ラブホテルという日本文化。
ひょんなことから、ラブホテルのコンサルティングを受けることになり。そこには「へぇ〜」の連続と、そこに巣食う独占企業の仕組みを発見した。
ラブホテル、別名レジャーホテル。ちなみに、風営法に登録されているようなホテル、またフロントでチェックインしなくて直接入れるようなホテルなどを言う。古くは江戸に始まり、いわゆる茶屋みたいな名前で呼ばれている時代から始まっている。昔は船の上の遊覧船で的な話もあったわけだ。
そもそも、日本では狭い家に住むこともあって、子供の教育に良くない的な要素と、戦後、そこらじゅうで青姦が行われていたらしく。(え、まじ!?)連れ込み宿的なものが生まれた。というか、労働者向けの宿舎が連れ込み宿になったわけだが。それが、進化を遂げて今の形となっている。
というか、進化ではない。もう、すでに過ぎ去ってしまった全盛期だが。昭和バブルの名物と思える仕組みと仕掛け。回転ベッド、天井の鏡、日本人の真面目さの裏にある、本当のエロを感じるわけだ。表では真面目、裏では大胆。そこに対して、批判的な部分はない、むしろ全裸監督でもあったように、日本のエロ文化は素晴らしい。
しかし、最近のラブホ事情はちと違う。正直なところ、Airbnbと何が違うんだと思う部分もあるし、東京オリンピックの時の宿泊問題の法改正による民泊増加もあって、ラブホは、ある種風営法登録しているだけの対面式じゃない民泊に近いかなと思う。新宿界隈ではある意味、まさに連れ込み宿的になっているっぽいが。地方に行けば、そこはもうホテルに近い。実際に、ブッキング.comなどの予約サイトでも予約が可能になっているところがほとんど。また、風営法登録のホテルはもう建築ができないこともあって、老朽化した施設をなんとかリフォームして維持し、今の若者?向けに営業を行うのが事実。
コロナ禍では、都内のホテルで日中利用できる休憩的な仕組みがあったが。ラブホの中心は休憩の回転率がメインとなる。もちろん宿泊での売上も期待するのだが、あくまでどれだけ休憩してくれるか!それが売上直結となる。
なのに、ラブホテルは、風営法的な問題もあるらしく、広告が打てない。求人広告が出しにくい、ちなみにTimeeさんには会社のイメージを損なうので無理ですと断られた場所もあるらしい。つまり、積極的な集客ができないわけだ。SNSで情報発信しようものなら、同業他社との相互フォロー。SNS使ってどうなのかと思う。案件以外で自分の性事情をSNSで出すやつがどこにいる?AV関係の人だけじゃないだろうか。
そんなこんなで、どうしたらホテルとしてやっていけるかを検討して欲しいというのが今回の命題。
で、1年ほどの調査研究結果としては、もちろん全部は言えないが。USENが独占している仕組み問題から始まり、働く人のプライドの低さ(掃除という仕事はクソだと思っている人が多い)、最初にもあったように元々安い宿なのだ。しかし、燃料高騰、人件費高騰、物価高騰によって原価が上がって、結果的に売上は変わらずとも利益を減らす。
値段を上げたら、他のホテルに流れてしまい。老朽化していることを棚に置かれて安いのにも関わらずお客様の期待値はそれ以上。頼むから、高級層の方々はリッツカールトン行ってくれ。地方だと他に泊まるホテルがないからと突如客足が増えるが。レビューは悪くなる一方。だって、ラブホだから。
ともあれ。日本には3万箇所以上のラブホテルがあるらしい。そして、その仕組みを握っている会社がUSENの中にあるアルメックスという会社。マジでうまいことやってるなぁと思う。正直なところ。昔に導入してしまった仕組みだからこそ、簡単に変えることができないのも仕方ないが。意外とちょっとお金をかけれたら、もっとシステムは簡易的に、さらにコストは安価になると思う。その辺は、今回のホテルでは実装してみたが。あれよあれよと年間数十万円の節約にもなった。
あと、清掃員も立派な仕事。日本全国のホテル清掃員の方々に言いたい。あなたたちの仕事をすごい。マジで。私も試しに1週間だけ全ての手順をやってみたが。いや。本当に良くやってると思う。感謝しかない。人のいた痕跡を見事に短時間で消し去り、次に来るお客様に清潔感を提供する。出しては行けないが、ビフォーアフターはいつの日か出してあげたい。
ともあれ、私は、ゴルフで地方に行くときに良くラブホテルを利用する。なぜなら、お風呂が広いから事前にクラブ洗いやすいということと、ゆっくり風呂に浸かれるということ。あとベッド広いし、ビジネスホテルより安いし。
こんなことを言うと怒られるが。ラブホは不潔だと言い切った人がいたが、リッツカールトンだろうが、ハイアットだろうが、帝国ホテルだろうが、二人が寝れるベッドですることは大体同じじゃないだろうか。掃除の仕方も対して変わらない。雰囲気とブランディングで清潔感を作ってるのは見習うべきだが。実際に清潔度という意味では正直本当に変わらない。むしろ、ラブホの方が清掃の回数多い分だけ綺麗じゃないかと思ってしまう。
無理に使えとは言わないが、全国ラブホテル巡りをしてみるのも面白い。先日調査したグループ会社のお風呂には、謎のスフィンクスがいたw。ビジネスホテルは、部屋の特徴は記憶に残らないが。ラブホは意外と心に残るものだ。w
ではでは。
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