなのだろうか?
現在位置を調べるものなどなにもないので、ブッダのみぞ知るといったところだ。

「ネオサイタマへ帰ったら冷たいものでも食べよう」

ウィズダムサファイアが帰ったあとのことを考えていると、ニンジャ第六感が頭上に注意しろと告げた。

「何ということだ、今度は吸血ヒルか!」

ナムアミダブツ!一難去ってまた一難だ!
バイオパンダの次にウィズダムサファイアに襲いかかってきたのは、
体長15センチをゆうに超えるおびただしい数の吸血ヒル!
あれに襲われたらモータルはもちろん、サンシタの中のサンシタは血という血を吸い尽くされてヒモノめいた死体となってしまうだろう!
ウィズダムサファイアはこの場を急いで離れるべく走り出した!

【ワザマエ】5d6(5 + 2 + 3 + 2 + 1)= 13
※難易度NORMALなので出目「4」以上が一つでもあれば成功

「ええい、鬱陶しい!」

不快指数が高まっていた関係で、語気を荒げて走り続けるウィズダムサファイア。
どうにか吸血ヒル地帯を抜けたウィズダムサファイアのニンジャ嗅覚が、密林にそぐわない香りを感知した。
注意深くあたりを見渡してみると、ジャングルには似合わない小屋があるではないか!
どうやら人が住んでいるらしく、漂ってくるこの香りは墨そのものである。

「ハーフペーパー=サンはショドー家だったな、墨も持ち帰ることができればさらなる信用を得られるやもしれない」

そう考えたウィズダムサファイアは、良くない行為であることを自覚しつつも小屋の中へエントリーする。

「ドーモ。あなたの墨を分けてください」

「な、何じゃオヌシは!?」

小屋の中では、頑固そうだがひと目で職人と分かるアトモスフィアを放つ老人が孤独に墨を作っていたのだ。
ウィズダムサファイアは…

2.【ニューロン】で言葉巧みにこの職人を説得し、墨を譲ってもらう。

【ニューロン】6d6(1 + 6 + 6 + 3 + 3 + 6)= 25

※今回はHARDなので出目「5」以上が一つでもあれば成功
6の出目が3つによりサツバツ!確定の出目だが説得なのでサツバツ!はない。
代わりに予想以上にうまく職人を説得できたことにしておく。

「ドーモ!ドーモ!私は実際怪しいものではありません。このタマチャン・ジャングルの奥地で最高級オーガニック・ショドー墨を1人で作り続けている職人が居ると聞きましてね」

ウィズダムサファイアは怪しいものではないことをアピールしつつ、職人を徹底的に褒めちぎった。
職人はウィズダムサファイアの口車に乗せられ、あっさりと信用してしまうとチャを出して休んでいくよう告げる。

「まあまあ、こんな危険な場所へワシの墨を求めてやってくる物好きが居るとは思わんかったわい。チャでも飲んで休んでいけ」

「アリガトゴザイマス、ではいただきます」

チャを飲んで一息ついたウィズダムサファイアは、職人から快く墨を譲ってもらうことをに成功し、一息ついたことで不快指数もかなり下がった。

・【アイテム】として最高級オーガニック・ショドー墨を入手!
・このシナリオに限り【精神力】が+1される。
 【精神力】6→7


職人の小屋を後にし、さらに奥へ進む。
不快指数が下がったおかげで足取りは速くなっている。
しかしまたここでウィズダムサファイアのニンジャ感知力が違和感を告げた、周囲の木々から何やら嫌な予感を感じる。

【ニューロン】6d6(3 + 1 + 2 + 1 + 3 + 1)= 11
※HARDなので出目「5」以上が一つでもあれば成功
これはひどい!失敗だ!しかもかの有名なd3ダイスのエントリーだ!


ヒュン!ヒュン!
ウィズダムサファイアの視界外から2本の矢が飛んでくる、これはタマチャン・ジャングル近郊に住む農民の仕掛けた殺人ブービートラップだ!
回避しなければ痛手を負うことは確定的に明らかである!

「ムムッ、これは時間差!」

矢は時間差で飛んできている、つまり回避行動を2回行わなければならないのだ!
ウィズダムサファイアの回避ダイスは6、3,3で振り分けて回避を行うことにした。

【回避1】3d6(1 + 5 + 6)= 12
【回避2】3d6(5 + 2 + 1)= 8

※難易度NORMALなので出目「4」以上が一つでもあれば成功

「イヤーッ!イヤーッ!」

泥のように鈍化した時間感覚を用いて次々と矢を回避し、その先でも同じブービートラップの存在を看過し破壊!
再び不快指数が上る前に目的を果たそうと先を急ぐ!

