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テスラの企業価値について考察する

投資にあたり必ず押さえておく最重要ポイントを、「毎週」の投資戦略会議のディスカッションの中から「Investment Outlook」としてまとめています。今マーケット/投資家自身がどこにいるのかの「Big Picture」を俯瞰し、実践者/実践経験者がグローバルマネーの視点で分かり易く解説します。株式投資でうまくやって行くための情報をドンドン書いていきます。マーケットやメディアで表面的に語られている内容はこうだけど、「本当はこういう話ですので、こう考えるべきです」という話をたくさん盛り込んでいきます。多少言い難いけど「本質的にはこうです」という話にもできる限り触れていきます。Investment Outlookは、3つのテーマで構成されています。①マクロ(投資戦略会議サマリー等)、②ミクロ(個別企業ケース及び各種統計データ)、③正しい投資の基礎、の3テーマです。
 
今回は「②ミクロ」から、「テスラ(TSLA)の企業価値について考察する」を掲載します。2021/11のピーク時には1.3兆㌦近くまであったテスラの時価総額は、足元では5683億㌦ほどで低迷しています。株価でいうと、2021/11ピークの414.42㌦から2023/1安値の101.81㌦まで14か月間で-75.4%の調整の後、6か月間で一旦は299.29㌦(2.9倍)まで戻しました。しかしその後は200㌦前後まで調整しました。2024/1/24の決算発表の翌日には、株価は182.63㌦まで12.13%の調整を強いられました。
 
テスラの業績を中長期で見通し、企業価値(企業の本源的価値)について考察します。以下の解説の中に、「企業価値」という言葉が何度も出て来ます。これは、一部の専門家と呼ばれる方々や解説者が言う「株価や時価総額」のことではありません。御注意下さい。

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