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TSMC 5月売上高(2024/6/7発表)

TSMCが5月の売上高を発表しました。前年比+30.1%増加して2296億台湾㌦(1.1兆円)でした。AIサーバー向け半導体などの販売が好調だったものと見ています。スマホ向け半導体からの寄与もあったものと見ています。これで今年の1~5月の累計売上高は、前年比+27.0%の1兆583億台湾㌦となりました。
 
TSMC:
月次売上高(百万台湾㌦)前年比
 
24/01:215,785   +7.9%
24/02:181,648 +11.3%
24/03:195,211 +34.3%
24/04:236,021 +59.6%
24/05:229,620 +30.1%

資料:Gold River

TSMCは、2024年通期の売上高が「20%台前半~半ば」の伸び率になるとの見通しを発表しています。また、メモリー半導体を除く半導体市場の伸びは+10%の見通しとしています。
 
また、6/5に台北で行われた「コンピューテックスの投資家昼食会」にて、エヌビデアCEOのJensen Huang氏は「TSMCのウエハ価格は確かに低すぎる」と語ったとされています。TSMCは、エヌビデアへの生産手数料の値上げを真剣に検討している模様です。TSMCはウエハ単価を2021年に+25%、2022年に最大+8%、2024年に最大+6%、それぞれ値上げをプランしていたと見ていますが、エヌビデアの付加価値を考慮すれば妥当な動きであると見ています。

資料:Stock Charts「週足」

以下に、決算時のメモを再掲しておきます。
 
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TSMC決算(2024/4/18)

1~3月の売上高は、前年比16.5%増加の592644百万台湾㌦でした。(米国㌦ベースの売上高は188.7億㌦で、実勢為替レートは31.4台湾㌦/米㌦でした)粗利は314505百万台湾㌦で、粗利率は53.1%でした。営業利益は249018百万台湾㌦で、営業利益率は42.0%でした。
 
4~6月の会社ガイダンスは、以下の通りです。売上高は、前年比34.3%増加の646000百万台湾㌦です。(米国㌦ベースの売上高の会社ガイダンスは196~204億㌦で、前提となる為替レートは32.3台湾㌦/米㌦と会社は出して来ました。)粗利率の会社ガイダンスは52.0%(51.0~53.0%)で、粗利を計算するとは335920百万台湾㌦となります。営業利益率の会社ガイダンスは41.0%(40.0~42.0%)であり、計算すると営業利益は264860百万台湾㌦となります。
 
1~3月:実績
売上高:592644 百万台湾㌦ +16.5% y/y
粗利: 314505 百万台湾㌦
粗利率:     53.1 %
営業利:249018 百万台湾㌦
利益率:     42.0 %
 
4~6月:会社ガイダンス
売上高: 20000 百万米国㌦ +27.6% y/y
台湾㌦:    32.3 台湾㌦/米国㌦
売上高:646000 百万台湾㌦ +34.3% y/y
粗利: 335920 百万台湾㌦
粗利率:     52.0 %
営業利:264860 百万台湾㌦
利益率:     41.0 %
 
以下に添付したチャートで御確認下さい。右端が、4~6月会社ガイダンスになります。

資料:Gold River

今回はここまでです。
お読み頂き有難う御座います。


 


 

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