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アシンメトリーな日記 : 53日目


優しさのバトン

ずっと前に、ペイ・フォーワードという映画を観たことがある。

1人の少年が、誰かに良いことをすることからストーリーは始まる。
誰かに何か良いことをされたら、今度は「別の誰かに良いことをする」を、バトンしてどんどん繋げていく。

そうやって、いつしかバトンは大きくなり、幸福の輪も大きくなっていくという話。

(※観る人もいるかもしれないので、ネタバレしないようにここらで映画の話は終了)

僕がこの映画を観たのは、20代そこそこだったか。
ずいぶんと衝撃を受けた。
僕は祖父母と一緒に暮らしていたし、昔は太っていたので、体型の事で小学生から何度となく嫌な思いをしてきた。

そして自分なりに出した答えは、
「俺は受け止めれるだけ受け止める。そして相手には出来るだけ優しくする。」
だった。

何故そういう考えに至ったのかは分からない。
長男だからか、よく人のことを見ているからか、傷付いた子や、悲しそうな子を見ると放っていけなかったからか。

いつしか自分の中に
「強気をくじき弱気を助ける」
という命題が芽生えてくた。笑

ジャンプや少年漫画をたくさん読んでいたからだろうか。


僕は優しい子だったんだと思う。
正確に言うと、「優しいね」と言われるのが大好きだった子。
言われると嬉しくて、よーっし! もっと優しくしてもっと優しいと言われるぞ!と意気込んでた。笑
それでいつしか、その「優しい」を自分の物に出来たんじゃないかと思う。

今考えると、「優しい」主観で、人それぞれ「優しい」は違うんだな。。
観葉植物なんかは、水のやり過ぎでよく根腐りさせたり。。

しかし、その「優しい」は、時として、大きなお世話や求められてる物と違った形で相手に届いてしまう場合もある。
そうやって間違えた「優しい」をバトンさせようとすると、打ちひしがられることもある。
でもそうなるたびに、僕自身は「優しい」与えようとした事には変わりなくて、困ってる人を助けてあげようとしたんだと、TRYしたんだと、勝手に胸を張っている。笑
そうすることで、電車で席を譲って「年寄り扱いしないで」と、怒られても胸を張っている変なやつ。笑


昔調べた時、僕の誕生日の花は
「マリーゴールド」
で花言葉は
「強気をくじく」

だった。


それでは、また。