「これは、ダンジョン?いや、コケシマートの廃墟だ」

トラップ地帯を突破したウィズダムサファイア。
目の前に現れるはコケシマートの廃墟。
その中を慎重に覗き込んでみると、回転寿司バー跡地のタタミ席に5人の農民が座って昼食を取っている。

「またアイツが出たんだってな」

「ああ…ウチのモウジロウもやられた」

「あれで本当にイタチなのかね」

どうやら農民たちはオーガニック・イタチについて話しているようだが、少し引っかかる点がある。
だが気にかけるのも時間の無駄だ、目的のものはすぐ近くにあるのだから。

「ん?これは…」

ニンジャ野伏力で気付かれぬよう中へ侵入し、更に調べていると農民たちのものと思われるバッファローモッツァレラチーズ・スシを発見した。
しかしウィズダムサファイアは特に負傷しているわけでもないが、時間的にはおそらく昼時。
己の昼食として盗み食いし、立ち去ることもできるが農民たちは少なからずカネも持っているだろう。

1.スシだけをこっそり盗み食いし、立ち去る。

ウィズダムサファイアはスシを盗み食いするだけに己を抑え、そそくさとコケシマート廃墟を立ち去った。
オーガニック・イタチはもうすぐだ!

◆【イタチを発見だ!】◆

「おお、おお、あれがオーガニック・イタチ!何という美貌さ!」

なおもジャングルをかき分けて進んでいたウィズダムサファイア。
ついに目的のオーガニック・イタチを発見、しかも複数いるぞ!
早速捕獲しようとカラテを構えた次の瞬間、ウィズダムサファイアの視線の先に全長3メートルはあろうかという巨大なイタチが威嚇の構えを取っていた。
このイタチは、先ほどコケシマート廃墟で農民たちが話していたイタチではないか!?
その大きさからバイオイタチではないかと勘違いしそうだが、紛れもなくヌシレベルのオーガニック・イタチだ!

「ほう、ヌシか。あれを狩るのはゴブリンの族長を狩るのに等しい、場合によってはそんなに強くないドラゴンを狩るのにも匹敵する」

あれだけのイタチを狩ることができれば、ハーフペーパーから更に信用を得ることができるだろう。
ウィズダムサファイアは迷うことすらせず、決断した!

2.危険はあるが、巨大オーガニック・イタチを捕まえる。

「オーガニック・イタチのヌシよ、いざ覚悟!」

「SYAAAAAAA!!」

ウィズダムサファイアはどうやってヌシを仕留めるかを思案する。
カラテで挑んでも、スリケンを投げてもニンジャなので絶対に勝てないことはないだろう。
だが、ウィズダムサファイアのソウル本能が死ぬ気で行かなければ勝てぬと告げていた。

「フッ…では私の奥の手を見せましょう」

【ジツ】で生物としての格の違いを見せつけ、屈服させる。

「ヘンゲヨーカイ・ジツ!」

精神を1消費!
【精神】7→6
【ジツ+ニューロン】9d6(1 + 5 + 6 + 3 + 4 + 1 + 6 + 2 + 5)= 33
※難易度HARDなので出目「5」以上が一つでもあれば成功

◆注意な◆今回の【ジツ】での判定について◆いわゆる補足めいた何か◆

記事を読む限り「ジツの発動はHARD判定とあるが、
発動判定に成功した後はそのままエンディングへ向かう処理になる」と判断できる。
ウィズダムサファイアのジツはヘンゲヨーカイ・ジツのため、
カトン・ジツやカナシバリ・ジツと違いヘンゲするだけで、
カラテないしワザマエでの攻撃判定はまた別となるはず…。

これに関してはNMも兼任するあるおれの判断が間違っているかも知れない。
しかし今回は初のDIYソロアドベンチャープレイということもあり、
ヘンゲヨーカイ・ジツで格の違いを見せつけられた巨大イタチの戦意を削いだ上で隙をつき、
カラテで首をへし折り殺した(自動成功判定)ことにしておく。

おお見よ!ウィズダムサファイアの姿が額にサファイアを持つモフモフカワイイな姿へと変化する!
その姿はかの幻獣カーバンクルと同じではないか!

