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INFINITY IF14-2FWDの重量バランス

IF14-2FWDはフロントミッドシップFWDということで、リアベルトを外して、モーターをフロントに寄せただけなんじゃないの〜?
と思われるかもしれませんが、基本的にはそうです。が、それだけではもちろんありません。

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上の画像で、右が親の顔より良く見たIF14-2(4WD)。左が新型IF14-2FWDです。
FWDを設計するにあたり、前後の重量バランスを最適化することに注力しました。そして、出来るだけバランシングウェイトの重量は少なく。
そのためには、サーボ、モーターとバッテリーの重量物を可能な限りフロントアクスルに近づける必要がありました。
IF14-2FWDでは最小スペースで構成できる、ステアリングシステム(ベルクランクとステアリングプレート)を新規に開発しました。

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かなりタイトな設計になりましたが、どうですか?このギリギリ感。私は嫌いじゃないです。最近は3D CADで設計して、3Dプリンターでモデリングして、実際のクルマに取り付けて確認することが出来るので助かります。

さらに、サーボマウント一体型のモーターマウントを新規に設計することで、重量物を可能な限りフロントアクスルに近づけることに成功しました。IF14-2に比べサーボ、バッテリーを10mmフロントアクスルに近づけています。

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サーボマウントをモーターマウントに一体化することで、かなりマスの集中化が出来ました。その代わり、整備性はやや悪くなってしまいました。しかしここはFWDとしての走行性能を優先して、このモーターマウントを採用しました。

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IF14-2FWDのモーターマウントは、カーボンプレート製のサポートプレートを装備しており、いわばアルミとカーボンのハイブリット構造です。この構造についてはまた別の機会に紹介したいと思います。


フロントバンパー内に収納した、バランシングウェイトは85グラムで理想的な前後重量バランスを達成出来ました。

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フロントバンパー内のバランシングウェイトは、フォームバンパーを取り付けると、その姿は殆ど見えなくなります。まさに縁の下の力持ちなすてきな奴です。
そして、シャーシ右側にバッテリー。左側にサーボ、モーター、ESCと受信機を搭載するレイアウトはIF14-2と同様です。
この配置が、左右の重量バランスが最も優れていると考えます。

このような手法でIF14-2FWDは、FWDに最適な重量バランスを実現しています。

今回は、IF14-2FWDの重量バランスについて紹介しました。

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