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9983 ファストリ 決算(2024/7/11 発表)

7/11(木)引け後、ファストリが「2024/8期の業績予想」を上方修正しました。3か月毎にやってくる「ファストリ決算(木)→ 翌日ミニ SQ」という事もあり、以下に簡単に触れておきます。
  
旧予想:
売上高:30300 億円  前年比+9.5%
営業利:  4500 億円
利益率:   14.9 %
純利益:  3200 億円
 
新予想:
売上高:30700 億円  前年比+11.0%
営業利:  4750 億円
利益率:   15.5 %
純利益:  3650 億円

資料:Gold River

足元、特にコロナ以降の業績拡大は3つの要因が背景にあると見ています。
①     定番の普段着としてのブランド価値向上(世界的な出店やプロスポーツ選手による露出で認知度向)
②     コロナにより世界的に在宅勤務比率が高まり在宅着(Life Wear)へのニーズの高まり
③     円安
 
以下にあります様に、「為替影響を除くと売上高の通期予想は7%」と記載されていますので、為替による売上高の上乗せが1100億円余りあったという事になりそうです。

資料:ファストリ決算説明資料

以下はセグメント別業績です。為替面(円安)のサポートはあったものの、海外ユニクロの躍進は目覚ましいものがあります。

資料:Gold River

以下は、時価総額とフォワードP/Eの推移です。時価総額は14兆円余りで、フォワードP/Eは27倍ほどです。冒頭のチャートにありました様に、ROEが20%近辺で推移しているのは素晴らしい事です。ファストリは、企業価値を永続的に拡大している企業であると見ています。

資料:Gold River

業績に関する会社からの説明は以下の通りです。

Q3業績についての会社からの説明

連結経営成績に関する説明
当第3四半期連結累計期間(2023年9月1日~2024年5月31日)の連結業績は、売上収益が2兆3,665億円(前年同期比10.4%増)、営業利益が4,018億円(同21.5%増)と、大幅な増収増益となりました。北米、欧州、東南アジアのユニクロ事業が大幅な増収増益と、好調な業績を継続していることに加え、当第3四半期連結会計期間の3カ月間は、日本のユニクロ事業が大幅な増収増益となったことで、連結で過去最高の業績を達成しました。金融収益・費用は、ネットで759億円のプラスとなりました。これは主に、利息がネットで404億円のプラス、外貨建資産などの換算による為替差益が355億円発生したことによります。この結果、税引き前四半期利益は4,777億円(同33.0%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は3,128億円(同31.2%増)となりました。当社グループは、世界中のあらゆるお客様から信頼され、生活に必要不可欠な「グローバルNo.1ブランドになる」ことをめざしています。そのために、1)情報製造小売業のさらなる進化、2)グローバルでの収益の柱の多様化、3)事業の発展が、サステナビリティに寄与するビジネスモデルの追求、4)ジーユー事業、セオリー事業などグループブランドの拡大、5)人的資本の強化、に注力しています。特に、海外ユニクロ事業はグループの成長の柱として、商品開発やブランディングの強化、質の高い出店の加速を図っています。また、サステナブルな社会を構築するために、Life Wear(究極の普段着)のコンセプトを大切にした服づくりを行っていきます。高品質で長く着ていただける服、地球への負荷を低減し、健康で安全な労働環境でつくられた服、販売された後もリサイクル、リユースなどで循環される服を追求していきます。

通期業績の上方修正についての会社からの説明
連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
通期の業績予想につきましては、当第3四半期連結累計期間の業績の進捗と足元の為替レートを反映し、以下のとおり修正します。なお、2024年4月11日付「2024年8月期 第2四半期決算短信」で発表しました通期の連結業績予想との差異は以下のとおりです。
 

今回はここまでです。
お読み頂き有難う御座います。

 

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