見出し画像

【8月デビュー】新馬勝ちピックアップ


皆様こんにちは。
タイガーマスクGです。



メイクデビューを勝利した馬の中から特に注目すべき勝ち馬を厳選し、レース回顧や評価を行う「新馬勝ちピックアップ」。
今回は2023年8月に行われた新馬戦の中から個人的に気になった勝ち馬をピックアップして参ります。


あくまでも個人的視点による評価となりますので、皆さんの評価や補足事項等がございましたら是非ともお教え頂けると幸いです。宜しくお願い致します🙇‍♂️





【新馬勝ちピックアップ 概要】

・My評価ランクは『S・A+・A・B+・B・C+・C』の7段階にて区分。
・レース内容を振り返り、取り上げた馬の良さと課題を見つけ今後の展望を考察。
・あくまでも厳選して取り上げる為、ネガティブな考察(低レベル、フロック等)は一切行わず、今後の見通しを立てる。

2023年8月5日(土) 新潟5R 芝1800m

・ファーヴェント 牡2

父:ハーツクライ
母:トータルヒート
母父:Street Cry
厩舎:藤原英昭(栗東)

My評価ランク『B+』


抜群のスタートから好位馬群でレースを進め、新潟外回りの長い直線を活かして徐々にエンジンを点火。前が開いた残り400mからは一気に他馬を突き放し、2馬身差の快勝。

映像こそ無かったものの戦前の追い切りから抜群の動きを見せていると周囲で話題になっており、結果的にはその期待に応える素晴らしい勝ちっぷり。圧勝という程の着差ではなかったため派手さはそこまで無いが、とにかくレース内容が秀逸だったのでいくつか特筆していきたい。
まずは何より馬群で競馬をしたこと。「前に壁を作りたかった」と鞍上の松山騎手もコメントしていたが、好スタートから番手に控え、前後左右に他馬がいるという“もまれる”競馬を経験させ、直線はそこから抜け出す一貫した教育的内容。密集した馬群にいても大きな挙動なくしっかり走り切った点は見た目以上に評価できる。
そしてもうひとつ、残り150m付近でステッキを入れた際に左手前へ手前変換をしたこと。これは馬自身がジョッキーの合図にしっかり反応している何よりの証であり、操縦性の高さを表す素晴らしいワンシーン。実際、そこからフットワークが明らかに一変し、ギアもグンと上がったようにこの馬のポテンシャルを評価する上で最も強調したい場面であった。





2023年8月6日(日) 札幌5R 芝1800m

・ガイアメンテ 牡2

父:ドゥラメンテ
母:ミュージカルロマンス
母父:Concorde's Tune
厩舎:須貝尚介(栗東)

My評価ランク『B』


大きなフットワークで逃げ馬の後ろを追走し、直線はその逃げ馬とのマッチレースとなったがノーステッキで楽々と2馬身突き放し、圧巻のデビュー勝ち。

最終追い切りの段階からすでにそのフットワークには目を見張るものがあり、パドックでも雄大な歩様が一際目立つ。まさにグッドルッキング。レースでも見た目通りの素晴らしいフットワークを披露し、パフォーマンス含めとにかく「圧巻」の一言に尽きる競馬であった。
クロス鼻革装着、そしてパドックでの極端な鶴首を見て「気性はかなり前向きだろう」と容易に予測できたが、レースではギリギリ抑えが利いていてむしろ競馬においては良い前進気勢となっていた印象。
課題点としてはやはり前向き過ぎる気性面がまず第一に挙げられるが、実戦を経験して馬がどのように変化していくか、また厩舎の育成・調整方法によっても変わってくる部分であるため今後の動向に注視して参りたい。
4コーナーで逆手前になってしまった点も今後の修正点として挙げておくが、こちらは前向きな気性に起因している可能性が高く、気性面の改善や実戦経験の積み重ねとともに修正されるだろうと個人的には考えている。





2023年8月12日(土) 新潟5R 芝1600m

・ガルサブランカ 牝2

父:キズナ
母:シャトーブランシュ
母父:キングヘイロー
厩舎:木村哲也(美浦)

My評価ランク『C+』


イクイノックスの半妹として大きな注目を集めた戦前の期待通り、好スタートから好位馬群でしっかり折り合いを付け、直線追い出されてからも鋭く伸びる文句なしの競馬で悠々と差し切り勝ちを収める。

鞍上のルメール騎手がレース後に「真面目。軽さがある」とコメントしていたように、道中は折り合いに苦労するような場面が一切なく、直線も追い出しに素早く反応して末脚を伸ばすという百点満点のレース内容。もちろん追い切りの段階からフットワークには牝馬らしい軽さがあり、パドックでの馬体は綺麗な毛ヅヤにスムーズな歩様。どこを取っても本当に大きな欠点がなく、ただただ「期待馬が期待通りの勝利を収めた」という純粋な感想である。
現状は特に大きな癖も無さそうで課題らしい課題は見当たらず。欲を言えば大物感が出てくるとなお良いのかもしれないが、牝馬なのでそこまで大物感を求め過ぎる必要もないだろう。





2023年8月13日(日) 新潟5R 芝1800m

・ライトバック 牝2

父:キズナ
母:インザスポットライト
母父:Exceed And Excel
厩舎:茶木太樹(栗東)

My評価ランク『C』


ゆったりとしたスタートから道中は最後方付近に位置する。スローペースに流れが落ち着き、まともに進路を見つけたのも残り400mとほぼ絶体絶命の状況ながら、最後は強烈な末脚でまとめて差し切ってのデビュー勝ちとなった。

着差自体はわずか(半馬身差)でレース内容も荒削りな部分が多々見受けられたため評価としては『C』としたが、それでもピックアップに値する馬だと判断。追い切りから動きの良さは目に付いており、レースでのフットワークやパフォーマンスも文句なし。特に追い出されてからのスピードの乗り方は秀逸で、牝馬ならではの“キレ”を感じさせた。
課題である荒削りな面も牝馬特有のものだと個人的に捉えているため、競走能力に良い影響を与えるような要素に十分なり得ると考えている。今後も成長を見守っていきたい存在だ。






以上、2023年8月度の新馬勝ちピックアップでございました。


冒頭でも申しました通り、あくまでも私個人の評価となりますので皆さんのご意見や評価がございましたらぜひお聞かせ下さいませ。



貴重なお時間の中、最後までお読み頂きましてありがとうございました🙇‍♂️




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?