「イヤーッ!」

「キシューッ…!」

だがその姿になっても彼がニンジャであることに変わりはないのだ!
耐重金属酸性雨加工鉄骨でも振り下ろしたかのような尻尾殴打を巨大イタチの首に食らわせ、ガラスを割るが如くその首をへし折り殺すことに成功!
群れのボスを失い、恐れおののいた他のオーガニック・イタチたちは散り散りに逃げていく。

「ずっとヘンゲしたままだと、人の姿に戻れなくなりそうだな。だがそれもニンジャアニマルめいて良い」

ヘンゲを解除し、元の姿へ戻ったウィズダムサファイアはニンジャ筋力で巨大オーガニックイタチを担いでネオサイタマへと帰還した。

◆【エンディングな】◆

「ドーモ、ハーフペーパー=サン。依頼のブツです」

「ドーモ、ウィズダムサファイア=サン。お帰りをお待ちしていました。お疲れでしょう。ドーゾ、まずはスシとチャで一服なさってください」

「ウム、シツレイシマス」

ショドー作業室とは別の部屋(ショドー作業室では汚れてしまうとのことなので、ハーフペーパーが上司ニンジャにどうにか頼んで別の部屋を確保してもらったのだ)で
スシとチャを出されたウィズダムサファイアは「イタダキマス」と呟き、落ち着きを取り戻した。

「それではハーフペーパー=サン、依頼のブツをドーゾ」

ネオサイタマへと帰還する途中、持ち前のニンジャ器用さで解体せずに血抜きを行った巨大オーガニック・イタチをそっと差し出す。
その大きさを見るや、ハーフペーパーは目を丸くしながら

「す…すごい…!こんなに大きなこれは間違いなく今まで見たこともないような素晴らしい筆ができあがるかと思います
 こちらはお礼です。どうかお受け取り下さい。本当にありがとうございます!」

とニンジャにあるまじき驚きようを見せながら笑みを浮かべつつお礼を告げ、万札の入った封筒を差し出した。

◆捕まえたイタチが巨大オーガニック・イタチだった場合◆
前金と合わせて【万札:15】と【余暇:2日】を獲得!
さらに3メートルもの巨大イタチを見事捕まえた事で【名声:1】を獲得!
【万札】8→25 
※記事公開後にどくどくウール=サンから報酬に関する修正を行ったので【万札】+2してほしい
 とのことなので修正な。わざわざアリガトゴザイマス!
【名声】ソウカイヤ:0→1

ウィズダムサファイアは口元に笑みを浮かべながら

「十二分すぎるほどに素晴らしい筆を作ることができるかと思いますよ。そのためにはタツジン級の筆職人に頼まなくてはなりませんね」

素晴らしい筆にするためには、相応の職人に依頼しなければならないと言う。
ハーフペーパーはうんうんと肯定の意思を示す。

「ところでハーフペーパー=サン、実はもう一つ渡したいものがあります。私には使い道がありませんがあなたなら…」

急に話題を変えたウィズダムサファイアが取り出したのは、職人を説得して手に入れたあの最高級オーガニック・ショドー墨!
巨大オーガニック・イタチだけでなく、さらに最高級オーガニック・ショドー墨までもを差し出したウィズダムサファイアに
ハーフペーパーは感謝してもしきれないような表情になり、深々と頭を下げる。

「あ、ありがとうございます!こんなに良い墨をいただけるなんて…!今すぐは難しいですけれど、このお礼は必ずさせていただきます!」

「滅相もないです、あのラオモト=サンですらも太鼓判を押すショドーの腕前。この墨を使ってこれからも励んでください。それでは私はこれで」

1d6(5)= 5
出目5:美味しいスシをご馳走してくれる。次のシナリオ開始時の【体力】初期値が+1される。

「お待ち下さい、ウィズダムサファイア=サン。今夜予定は?」

「IRCカフェに行こうかと、私はソウカイや提供のアジトを借りていませんのでIRCカフェやカンオケホテルで寝泊まりしています。
 あのアジトはIRCがないのでインターネットができないし小説も書けない」

用は済んだので、さっさとIRCカフェの24時間滞在コースで小説を書きたかったウィズダムサファイアは帰ろうと立ち上がる。
だがハーフペーパーはそれを呼び止め、この後の予定を聞いた。
なにか自分が自覚しないところでウカツでもやらかしたのだろうか?
ウィズダムサファイアは訝しみながらも正直にIRCカフェへ行くことを告げる。

「よろしければ、墨の件お礼として一種にスシを食べに行きませんか?ソニックブーム=サンから教えてもらった良いお店があるんです」

ウィズダムサファイアの訝しみはどうやら杞憂だったらしい。
ハーフペーパーはスシをご馳走するために呼び止めたのだ。

「ハッハッハ!これはシツレイ。私はどうやら勘違いをしていたようだハーフペーパー=サン。もちろんヨロコンデー!」

ウィズダムサファイアはこの一件をネタにし、情けをかけたドラゴンから借りを返される冒険者という話を書いたそうだ。

【ウィズダムサファイア・イタチ・ハンティング・アドベンチャー】おわり。

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