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【24年8月デビュー】新馬勝ちピックアップ


【新馬勝ちピックアップ 概要】

・My評価ランクは『S・A+・A・B+・B・C+・C』の7段階にて区分。
・レース内容を振り返り、取り上げた馬の良さと課題を見つけ今後の展望を考察。
・あくまでも厳選して取り上げる為、ネガティブな考察(低レベル、フロック等)は一切行わず、今後の見通しを立てる。



8月4日(日) 新潟3R 芝1800m

・ジェゼロ 牡2

父:サートゥルナーリア
母:ラルケット
母父:ファルブラヴ
厩舎:須貝尚介(栗東)

My評価ランク《C+》


追い切りの段階から抜群のフォームを披露しており、実戦でどれだけ弾けるか注目していたが、スタートからゴールまで終始モタモタした走り。勝ち切るには勝ち切ったが何とかハナ差捕らえたという結果で「物足りなさが残る内容」というのが表向きの評価。
ただ、道中の追走にぎこちなさがあり、追い出された直線もフォームはバラバラ。おそらく競馬のスピードに対応するためのデキに仕上がってなかったのではないかと推測でき、今回は勝ち切ったことを評価してのピックアップ。

直線で終始、鞍上が左肩ムチを入れながら右へ促していたように、左側のバランスに若干の弱さを見せる走り。これについても、体が仕上がり切っていないことが原因ならば特に気にしなくていいが、馬自身の欠点だった場合は修正が必要となるため今後も注視していきたい。
追い切りで見せた素晴らしいフォームは当世代の既デビュー馬と比較してもトップレベルのそれ。速いところに対応できる仕様へ徐々につくっていく過程で、抜群の体幹がしっかり保たれていれば優に大舞台でも通用する。




8月11日(日) 中京5R 芝2000m

・カムニャック 牝2

父:ブラックタイド
母:ダンスアミーガ
母父:サクラバクシンオー
厩舎:友道康夫(栗東)

My評価ランク《C+》


こちらも追い切りから抜群のフットワークを見せ、結果以上に内容が注目となった初戦。スタートしてすぐに後方へと下げ、最内枠ながら外に付けたことから鞍上も“勝利”を前提とした騎乗だったのが窺える。
レース内容としては前に壁を作ってゆったり走り、この距離でも折り合いに苦労する様子は一切なく、見た目はほぼパーフェクト。今回は馬群の大外につけていたが、馬混みで競馬をしても問題ないはず。

それ以上に気になったのは右トモの甘さ。緩さが残っているのは間違いなく、多分に成長の余地を残しているのは確かだが、ゆったりとした走りも含め、速さが求められる牝馬路線で戦っていくにはやや不安の方が大きい。あくまで現状での評価だが、中距離質を生かしやすい3歳秋以降に頭角を現していきそう。




8月25日(日) 札幌5R 芝1800m

・ミッキーマドンナ 牝2

父:エピファネイア
母:ミッキークイーン
母父:ディープインパクト
厩舎:堀宣行(美浦)

My評価ランク《B》


前半は行きたがる素振りを見せ、折り合ってからの向正面でも遊ぶような走りで全体的に幼さが目立つレースぶり。本気で走ったのは鞍上がしっかり鼓舞したラスト300mほどで、最後まで脚色が衰えなかった2着馬を上回る伸び脚で差し切る見た目以上に強い内容

追い切りでは手綱を引っ張ってもしっかりハミを受けた素晴らしいフォームだったことから、レースで見せた走りが本物とは到底言い難い。おそらく洋芝が合わないのもあると思うが、まだまだいいモノを隠している印象。
実戦を経験しての変わり身や舞台を替えてのパフォーマンスアップなど、上積みの余地を多く残しているだけに将来性は高いと見る。




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